9,D1に進む者達
無事D3戦4連勝が終わったラルク。獅子王とともに5連勝目を狙いに行きますが、タッグ戦は頻繁に行われていません。ある程度の人数が集まるまでは開催されないので今のところ開催の見込みはありません。
獅子王「タッグ戦は早くても1ヶ月後らしいな」
ラルク「その間修行してもっと強くなればいいだけの話」
2人が他愛もない話をしている中こちらに迫ってくるものがいた。
ラルク「誰だ」
???「もう顔を忘れちゃったのかな?」
こちらに歩いてきたのは最初ラルクと共に地下にいた6人の中の2人。名をミライと琴音。この二人組もD3戦4連勝中でありました。
ラルク「………思い出せない。」
獅子王「こんな奴らいたっけ?」
ミライ「一緒に地下労働していたじゃない」
ラルク「だっけ?」
獅子王「そんなことよりお前らも4連勝中?」
ミライ「そんなことって…。」
琴音「そうだよ」
人物紹介
綾乃 ミライ 14歳 160cm スキル:内緒
九条 琴音 14歳 153cm スキル:内緒
すっかり忘れていた
獅子王 15歳 170cm スキル:内緒
ラルク「今更話しかけたのは理由がある?」
ミライ「タッグ戦で対戦することになった時は容赦しないって事を言いに来たのよ。」
そう言ってミライと琴音は去っていった。
ラルクと獅子王は今日も二人で訓練場に行きました。
獅子王「ラルク…お前はなんで剣闘士になったんだ?」
ラルク「それは…」
ラルクは地下産まれ地下育ちだった為外の世界を知らない。D1選手になれば自由に外に出る許可が下りるが、ラルクはこう言った。
ラルク「強い奴と戦いたい…」
獅子王「外の世界は興味ないのか?鉄の塊が馬車の様に走ったり飛んだり、夜中なのに明かりがどこまでもついていたり。」
ラルク「俺は産まれて今まで地下にいたからさ、獅子王が言ってる人間の欲?みたいなのがないんだよ。」
獅子王「だったらどっちが先に天辺(D1)まで行けるか競おうぜ!」
ラルク「俺が先に行く!」
獅子王「いいや俺だ!」
他愛もない話をしているとあの男がまたちょっかいを出しに来ました。
???「おひさ、チビ共」
ラルク「なんだよおっさん。」
???「いきなり会っておっさん呼ばわりかよ、最近の若者は酷いな。」
獅子王「また稽古でもつけてくれるのか?」
???「ココだけの話、D1がラストじゃないんだよ。」
D3が初心者でD2が中堅でD1が頂点って思ってるだろ?実はそうじゃないんだ。ここからは秘密なんだが、お前らならすぐこっちまで来そうだから特別に教えてやる。
D1の上位…今が大体D1は20人位いるからその内の3人位で、ある「通知」が届くんだよ。
その内容が「超常天十席」と戦う権利が貰える通知だ。
超常天十席とはその名の通り、戦いを極めた者達10人が集うお前らが言う「頂点」みたいなものだ。超常天十席になればなんでも好きな物が手に入る。
獅子王「なんでおっさんはそんなこと知ってるんだよ」
???「だって俺…超常天十席の第二席だからな。」