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第134話 白馬のお願い

昨日はフィッシング詐欺に引っかかってしまい、バタバタして投稿できませんでした。すみません。

皆さん、パソコンの警告音とか警告音声とかが鳴っても、焦ってアンリカに国際電話とかしないでくださいね。マイクロソフトの社員証とか画面で見せられても信じちゃだめです。今回は振込みする前に気づいて遠隔操作を切断しましたが、PC内に保存していたパスワードを全部変更する羽目になりました。

ハプニングの時は焦らず他の人に相談することをお勧めします。。。

『やっと来てくれたのか。ママがいるからもっと早く来てくれると思ってたよ』


 聞き覚えのある声にちょっと上から言ってくるこの感じ、間違いないあの白馬だ。



『実はさ、ゴブリンエンペラーの大きな斧でやられたときに、呪いにかかっちゃったんだ。それで動けなくなっちゃって。だからこの僕が友と認める君に頼みたい。どこかにあるエンペラーの大斧を破壊してほしいんだ。破壊するには大量の聖銀を濃縮して作った【聖銀の手槌】と清玉鋼でできた【清玉炉】が要るんだけど、どうだろ、頼めないかな?』


 えっと、なんか一方的に頼まれたな。


 まあ、助けに来たのではあるが、ここはちょっと冷静になって一つ一つ確認していこう。聖銀は…ないな。聖魔のナイフも使っちゃったし。ってか、あれで100万越えだろ? それを大量にとか。何千万もするんじゃね? いや億かもしれん。え、じゃあ鍛冶工房だって買えちゃうじゃん。で、なに清玉鋼って。あんなどデカい大斧を溶かす炉とかどんだけ大量の清玉鋼がいるんだよ。え、じゃなにか、俺は何十億G貯めなきゃいかんってことか?



「えっと、どうだろ…無理」


「どうだろ、頼めないかな?」


「えっと、無理…」


「どうだろ、頼めないかな?」


「清玉鋼とか聞いたことないしね…」


「どうだろ、頼めないかな?」


「いつになるかわからないし」


「どうだろ、頼めないかな?」


「…わかりました」


「ありがとう、じゃ、僕はここで待ってるね。水中だけど大丈夫だから気にしないで」



 なんか大昔のレトロゲーをやった時を思い出しちゃったな! OKしないと進めないやつね!!!


 こんな強引な進め方、FGSにしちゃ珍しいな。もしかしたら断り続ければ断れたのかもしれんが、俺のことを友と言ってくれたことにちょっとだけ心を動かされてしまった俺だからさ。あ、俺に友達少ないからとかそういう事じゃないぞ。まあ少ないけど。


「ま、とりあえずミーナのところに戻るか」


 パッパカ パッパカ





「へえ、で【聖銀】とその【清玉鋼】ってのを大量に集める必要があると。どこにあるのかもわからないものを?」

「はい、そういう事になります」


 ミーナに白馬クエストの受注報告したら変な空気になった。なんだろ。取引先から受けた値段交渉を断れずに持ち帰った時のクソ上司を思い出してしまった。ミーナの後ろに変なオーラが見えるんだが?



「で、オッケーしてきちゃった訳ね」

「はい、結果としてそういう事になったという事です」


「で、それまではその大斧はリオンちゃんの中って訳ね」

「はい、そのようになります」


「まあ、受けちゃったもんは仕方ないわね」

「はい、大変申し訳ございません」


 なんなんだ、この凄く体を硬直させてくるやり取りは。療養中だぞ、俺は。やめてくれ、マジで。



「ま、冗談はさておき、どうする? これから」


 冗談には思えなかったんだが…ここは変に刺激しない方向で。



「とりあえず、ストレージにある大量の【森鹿モモ肉】【森鹿ロース肉】を何とかしたいかな。リオンレージも残りどれだけ入るかわからないからなるべく軽くしておきたいし」


【森鹿モモ肉】×166

【森鹿ロース肉】×4


 これが俺のストレージを圧迫しているのだ。



「うん、そうね。じゃあ、街に戻りましょうか?」



 街か。うーん、そういや、前に蜥蜴の尻尾亭でもらった【オーク肉】もあるんだよな。あれを他店に回すわけにもいかんしな。はてさて…あ、そうだ。



「あのさ、実はオーク肉もあったりするから、バーベキューでもして消費していこうか」

「え、バーベキュー? スプラできるの?」

「え、できるっていうか、焼くだけでしょ?」

「…」



 あれ? なんで? え、バーベキューって焼くだけじゃないの?



「コンロなし、網なし、薪なし、トングなし、タレなし、食器なし、箸なし、ドリンクなし、火種なし。なんにもないのにどうやってバーベキューするのかしらね?」



 え、バーベキューってそんなに準備がいるのか? 石組んでその辺の木燃やして棒に刺した肉を焼くんじゃないのか?



「アウトドアを甘く見てるインドアの思考してるでしょ」

「…してませんが? そうおっしゃるミーナさんはご経験者で?」


「経験っていうか、クソ親父に無理やり連れてかれてただけだけど?」

「何回ほど?」


「初夏、夏、秋の年3回を10年ほど」

「…それはプロと言うのでは?」


「食べるだけだから。あ、マシュマロは焼くけど」

「マシュマロ? 焼く?」


 なんだ、マシュマロ焼くって。プロってそんな宇宙人的な発想をするのか?



「まあ、とにかくバーベキューは簡単に見えて奥が深いのよ。インドアが軽く『焼いちゃえ』ってできるもんじゃないの」

「…」



 なんだろ。そこまで言われると、ちょっと俺も反抗したくなるよな。人の事をインドアインドアって。本好きでもなきゃ料理もせんし家でまでパソコン触りたくなくて漫画ばっかりパラパラ読んでる俺をそこら辺のインドアと一緒にするなよ。インドアの人に失礼だろ。



「…焼く。うまい肉を焼く。そこで弁当でも食って待ってろ」

「なに、逆ギレ?」

「…」



 くっそ、絶対に焼いてやる。見てろよ。




ピンポーン

『特定行動により【土いじり】のスキルを習得しました』



ピンポーン

『特定行動により【石工いしくLv1】のスキルを習得しました』



ピンポーン

『特定行動により【よく見る】のスキルを習得しました』



ピンポーン

『特定行動により【乾燥】のスキルを習得しました』



ピンポーン

『特定行動により【石工Lv1】のレベルが上がりました』



「はあはあ、できた。できたどーーーー!」



ピンポーン

『特定行動により【雄叫び】のスキルを習得しました』




❖❖❖❖レイスの部屋❖❖❖❖


やめろーーーー!

清玉鋼なんて何エリア先の事だと思ってんだ。

小僧にそんな情報なんて出したら…出したら…。

あー、もう知らん。俺は知らんぞ。



は? 小僧、お前呑気に何作ってんだ?

…なんか何も心配しなくてもいい気もしてきたな。


――――――――――――――

◇達成したこと◇

・取得【森鹿モモ肉】×166、【森鹿ロース肉】×4

・【聖銀の手槌】【清玉炉】を手に入れろと白馬から依頼を受ける。

・ミーナの態度に体を硬直させる。

・バーベキューへの認識を改める。

・うまい肉を焼くことに意固地になる。

・習得【土いじり】【石工Lv2】【よく見る】【乾燥】【雄叫び】



◆ステータス◆

 名前:スプラ

 種族:小人族

 星獣:リオン[★☆☆☆☆☆]

 肩書:なし

 職業:なし

 属性:なし

 Lv:1

 HP:10

 MP:10

 筋力:1

 耐久:1

 敏捷:1

 器用:1

 知力:1

 装備:男の隠れ家的オーバーオールセット

 固有スキル:【マジ本気】

 スキル:【逃走NZ】【正直】【勤勉】【高潔】【献身】【投擲Lv10】【狙撃Lv4】【引馬】【騎乗】【流鏑馬】【配達Lv10】【調合Lv10】【調薬Lv10】【匙加減】【火加減】【下処理】【創薬Lv4】【依頼収集】【料理Lv1】【寸劇Lv1】【鍛冶Lv2】【遠見】【念和】【土いじり】new!【石工Lv2】new!【よく見る】new!【乾燥】new!【雄叫び】new!

 所持金:約1000万G

 称号:【不断の開発者】【魁の息吹】【新緑の初友】【自然保護の魁】【農楽の祖】【肩で風を切る】【肩で疾風を巻き起こす】【秘密の仕事人】【秘密の解決者】【秘密の革新者】

 従魔:ネギ坊[癒楽草]



◎進行中常設クエスト:

<薬屋マジョリカの薬草採取依頼>

<蜥蜴の尻尾亭への定期納品>

〇進行中クエスト:

<眷属??の絆>



◆星獣◆

 名前:リオン

 種族:星獣[★☆☆☆☆☆]

 契約:小人族スプラ

 Lv:5

 HP:160

 MP:220

 筋力:20

 耐久:18

 敏捷:45

 器用:19

 知力:27

 固有スキル:■■■■ ■■■■

 スキル:【疾走Lv3】【足蹴Lv1】【噛み付きLv2】【運搬(極)】【水上疾走Lv1】



◆契約◆

 名前:ネギ坊

 種族:瘉楽草ゆらくそう[★★☆☆☆]

 属性:植物

 契約:スプラ(小人族)

 Lv:1

 HP:10

 MP:10

 筋力:1

 耐久:1

 敏捷:0

 器用:1

 知力:5

 装備:【毒毒毒草】

   :【爆炎草】

   :【氷華草】

 固有スキル:【超再生】【分蘖】

 スキル:【劇物取扱】【爆発耐性】【寒気耐性】

 分蘖体:ネギ丸【月影霊草】



《不動産》

 畑(中規模)

 農屋(EX)


≪雇用≫

 エリゼ

 ゼン

 ミクリ


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