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第16話 指名ダンジョン

『無限のダンジョンに挑戦できる』がうたい文句のゲーム『ダンジョン征討記』。ここでは、基本、プレイヤーは初見での攻略を求められる。そこに、このゲームの面白さと難しさが同居していたのだが。


 もし、二回目に挑めるならば、クリア率が向上するのは明らかであろう。特に己が敗れた理由が明確であり、それへの対処が可能なパーティーを組めるならば。それが可能なのが指名ダンジョンなのである。ランクでいえば上級となる。


 ただ、プレイヤー側は好きなだけ繰り返し挑める訳では無い。チケット制になっておった。無料チケットが週に5枚配られる。それ以上は、有料となる。無課金であった俺は、これは勝てそうだというのを厳選して挑んだものだ。


 恐らく同じことが起きるであろう。


 我らの勝因の九割九部はカマ次郎のクリティカルヒットである。一度、これで敗れた敵は、これへの対応をして来よう。いくつかあったが、有名であり、俺も憶えているものに、上級タンクである不動明王が有するアビリティ『沈思』があった。

 プレイヤーがダンジョンに挑むパーティーは、チュートリアルと初級が一人。中級が二人。指名(=上級)が3人。なので、その中にこのキャラを入れておれば、鎌次郎のクリティカルヒットは完全にふさがれてしまう。


 つまるところをいえば、我らに必要なのは、鎌次郎に頼らぬ二つ目の勝ち筋を見出すことであった。


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