チャプター マルチ
閲覧頂きありがとうございます。
少しでも面白いと思って頂けたら幸いです。
終わる事こそ本当の始まりである。
さぁ…我々の世界は終わった。これから私達の時代が来る…
夕方のニュース
キャスター「先日から発生しています連続幼児誘拐事件ですが警視庁が組織的な犯行であると発表して以降詳しい情報はなく、ご自宅に小さなお子様のいるご家庭は戸締りの徹底と近隣住民と協力し合い近くで不審な人物がいないかなどの防犯徹底に尽力してもらいたいという事です。またこ…」
ニュースを見ていた家族
父親「全くなんて物騒な事件なんだ。おいっウチは大丈夫か?」
母親「大丈夫よ。ここは郊外だもの。こんなとこまで来ないわよ。」
父親「うちの子だってまだ一歳になってないだろ?だいじょ…」
暗転
父親「なんだ?停電か?ちょっとブレーカー見てくる。動くなよ?」
母親「えぇ?何?分かった」
バシャン
(ガラスが割れる音)
母親「キャアーーー!」
父親「どうした!』
ゴツッコツッパキッ
(ヘルメットをした全身黒ずくめの三人が入って来る音)
父親「ちょ!なんだおm…うっ」
黒ずくめの男1に首を腕でホールドされる
黒ずくめの女が赤ん坊のベッドに近づく
母親「いやぁ!やめて!」
黒づくめの女が赤ん坊に触った瞬間
黒づくめの女「っ!?」
黒づくめの男2「どうした?…っ!?」
ゆっくり手を離しながら鼻を啜るようになく黒づくめの女
黒づくめの男2「仕方ない…もう潮時だ…」
父親を抑えていた黒づくめの男1がゆっくり腕を解く
ゆっくりと入ってきたところに還る黒づくめの三人
急いで赤ん坊を抱きかかえに行く母親、その母親をそっと抱く父親
男1が最後に夫婦に一礼しゆっくり出て行った
首相官邸前
SP1「一体どうしたんだ?」
SP2「全身黒ずくめの男三人が官邸内に入ったあと白バイ隊員三人がバイクで入り口を塞いで中に入らないよう要求して来ている」
SP1「総理は?」
SP2「今中に居て護衛に就いていたSP2名と連絡が取れない。今SATもこっちに来ている。」
SP1「入口を塞いでいる白バイ隊員と交渉は?」
SP2「無線を切っているようで現在難航中。彼らの上司にも今こっちに向かって来てもらっている。報道陣はどうする?」
SP1「いや、今はまだダメだ。状況がはっきりするまで報道陣をなんとしてでも塞ぐ必要がある。絶対通すな」
SP2「了解」
地図にない島に向かう船
記者「あれは一体?」
教授「そう、あれが『実家』だ。私達はそう読んでいる」
記者「だって地図にはこんな島一切…」
男1「だから言っただろ?信じられないって、自分が今得られる情報全てが真実だと思い込んでる段階で奴らの手の中って事だよ。」
教授「そう、君達が信じている世界はもう奴らのものということだ」
記者「なら何故もっと大きく公表しないんですか?そうすればもっと多くの人が」
男2「俺達のこともまだ信じてないあんたがそれを言うのか?w」
記者「…そういえば『原生』を抑えるための道具というのは?」
男1「残念だがそれは見せれない、危険すぎる。」
教授「まぁそれは島に着いたら話そう…もうすぐだ」
関東郊外古びた屋敷
スーツの男性「もうこんなことやめてくれ…私は何も知らない…」
刺青男1「てめぇが『防人』だって事はわかってんだよ?だから早くアジトの場所を吐いちまえよ」
スーツの男「なんなんだその『防人』っていうのは?私はただのサラリーマンだぞ?それに部長にもなれないただの係長クラスだ。もうこんな暴力はやめてくれ…」
刺青男2「おいっ本当に人違いなんじゃないか?こいつ拐ってきたの下の奴らだろ?伝えミスしたんじゃ…」
…ブォン ブーーン
(複数台の改造したマフラー音)
バンっ
(ドアを大きく開ける音)
刺青男3「ヤバイ!防人だ!」
刺青男1「何っ!?なんでここがバr…」
スーツの男 ニヤッ「いいぞ、入って来い」
ブンブンヴォーーーー!
(もの凄くエンジンを回転させてる音)
刺青男2「やべぇ!壁から離れろ!」
ヴァーーン!
(木の壁が粉々になる音)
刺青男達「ぐぁーーー!」
部屋の方々に吹き飛ぶ男達
壊れた壁からゆっくり入って来るライダーの格好をした男三人
ライダー1「大丈夫ですか?」
スーツの男「あぁこれくらいならそうでもない」
ライダー2「この家は当たりだな…」
ライダー1「コイツらはどうします?」
スーツの男「私が少し話をしよう」
ライダー2「あぁ終わったな…コイツら」
ライダー1「では我々はここの処理準備をします。あとこれを」
ゆっくり手を開き眼鏡を出す
スーツの男「あぁありがとう、これでよく見える。彼らの神経がね…」
今はここまで…
読んで頂きありがとうございました。
不定期投稿になりますがまた上げた際には宜しくお願い致します。