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第62話 ただいま大量生産中

【毒釘】×13

【毒毒釘(聖)】×8


 よし、これで、もしリザードドッグ的なやつに出くわしても何とかなる可能性大だ。とにかく当てまくればいいだけなら【狙撃】の乱れ撃ちで何とかなるはず。となると、数が欲しいところだよな。



 ってことは、ついにこいつらの出番か。ストレージの肥やしにはしないぜ。



【バスターソード】

【鎖帷子】




『バスターソードを素材化します』

 鉄のインゴット×1


『鎖帷子を素材化します』

 鉄のインゴット×1



 で、インゴットを金床の上に置いてと。


「おおお、なんだこれ」



 俺の目の前に現れたスクリーン。そしてそこに並んだ武具のリスト。鉄のインゴット×2で製作可能なものがずらりと並んでいる。



「ロングソードにショートソード、鉄の盾に鎧に兜、ナックルに槍に細剣、すっげー、これ全部作れちゃうの?」


『ゆ~ら~?』


「え、装備できなきゃ意味がない?」



 童心に帰ってはしゃぐ俺にネギ坊が冷水をぶっかけてくる。そりゃそうなんだけどさ、でもちょっとくらいはしゃいだっていいじゃん…。


 意外と冷静なネギ坊の目を意識しながらリストに目を通していく。ん? なにチャクラムって。うわ、刃のフリスビーじゃん。なにこれカッコいい。



『ゆ~ら~』


「わ、わかったよ、もう」



 ネギ坊の呆れ声に諭されながらリストを送り続け目的のものを見つける。



【投擲釘】

 投擲武器として作られた釘。威力増加。建築用途不可。



 …うん、地味だな。


 数多のカッコいい武器を見てしまった後だけに釘の地味さが際立ってしまう。あ、そうだ、飛び道具っていうんなら吹き矢とか、手裏剣とかでも…



『ゆら!』


「わかったって。ちゃんと作るから」


 頭の上から監視されてるとほんとなんもできんな。



 冷却水に井戸水を選択し、ハンマーで思いっきりぶっ叩くこと数回、目的のものが姿を現す。



【投擲釘】×100



 うん、普通に釘だな。釘バットの釘と何が違うのかよくわからん。よくわからんが、これだけあるといろいろ試したくなってくる。だって釘にカーソルが出てるんだもん。これってアレでしょ?



『【投擲釘】100本をリサイクルします。素材を選んでください』

 


 できたばっかりの【投擲釘】をそのままリサイクルしていく。一度も使われずにリサイクルとは…哀れ【投擲釘】100本。



 とりあえず、いまだ200個以上残っている【毒草】を選んで…いや、待て。それだと全部に付加しても100個以上余るじゃん。【毒草】なんてこんなのにしか使わんだろうし…。どうしよっか?





『簡易調合セットを使用します』


 せっかく採取した【毒草】の使用法を散々考えた結果、調合セットを持ち出すことにした。


 よし、じゃあ、まず毒出し草を使ってと。



【解毒薬】品質2

 普通毒を解毒する。

 クーリングタイム10分。


 で、これをいつでも飲めるように脇に置いておいてからの【毒薬】調合開始。



【毒薬】品質2

 普通毒薬。住人やプレイヤーに対しては使用はできない。

 武器への使用で一定時間毒属性を付与する。傷を負った敵は部位毒状態となる。

 属性持続時間1分。



 【毒草】品質4を3個で【毒薬】品質2を1個作ることに成功する。簡易調合セットのせいか品質が下がってしまったが、安全に作ることができたのはありがたい。レシピ万歳。



『【投擲釘】×68をリサイクルします。素材を選んでください』



 残りの毒草を全て【毒薬】に調合すると68個となり、【調薬Lv4】を習得。で、そのすべてをリサイクルに回す。



ピンポーン

『特定行動により【鍛冶Lv4】』のレベルが上がりました』



【注入釘(毒)】×68

 中に毒液が入った投擲釘。敵に刺さると中の毒液が注入され全身毒状態となる。



 おお、なにこれ、注射みたいになるってこと? じゃあ、敵のどこかに刺さればフラフラにできるってこと? ってことは、なんだ、ただの最強じゃん。



 なんかもう負ける気がしなくなてきたな。でもここで油断はしない。いつ何が起きるかわからない。それが世の中だ。油断したころにクソ上司はやってくるのだ。もういっちょダメ押しさせていただきます。



『【投擲釘】×1をリサクルします。素材を選んでください』



ピンポーン

『特定行動により【鍛冶Lv5】のレベルが上がりました』



【注入釘(劇毒)】

 中に劇毒液が入った投擲釘。敵に刺さると中の劇毒液が注入され全身劇毒状態となる。どんな大型モンスターも数秒で息絶えるだろう。



 ネギ坊におねだりして【毒毒毒草】をいただき作りました。【毒毒毒草】はなぜか一つで【劇毒液】を作ることができた。素材品質が8だからか? しっかし、ネギ坊から受け取ってストレージに入れるまではマジで怖かった。ネギ坊が冗談半分に千切り口を俺にチョンしたら一巻の終わりだもん。ネギ坊への信頼度を試された数秒だったぜ。


 だがしかし、説明文を読む限りリスクを負った甲斐があっただろう。



「あー、緊張したせいかめちゃくちゃ疲れたな。今日はこれくらいにしておくか」



 結局、あれだけ心配した畑にも行かずに鍛冶をしてしまったが、ま、明日の準備と思えばこんなものか。


 

 その後、後片付けを終えて店を出ると、入り口は自動でロックされる。念のため外から戸締り確認してから、すぐ近くの宿屋で宿泊してログアウト。


 4日目はここまで。




❖❖❖❖レイスの部屋❖❖❖❖


釘に毒に、また釘に毒に。


地味にも程があるだろうよ…


あと、そんな物騒な釘作るんじゃねえーー!





――――――――――――――

◇達成したこと◇

・習得【鍛冶Lv6】【調薬Lv4】

・製作【注入釘(毒)】×68、【注入毒(劇毒)】×1、【投擲釘】×31




◆ステータス◆

 名前:スプラ

 種族:小人族

 職業:中級薬師

 属性:なし

 Lv:1

 HP:10

 MP:10

 筋力:1

 耐久:1(+3)

 敏捷:1(+14)

 器用:1

 知力:1

 装備:ただのネックレス

 :聖魔のナイフ【ドロップ増加】

 :仙蜘蛛の道下服【耐久:+3、耐性(斬撃・刺突・熱・冷気)】

 :飛蛇の道下靴【敏捷+14】

 :破れシルクハット

 固有スキル:【マジ本気】

 スキル:【正直】【薬の基本知識EX】【配達Lv10】【勤勉】【逃走NZ】【高潔】【依頼収集】【献身】【リサイクル武具】【採取Lv10】【採取者の勘】【精密採取Lv3】【調合Lv10】【匙加減】【投擲Lv10】【狙撃Lv2】【鍛冶Lv6】new!【調薬Lv4】new!【団粒構造Lv2】【農地管理Lv4】【農具知識EX】【料理Lv1】【広範囲収集】【遠見】【工作Lv1】【釣りLv1】【木登り】

 所持金:約735万G

 称号:【不断の開発者】【魁の息吹】【新緑の初友】【自然保護の魁】【農楽の祖】

 従魔:ネギ坊[癒楽草]



◎進行中常設クエスト:

<薬屋マジョリカの薬草採取依頼>

〇進行中クエスト:

●進行中特殊クエスト

<シークレットクエスト:万事屋の悩み事>

<エクストラ職業クエスト~マジョリカの愛弟子>



◆契約◆

 名前:ネギ坊

 種族:瘉楽草ゆらくそう[★☆☆☆☆]

 属性:植物

 契約:スプラ(小人族)

 Lv:1

 HP:10

 MP:10

 筋力:1

 耐久:1

 敏捷:0

 器用:1

 知力:5

 装備:【毒毒毒草】

   :【爆炎草】

 固有スキル:【超再生】【分蘖】

 スキル:【劇物取扱】【爆発耐性】



《不動産》

 畑(中規模)

 農屋(EX)


≪雇用≫

 エリゼ

 ゼン

 ミクリ






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