卒業パーティでわたくしとの婚約を破棄して、平民からの成り上がり令嬢と真実の愛の為に結婚するなんての賜ったので、全てを暴露するとこにしました。
悪女側ざまぁものを書いてみました。
クリスティーナ、貴様との婚約を破棄する。
「アベル殿下、それは正気ですか?」
私の名前は、クリスティーナ、ランプ王国の3公の一つマインバッハ公爵家の長女なんだけど、現在、王立学園の卒業パーティーで断罪イベントの真っ最中。
殿下とその愉快な仲間たち、ドツボ短小じゃなかったユツボ宰相の息子カイン、ネルトン合コン団長じゃなかったトンネル騎士団長の息子、ユーリー、この3バカトリオの横にいるピンクの髪をした女、私は弱いので、この人をやっつけてくださいと必死にしがみ付いているアホにしか見えない女こそ、ファーサウスビレッジ男爵家のエリカ嬢、たぶん平民出身でたまたま聖魔法を使えるからということで男爵家の養女になって、この王立学園に入学してきたと思う。
しかし、彼女の聖魔法は性魔法?もしくは精魔法の間違いじゃないのと思えるほど奇妙、使えるのはヒールで、かすり傷を治せる程度、剣でぱっくり切られた傷は治せないし、病気も治せない。
ただ、男性の機能は元気にさせることができるらしい。(私は見たことないけど)
「は?貴様こそ、何を言っている?」
「あら?殿下こそ、このわたくしに向かってそんな口を聞いてもよろしいのですか?両陛下の御前ですよ」
私の言葉にひるむことはない殿下、こんなバカのために、王妃教育に時間を取られたことが悔しくなる。ちなみに私は、この国の法律にのっとって、正式に婚約をしている。なので、権限は、殿下と同等のものを持っている。つまり、殿下の権限をこの場で行使した場合、取り消すことができるのだ。
しかし、お馬鹿さんな殿下はそのことを知らないでいるのだろう。
「皇太子権限を行使する。国家反逆罪でクリスティーナを処刑にする。捕らえろ!!」
そして、わたくしの両脇にカインとユーリーがやってきて両手をつかんで、わたくしを抑え込んだ。
「何をする!!」
更に抑え込んでその場に私の膝をつかせた。
「これまでのさんざん悪事を働いてきた報いだ」
「観念しろ」
頭を地面につけさせてきた。
「こんなことが許されるとでも思って?」
「はぁあ?…これから死ぬ奴が何を言っている」
「何のことかしら?衛兵、この無礼者を捕縛しなさい!!」
すると衛兵がやってきて。二人を捕縛した。
「なぜ?俺たちが?」
「私に対する暴行罪および監禁罪で二人を逮捕します」
「馬鹿な!!放せ!!」
暴れる二人だが、衛兵の力には勝てるはずもなく、逆に床に膝をつかされた状態で押さえつけられている
「こんなことが許されるものか!!」
「そうだ!!そうだ!!」
一部の学生が騒ぎ立てているが、そんなのは関係ない。
「さてと、殿下、一体どういうおつもりですか?こんな茶番」
「うるさい!!貴様がエリカにしてきたことを暴いてやる」
「あら?何のことかしら?」
「しらばっくれるな。陛下、今ここで、この女の悪行を暴いていやります」
「…」
両陛下は無言でいる。当然でしょ。今の状況を見て廃嫡されると思っていないこのお馬鹿をどうしたものかと考えているのだろう。
「この女は、エリカを階段から突き落として、足首を捻挫する大けがを負わせた」
「あら?そうなの?私がこんな男爵令嬢ごときを階段から突き落としたというのですか?」
「証拠がある」
「そうですか。見せてください」
「ファラーラ嬢が目撃している。これが証拠だ。それに彼女が落ちてくる瞬間を僕は見た。これ以上の証拠はない」
ファラーラ嬢は、前に出てきて、「私は、クリスティーナ様がエリカ様を突き落とした瞬間を見ました」
「どうだ。これ以上の証拠はないだろう。これ以外にもエリカの教科書を焼いたり、お茶会の席で服にワインをかけたりしたそうだな。すべて目撃証言を持っているぞ」
「そうでしたか。では、その方々、前に出てきなさい」
すると教科書を焼いているのを見たとか私がワインをかけたというのを見たという目撃者が数名出てきた。
「では、まず、ファラーラ、あなた、私がエリカを階段から突き落としたのを見たのは本当ですか」
「本当よ。この目で見ました」
「それは、何月何日何時何分。この学園のどの階段でしたの?」
「え?」
「私が突き落としたのを見たんでしょ。当然、そのくらいのことを覚えているわよね」
「あ…えっ…と、確か10月6日ですわ。確か1限目と2限目の間」
「あなた、わたくしを馬鹿にしていますか?」
「馬鹿になんてしていません!!私はちゃんと見たんです」
「あら?そうなの。嘘じゃないわよね」
「嘘なんて言ってません」
「本当に!!」
「本当です!!」
あきれたわ…10月6日は日曜日、学校はお休みなのよね。
「ファイナルアンサー?」
「ふぁ?」
「ファイナルアンサー?」
「はい」
「衛兵!!例の物を!!」
衛兵は、映写機と真実の水晶を持ってきた。それを見た殿下は驚いている。
「クリスティーナそれは?」
「あら?殿下、何を怯えているの?」
「おびえてなどいない!!」
「そうですか。でも、ファラーラ、あなたの顔は真っ青よ」
「え?…あ…」
「ちなみにファラーラ、10月6日って、どんな日か知っていますか?」
「え?あ…なんの?」
「日曜日なんです。私、この日、両陛下に招かれて1日王宮で過ごしていたんですけど、ですから、ほら、ここに、わたくしが王宮に入った記録もありますし、証人なら両陛下がいらっしゃいます。これ以上の証拠はないですよね」
「あ…あ…日付を間違っていました。10月7日でした!!」
「あ…そうなの。まだ、わたくしがエリカと突き落としたと証言するのね。では、ファラーラ、真実の水晶に手を当ててもらえるかしら?」
真実の水晶…それは、手をかざしたものが嘘をついていたら、口が開いて手を食べるといううそ発見器。だから、手をかざせるはずもないのだが、彼女は殿下と視線を合わせたかと思うと意を決して、真実の水晶に手を当てた。そして、彼女が記憶している内容が映写機から映し出された。
「え?うそ…」
映像には階段をファラーラと一緒に歩いているとエリカが突然、階段から落ちた瞬間と落ちた場所に殿下がいた映像が映し出された。そこには当然私は映っていなかった。すると真実の水晶がファラーラの左手を食べた。
「あ…あ…ぎゃぁああああ!!!」
次の瞬間、ファラーラの悲鳴がその場にこだましたのだった。
「あなた、嘘をついていたようね」
左手の手首から先を失った彼女は茫然としている。辺りは彼女の血が飛び散っているが、衛生兵が止血処理をすると、再び「ぎゃぁあああ!!」と悲鳴があがった。そんな様子を見た生徒たちの中には、逃げ出す者も出始めたんだけど、衛兵がしっかりと捕まえていた。
「次の証言者は誰かしら?あ…そうそう…エリカ、あなたが証言したらどう?」
「陛下!!これこそ茶番です。なにとぞ、公平な判決を」
すると両陛下は、あきれた表情で
「早くしなさい。嘘をついていないのであれば、真実の水晶は手を食べないから、さぁ」
「ひっ!!で殿下」
彼女は衛兵に連れられ、真実の水晶のもとへ連行された
「いやぁあああ!!やめて!!殿下、助けて!!でんか〜」
そう叫びながら、衛兵に無理やり両手を水晶へ当てさせようとされる。必死に抵抗しているが彼女の力では、どうすることもできない。そして、とうとう、両手が水晶についた瞬間
「すべて私がやりました。自作自演です!!」
彼女の両手は失うことはなかったが、映像には、エリカと皇太子がエッチをしているシーンが映った。更に他の二人ともエッチをしているシーンまで映しだされた。
皇帝陛下の沙汰が降った。
「アベルは廃嫡、カインとユーリーと共に国外追放とする」
ユツボ家とトンネル家の貴族籍は、剥奪となった。
数日後、国家反逆罪でエリカは、公開処刑され、さらし首
ファーサウスビレッジ男爵家も御家断絶となった。
ちなみに、国外追放された3名は、出国後行方不明。
私はというとどうなったかは秘密
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