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第24話 ミーたん

 シャクトリンゴが不動明王に体を引きちぎられ、魔法の暴虐が俺の体を襲い、ともにしかばねと化すこと、数え知れず。そして敵が魔法を唱えたあとには、必ずと言っていいほど、ミーたんがあべこべにそれを唱える――まるで俺たちへのとむらいの言葉の如くに。


 やがては、四六時中、ミーたんのガラガラ声があべこべ章句を唱える如くとなっておった。果たして、どれだけ憶えたのちのことであろうか、遂に経巡るときはやって来た。


 敵の唱えた魔法の章句に憶えがあったミーたんがすかさずあべこべに唱えるや、魔法は打ち消され、そして俺はようやっと敵の体に右の拳をたたき込むを得た。


 やったな、ミーたん、俺はそう心で念じつつ、静かに右腕を上げる。やはり、ここ地下3層にても天井近くにその座を構えておったミーたんは、くだらねえよとばかりに目線をそらすも右腕を上げる。触れることなきハイタッチの完成のために。


 ここまでお読みいただきありがとうございます。次話より第3部となります。引き続きお読みいただけましたら幸いです。

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