第27話 三つのアビリティ2
「でも、なんで3つなんだ?」とタナトス。
「3つあれば十分ということだろう。つまり、最適なものを3つ選ぶなり、選んだ3つを存分に使いこなせるなりできれば、我らの勝ちと。そういうことだと想う」と女王。
「そうか? 女王と旧第3で3つずつだと合わせて6だぜ。なら、3じゃなくて6じぇねえのか?」
「これが難しいところでな。というか、我の希望混じりゆえ、あやふやさが増しておると言っても良いが。本来、我の如くの役割――サポート役というかバフ役というか――は、1体なのではないかと想うのだ。ただ、たまたま我とあれが、ほぼ同時に滅したために2体になったのではないかとね。つまり、本来なら3つのアビリティでやらねばならぬところを6つでやれているのではないかと」
「そんな希望混じりなら悪くない。それにこちらが4連勝していることを想えば、あながち間違った読みとも想えぬ。ただ、こちらにそれほど有利となるあやまちを向こう側がしでかすのかという疑問は残るが?」
「どうだかな。ただ、そなたは勘違いしておる。我らが戦っておる相手というのは、必ずしも独立に反対しておる訳ではない。どちらでも良いのだ。重要なのは結果を得ること」
「ダンジョン・ブタもそんなふうなことを言っていたが、どうにもピンと来ねえな」
「その問答でそなたはまさに言っておったろう。丁半ばくちと。そう、サイを振ることこそが重要なのだ」
「ずいぶん大掛かりで面倒なサイコロ振りだ」
「そう言うな。この会話が聞こえたゆえなのかどうかは知らぬが、おあつらえ向きに、次は双六らしい」
「まったく。とんだ前口上の片棒をかつがされたようだな」




