4,必勝と覚醒
絶望的状況でラルク選手はどう戦うのか!
アオアシ「これでトドメだラルク!」
アオアシはラルクを囲むように毒木硫酸を放ち逃げれないようにしました。
アオアシ「言い忘れたけどよ…この毒は熱さ1,000度に達する程だから人間に当たれば骨もろとも溶けてなくなる代物さ。」
ラルクは全身に毒木硫酸がかかりました。
おおっと…ラルク選手、これは負けたか?
この状態でも一応コールだけはします。
10…9…8…7…6…5…
ラルク「まだだ…」
ラルク選手…アオアシ選手の毒を喰らってなお立っている!!どういうことだ?
アオアシ「バカな…何故溶けないんだ…」
ラルク「なんとなくよ…地下で暮らしてる時から気づいてはいたんだよ。俺のユニーク…超再生のことによ…」
ななな…なんと…ラルク選手…ユニークスキルが目覚めていた!!もはやこの戦いはD3の領域を超えているぞ。
毒で溶けていた部分が1秒も経たずに、再生していった。
アオアシ「そんな訳無いだろ…」
アオアシは毒木硫酸から出る硫酸を雨のように出しラウルを狙い続けたが、撃たれた所は次撃たれる前に再生していてあと何時間、何日撃ち続けてもこの状況が変わることはないだろう。
アオアシ「ふざけるな!そんなインチキなユニークがあるかよ。」
ラルク「言いたいことはそれだけか。そういえば、あと一つこの超再生の能力の使い方があるんだけどよ…」
ラルクはアオアシの毒木硫酸の木の枝の部分を蹴って折りました。そこにラルクの超再生を付与してあげると、その部分から生えてくる毒木硫酸の木がアオアシの方向めがけて、撃ち始めました。
ラルク「敵の技でも途中の部分を切って再生を付与してあげれば、その技が俺の主導権になるのさ。」
アオアシは逃げることしかできません。
ですが逃げ続けてもずっと狙ってきます。
アオアシ「何故だ…毒木硫酸は僕の毒を補充しなければ撃てないはず…まさかっ…」
ラルク「そうそのまさかだよ、毒も超再生して増え続けているんだよ。」
アオアシ「バケモンかよ。」
ラルク「トドメだ」
ラルクは毒木硫酸の木を一つに束ねて大きな木にしてしまいました。そしてその木から出る硫酸は会場と大差ないほどの大きさで流れる海の如く一気にアオアシを襲いました。
ですが会場に居る人らが巻き込まれてしまいそうな所…
ドレモラ「ドーンシールド!!」
会場の内側つまりラルクとアオアシが戦っている戦場の場だけを大きなシールドで囲い客人らを守りました。
さすがドレモラ…D1の実力は伊達ではないってことですね。
ドレモラ「司会者…勝敗は…」
おおっと…忘れていましたね。現在の状況は…ラルク選手はとりあえず生きています。アオアシ選手の姿が見えないようですが…
ドレモラ「戦場の端に…骨が…ある…」
そうか、硫酸で溶けてしまったのか。アオアシ選手自身が毒の耐性があるので復活出来る骨だけが残った感じですね。
至急救急部隊はアオアシ選手の骨を回収して医療室へ…
D3戦午後の部勝ったのはラルク選手でした。皆様ラルク選手に大きな拍手を…
パチパチパチパチ…
ラルク「これで2勝か…D2まであと3勝…」