1,異種地下格闘技界
さぁやってまいりました、第10回異種格闘技界第一ラウンド東側はコイツだ!!
火山の奥地に生息し、鱗は鋼の武器をもとおさない。歩けば地ならしを起こし、息を吐けば6,000℃の炎を吐く。レッドドラゴンの血を受け継いだこの男。名をバサラ!!
西側は天を貫く意志を持ち、仙人と呼ばれ山をも片手一つで持ち歩いた伝説がある。得意技は気功であり、どんな者もその手で吹っ飛ばす力がある。名をリ・ラオタン。
さぁ皆さん投票の投票が集まりました。東側が56%、西側が44%で勝つと予想が立ちました。ここで勝てば儲けもん。ここで負ければ奴隷行き。生死を彷徨った亡者はどちらの道に行くだろうか。
バトル…開始ぃぃぃ!!!!
管理者「ふぉふぉふぉ…今日もやっとるわい。ガッポガッポ儲けさせて貰うで」
観客A「早く火を吹けよ!」
観客B「ぶっ飛ばせよ!!」
管理者「お金に飢えたものがここで賭けて一文無しになると、照明などの電気を漕いで走り続ける裏方の奴隷になるか、自身が剣闘士として出場するか。」
司会者「管理者も悪ですね。」
一方地下格闘技界より遥か下の階では奴隷達が住まう場所がありました。
滑車を大人10人くらいで回して電力を作ったり、ランニングマシンで一人10時間全力で走らされたりと中々ハードな事をやらされていました。
この中には犯罪者がいたり奴隷落ちした者も多数おり、日夜喧嘩ばかりします。なので、監視係が喧嘩しているとこに割り込み手足を好きなように切り倒しています。監視に目をつけられるとどうなるかこれで分かったでしょう。
その中である少年が外の世界に出たく立ち上がるのでした。その名はラルク、ラルク・ノスターク。若干12歳,身長155cm,体重40kgの少年です。ラルクは奴隷と奴隷の間に産まれたて子供なので必然的に地下格闘技界の奴隷として扱われていました。
監視長「今日から剣闘士として…出る奴を作る。どうしても…剣闘士に…なりたくない者は…手を上げろ。」
ラルク「これは簡単な罠だ」
ラルクが思った通り、手を上げたやつは問答無用で処刑入りになりました。
監視長「思ったより数が減ったなぁ、ひぃふぅみぃの…6人しかいないのか。残念だけどお前等は強制参加だ。よかったな、明日からお前等も剣闘士見習いだ。」
監視長は残った6人を次のアマチュアトーナメントの予選に組み込んでいた。
監視長「生き残れば晴れて正式な剣闘士として認められるがお前等にそれが出来るかな?こっちは楽しく見ておくからさw」
地下格闘技界の剣闘士は名のある者ばかりで、基本的に平民より高く貴族より下の階級だがトップレベルになると、王族に匹敵する地位と名誉が与えられる。
ラルク「天辺を取る…トップになってこんな世の中を潰して地下の皆が暮らしやすい世の中を作ってみせる」
そうラルクは思いました。