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運ゲー野郎のモブ転生――ダンジョン連合vs運営政府  作者: ひとしずくの鯨
最終部 そこが地獄の一丁目な件
104/132

64番地 レイド7

 ああ。猿もどきが恋しいぜ。


 そんな想いを抱く彼。第23人格Cが乗るは孫悟空(@西遊記)。猿つながりで見事昇格でございと行きたいところだったが。


 もちろん、ふざけて選んだ訳ではない。孫悟空といえば筋斗雲きんとうん。これなら一足飛ひとあしとびに到着できよう。そう期待したのである。


 目的地は『運ゲー野郎』。第23人格AとB(この2体は地獄巡りにて風神・雷神として戦闘中)との共通記憶領野にて、第3人格の部隊がこのダンジョンに向かったことを知ったゆえだった。第3の乗る不動明王はかまいたち特攻。なので、これについては、『運ゲー野郎』は良く知っていよう。問題は、ヒュプノスとタナトス。これについてはほぼ知るまい。それゆえ、これと戦う際の注意点――知ると知らないでは勝敗が異なるほど、その差は大きい――を知らせるためにであったのだが。


 最初に乗り込むと、ふわりと浮かぶ。そして、なぜか宙返り。すると、あれっ。ここ、どこ、だった。眼下の景色がまったく変わっておる。行き過ぎたのだろうと見当をつけ、180度、回頭する。そして、進もうとすると、また宙返り、そして、眼下の景色はまったく異なっておる。


 あれれ。とにかく見覚えのある光景が眼下に現れるまで繰り返すしかない。そこからは筋斗雲を降り、歩いて行くつもりだった。


 ところが、あれれ、あれれの無限ループ。猿もどきなら到着していたであろう刻限になっても、やはりあれれ、あれれの無限ループであった。


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