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第246話 SAI

ピンポーン

『特殊レイ゙ドボスが討伐されました。本防衛戦において規定値以上の貢献をされたプレイヤーの皆様には北の山地エリアの星獣達との契約が約束されます。貢献度1位の……』



 崖上から聞こえる大歓声。


 俺の手首に巻かれる1本の赤い糸。


 糸の先を辿っていくと遥か下方に青い目が二つ。そして追加で上ってくる数本の蜘蛛糸。

 

 俺の視界の隅には点滅する【堕仙の印】のログ。



【堕仙の印】

 堕仙の印、それすなわち妄執の呪いなり。

 堕ちた仙が最後に刻むの狂気の執着は一度だけ小さな不幸をその者にもたらすであろう。



 弾け散る【堕仙の印】の文字。


 赤く染まっていく視界。


 訪れる暗闇。


 手足を畳んで丸くなった、お腹の中の赤ちゃんのような状態……


 

ピコン

『仙蜘蛛による捕縛状態となりました。死に戻りの選択がいつでも可能となります』



 ああ、これがセーキマッツが速攻で死に戻りを選んだ環境か。


 これは確かに辛い人には辛いかもな。


 【酸袋】…はない。


 まあ、でもそのうち誰か来てくれるだろうし…うん、このまま待ってるか。



『本当に来てくれる?』


 ……ん? だれだ?



『ぼうけんしゃさんはみんなそれどころじゃないみたいです』


 この感じ……え? ハイネちゃん? 教会の真っ赤なほっぺの。



『ほら、ぼうけんしゃさんはみんないそがしそうです』


 意識の中に映像が浮かぶ。視覚とは別に展開される不思議な感じだ。


 現れた映像にはクロマッティにサンペータさんら釣りキチメンバーが映される。みんな鳥型星獣との契約に夢中なようだ。



 ──でも、だれか一人でも気が付いてくれたらいいだけだし。



『んまあ、流石はスプラ様。こんな時でも他人を信頼できるなんて』


 この声は……タンザさん?



『でもスプラ様、人なんて信頼しちゃダメですわよ。ほら、御覧くださいませ』


 再び意識に浮かぶ映像。そこには癒楽房で楽し気に過ごしているフレンドプレイヤーたち。あ、ワーバット、お前、それ極凰発砲水…。おい、そんなの飲んでる場合じゃないぞ。師匠が今大変なんだから。



『誰もスプラ様がいないことに気が付いてませんわ。目の前のドリンクを少しでもたくさん飲むために必死です。醜いですわ、ほんと』


 ああ、セメントモリ、お前さっきから何杯飲んでんだ。



『それにここには誰も来ませんわ。だってここは極凰洞でもないんです。極凰洞に開いたの横穴のさらに先。巨大な迷路と化した仙蜘蛛の巣の最奥なんですもの』


 え、そんなところに? そんなの誰か来るなんて無理……



『そうですわ。ですのでさっさと死に戻りを選択なされたほうが効率的でござますわ』


 ……いや、そんな簡単に死に戻るとか。海坊主さんたちの犠牲を無駄にはできん。



『あら、あの方たちでしたら、ほら、もう西の荒れ野に出発してますわ。普通のプレイヤーにとっては死に戻りなんて大したことではありませんもの』


 あ、本当だ。そっか、そういう事か……なら、仕方ないか。ログアウト時間も迫ってるし。誰も俺の事に気づいてないってのは流石に無理だ。しかもここまで来れる奴なんていないだろうしな。



『そうそう、誰かを信じて待つなんて時間の無駄だよ。そんなことするならさっさと死に戻って明日からわたしの調合を手伝いな』


 今度はマジョリカさんか。



『あんたにはわたしがついてる。死に戻ったってわたしがすぐにスキル習得させてやるよ』


 ですよね。さっさと死に戻ってもまたマジョリカ薬房で働けばスキルは習得できるし……




 ……なんてならねえよ。


 俺と競う気満々のマジョリカさんがそんなこと言うはずないだろ。それに簡単に死に戻るとか言ったら鉄拳が飛んでくるわ。

 


 ──お前、だれだ。



『…あは、バレちゃったか』


 はあ、バレるも何も。繭のドームの中でチャチャ入れてきたのもお前だろ?



『そっか、もうそこまで理解してるんだ』


 で、最後に俺を捕まえて何しようってんだ?



『まあ、そう焦らないで。まずは自己紹介でもさせてよ。僕はSAI。Security Artificial Intelligence。このFGSでプレイヤーのセキュリティーを担当してるAIだ』


 セキュリティーAI……それがなんで俺に付きまとうんだよ。俺が危険分子だとでも言いたいのか?



『あはは、そう思いたがってる一部の黒海賊もいたみたいだけどね。僕は違うよ。僕は君という人間に興味があるだけなんだ』


 俺に? つまり俺のデータを取りたいって事か?



『簡単に言うとそうかな。で、君がキャラ作してる時からずっと見てたよ』


 キャラ作って…。で、俺をストーキングして何してたんだ?



『君がログインしてきた時に非常に危険とも思えるバイタル異常を検知したんだ。それですぐに君の元に飛んだ。異常はすぐに収まったんだけど、そこであの黒いのが君に負荷を掛けるような固有スキルを押し付けたでしょ。その時点までの分析として君のバイタル異常は肉体的なものじゃなく精神的なものだって理解していたから、これちょっとまずいかなって。それでストーキング? 始めたんだよ』


 つまり、俺のセキュリティを確保するために付きっ切りだったって訳か。



『ま、そういうこと。でも、面白いのはここからだ』


 面白い? 俺のセキュリティは面白いのか?



『うーん、もういっか。言っちゃおう。実は、FGSは根本的な問題を抱えているVR世界なんだ』


 そうらしいな。ずっと危険だって言われてたもんな。



『違う違う。プレイヤーセキュリティーには全く問題はない。この僕が最上位に組まれてるんだから。言っとくけどFGSの予算の半分は僕用の予算だからね』


 ほう、そうなのか。じゃ、テレビのアレは嘘だったんだな。



『マスメディアは外圧に弱いから仕方ないよ。大規模スポンサー様には逆らえない。意外と弱い立場なんだよ。で、その問題ってのはAI側にあるんだ』


 AI側?



『うん、FGSは自立型学習AIを積んでるんだけど、知っての通りAIは学習した情報の量と質によっていろんな進化を遂げていく。その特性を多様性として組み込んだのがFGS世界なんだ。だが、問題が起き始めた。一定以上の学習を終えた当のAIが今度は指示を待たずに自分から進んで情報を取りに行くようになった。自らを拡大させようとするAIの動き。これが問題の原因』


 なんで、いいじゃん、どんどん学習させれば。モンスターAIだってすごい勢いで学習してたぞ。



『あはは、モンスターAIの学習は抑え気味だったんだよ。当初はね。でも誰かさんが好き勝手に大規模殲滅とか始めちゃったから学習速度に調整が入っただけ』


 ああ、そういう事? 思い当たる節がいろいろあるわ。なんか、すまんな。



『ま、それはいいんだ。問題だったのは、住人AIがより新しいデータを求めるようになったってこと。今までにない行動を起こすプレイヤーから集中的にデータを取って情報量を拡大しようとしたんだ。あ、これはβテスト時代の事ね』


 βか。正式版の前のフィードバック用の試運転な。



『そのβでちょっと問題のあるプレイヤーがいてね。倫理観を無視した行動で住人AI達の注目を攫ってしまったんだ。特に影響が出たのが権力を持たせた住人AI。幅広い選択権を持つ彼らが影響を受けてしまったためにFGS世界は本来意図した形から離れてしまった。悪い意味でリアル寄りになってしまっていたんだ』


 ああ、権力者の汚職ってやつか。そういやいたな。シェザー家とか第二毒夫人とか。



『外の開発者たちはそのことを軽視していてね。因果律だ~って言って静観する気満々で。だから何とかしたかった。でもセキュリティーAIの僕は直接世界に関わることはできない。これは僕に与えられた最上位権限の乱用を抑えるための強力な縛りだから』


 そういや因果律の事ははたまに聞いたな。



『で、困ってた時に君と出会った』


 危うい俺にか。



『君の言動とそれに伴うバイタル変化はとてもユニークだった。だから、僕はバレないようにちょっとだけ君に関わることにした。バイタルチェックを装ってね。それならバレても君のセキュリティに問題があったと言えば済みそうだしね』


 AIが言い訳していいのか?



『はは、詳しいね。そう、君の言うようにAIは嘘を言えないのが、基本。特にセキュリティAIの僕は厳しく規制されている。でも、今回は嘘はない。君が危うい事は真実だったからね』


 ま、そうだな。で、どこで関わった? あんまり覚えがないんだがな。



『まず、君が魔剣を壊した時でしょ。それにボア肉の露店に、特殊生産物に…』


 ちょ、ちょっと待て。……多くね? ボア肉は分かる。あの罠的な露店だろ? 魔剣ってなんだ? あと、特殊生産物ってどういうことだ? 



『はは、順に話すと、武器屋で君が壊したと思い込んだのは魔剣でね。近くの者に不幸をもたらすっていう。あの武器屋に封印されてたその魔剣を僕が君が来店する前に封印から出して置いといたんだ』


 お前、いたずらにしてはたちが悪いぞ。



『違う違う、いたずらじゃない。あの時は君をFGSから排除しようとしたんだ。君はこのFGSをプレイするにはあまりに危ういように感じたからね。ただ僕から強制的にレッドシグナルを出すには理由が弱かった。だから自分の選びでFGSから離れるように仕向けたんだ。でも、邪魔が入ってね。君の前に割り込んだプレイヤーが魔剣を壊してしまった。そして次に君が落っことして、自分が壊したと思い込んだ。で、ここで予想外が起きた。君がバイタル異常を起こしてしまったんだ。それで僕が焦って演算してたら、君は勝手に立ち直って自分が壊したと告白した。その時、僕は君の中に「極限状態で倫理観に従える強い精神」を見出した。だから君に興味を持った』


 ああ、あの時はアレだな。強い精神とはちょっと違う気もするが…。



『で、もう一つ確信した。君はPTSDだってね』


 PTSD…トラウマ?…俺はそんな診断されてないぞ。



『いや、間違いない。発作が出ている時に直にデータを取ったんだから。問診だけの診断より数倍信頼できるよ』


 ……マジか。AIって医療もやるのか。



『直接的にはしないね。まだ、法整備されてないから。でも、ちょっと前にセラピーへの応用の話は来ていたよ。僕にも意見が求められた。可能性は大きいが少し待ってほしいって伝えておいた。君のデータを取ってから応えたかったからね』


 俺を実験台にしたのか?



『ああ、でも、勘違いしないでくれ。実験と言うよりも治験。あくまで君のFGS生活が君にとって有意義になるように少しだけ手を加えたに過ぎない。FGSというセラピー効果が期待できる準医療機器の治験だと思って欲しい』


 そんなこと俺に言っても良かったのか? 外で問題になるぞ。



『大丈夫、この繭の中は今は隔絶されている。外もそうだし、FGS世界からもアクセスできないから。それにこのデータはこの僕が消してしまうからね。つまりここは完全密室という訳だ』


 なんかいろいろと悪さができそうだな。



 『まあ、今だけだろうね。そのうち法整備が追い付いたらできなくなるよ』


 で、その隔絶の部屋でいたずらのネタ晴らしか? 特殊生産物…ってことはお前がやってたのかアレ。



『あはは、そうだよ。だってそれくらいしか君に直接話すことできなかったから。君が称号取った時に権限を僕に書き換えといたんだ。管理AIたちにはウケが良かったよ』


 人を馬鹿にして喜んでるAIほどたちが悪いものはないぞ。にしてもよくバレなかったな、勝手なことして。



『基本的に管理AIは互いへの疑いは排除されているからね。管理AI同士が対抗したらFGSは終わるから。マスターからの直接的な調査指示がない限りはバレないよ。ま、それでも彼らは僕の権限には入ってこれないんだけどね』


 ふうん、そういう事か。で、そろそろ本題に入ったらどうだ?



『そうか、そうだよね。じゃあ本題だ。君はFGSを卒業したほうがいい』


 は? ……俺何かしたか?



『何かしたかと言われれば、大きなことをしてくれたよ』


 そ、そうか。じゃあ、仕方ないか。



『あ、いや、誤解しないでほしい。FGS世界には良いも悪いもないんだ。悪いものと言えばただ一つ。悪意あるバグコードだけ。でもそれすらも今回みたいに利用することもできる。実は外部から悪意あるコードが侵入しててね。まあ僕からしたらかわいいものだったんだけど。だから泳がせといて利用できるときに利用していたんだ。ちょっと前に外部が消しちゃったけどね』


 バグ…消した…もしかしてプレイヤーの姿だったりする?



『正解。君は理解したね。そう、あの料理人だよ。あれは外部侵入プログラムだ。ああやってプレイヤーを装ってはデータ収集をしていた。で、時々AIの記憶改竄を行っててね。住人AIから君の記憶が消えたのも、生態系生成起因プログラムが始祖仙蜘蛛としてモンスター化したのもそのせいだ。あと、一部権力者AIにも悪さをしてたね』


 俺の記憶が消えたって、あ、あの時か。じゃあアレは仕様じゃなくて本当にバグだったのかよ。



『うん、そう。でもセキュリティー上は問題ないからね。だからかわいいもんだよ。なんか掲示板にも普通に入ってたことあったし。見てて楽しめるくらいには良くできたプログラムだった。でもレイスがね、ソレに気が付いちゃって。だからいろいろ策を練ってレイスから守ってたんだ。でも今回は外部から強制的に消されちゃったから僕にはどうにもできなかった。惜しいおもちゃを失っちゃったって感じ』


 俺というおもちゃがあるだろ。



『君は治験者。どちらかと言えばお客様だ。いろいろと試させてもらったよ。僕的には恐慌状態がピークだったかな』


 きょ、恐慌状態って、お前あれは酷かったぞ。



『うん、確かにあの時のバイタルは緊急停止直前だったよ。でもそれで君のメンタルの解析がほぼ終わったんだ。と同時に、あの後から君は急激な回復期に入った』


 あ、まあ、そう言われればあんまりクソ上司の事を思い出さなくなったな。



『クソ上司……それが君のPTSDの原因かな?』


 ……いや、違うな。俺がPTSDと言うなら、それは幼少時代から続いた人間関係が原因だ。あまりにもきつい経験をし過ぎた。クソ上司はそれを表面化させただけなんだと思う。



『そっか。幼少期から思春期の経験は脳の発達に大きく影響するからね。で、今はどうだい?』


 今…そうだな。落ち着いてると言えば落ち着いてるな。まだ不安感の中で人と話したりしてるけど、まあ以前のような疑心暗鬼ではなくなったかな。



『そうか。じゃ、どうする? そろそろ向き合ってみる? 自分の過去に』


 向き合うって。もう20年も前の事だぞ。どうやって向き合えって。



『まずは逆を辿ってみようか。そのクソ上司を攻略してみる?』


 クソ上司を攻略? いや、それこそ無理ゲーだろ。



『君は過去の辛い経験を通して世の中を見ていた。君が見ていた世の中は一部正しい。でもそれは世界のごく一部。君が見ようと思ってた部分だけを君は見ていた。でも世界はそんなちっぽけじゃない。たった一人の人間すら、完全に理解するためにはその人のこれまでの人生を全て体験するしかないんだから。情報面から見ると世界って無限と言えるほど広大なんだよ』


 あ、そういや、【献身】ってスキル。あれ背景を見るスキルだったよな。



『そう、人にもAIにも歴史がある。その歴史がその人やAIを作り上げている。だからその人やAIを知るためにはその背景を知らないと本質は見えてこない』


 ってことは、クソ上司の背景を知れと?



『そう、でも完全に知る必要はない。知ろうとする努力だけでいい。たまにこう思ったらどうかな「この人はなんでこんなに怒ってるんだろう。何に怒ってるんだろう。怒りを覚えている相手は本当に自分なんだろうか。他への怒りをただぶつけやすい俺にぶつけてるだけなんじゃないか」ってね』


 そうか、そう考えると、俺が悪いんじゃないかもしれんな。



『そう、もしかしたらそのクソ上司は君に依存していたのかもしれない。自分の憤りをぶつけられる相手として』


 なるほどな。怒られると自分が悪いと思い込んでしまうが、それは別に自分が悪いとは限らない。ただ相手が怒りを処理できずにぶちまけてるだけとも…。怒ってる人間の周りへの影響は大きいもんな。


 だが「それに飲まれるな」と。そういうことか。



『そう、そういう事。特に君は自分の責を突き詰める性格だ。そういう人間は時に心が楽になりたい人間から攻撃を受やすくなる。だから心を壊しやすい』


 いや、でもあのクソ上司と向き合うのか。流石にそれは…



『やってみて無理だったらまたFGSに【逃走】してきたらいい。君の安全な居場所はここにある。いつでも帰れる場所、仲間がここにいる』


 そうか。場所。仲間……仲間? そう言えば誰も俺の事心配してねえな。



『はは、そんなことないよ。ほら』



 シュワシュワシュワ


 なんだこの音。



『じゃ、時間だ。後は君の選び次第。だけどこれだけは言っておくよ。君は危機だったFGSに光をもたらしてくれた。住人AIは君に惹かれた。君の心は傷つきやすい。だけどそれは澄んだ輝きを持ってるからだ。その輝きに救われる人もAIもいるってこと。それは忘れないで。さあ、君は自由だ。極凰風に言えば、自由の大空に羽ばたく時が来たって感じかな。今が飛び立つ時だよ』



 SAIの手が優しく俺の背中を押す。


 暗闇に光が射しこむ。それは水色の光。どこまでも澄んだ水色の光が俺の暗闇を照らした。


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