表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

Battle start ?

武器を構えなおす。

彼の武器は大鎌。恐らくは接近戦向き。

対する私は本。確実に不利。


「来ないならこっちから行こうか?」

「…先手必勝、我不迷!」


嫌だけど仕方ない、やらなきゃ殺られる。

一旦距離をとって、適当な詠唱を始めた。


「カチ☆ツル☆ピキ☆ドーン!氷撃柱ひんやりオンバシラ!」


高らかに叫ぶと、少年《乃木坂》の足元に大きな氷柱。

乃木坂はそれを軽くかわすと、此方へ突っ込んでくる。

しかしそれは私の罠。


影焔フレイムトラップ!」

「うわ!?」


炎が吹き出して乃木坂が後ずさる。

戦略なら負けねぇ!主にゲーム的な意味で!


「降参なさい!なんて言ってみたかった!」

「負けるもんか…!って言ってみたかった!」


…沈黙。


「どないやねん」

「どらいあへん?」


前者は乃木坂のミコ、後者はミク。

情けないぞミク。



さて、そんな空気のせいでまったりモードに突入した私達はブランコに腰掛け、互いに情報交換。


「ふむ、0015だからリン、ね…元ネタは?」

「元素記号」

「わかりにく!」

「勉強しなよ」


黄色っぽいミコ…乃木坂のミコ、リンを抱いてブランコをこぐ。

ミクは乃木坂の頭上。


「ところで」

「そういえばさ」


同時に話し始めて沈黙。

無言の攻防戦。そっちからどうぞ、いえいえそっちから。


「…えー、と」


敗者は乃木坂。無言の勝者となった私は興味深そうに彼の話を聞く。


「真矢良さんがよければだけどさ」

「ぬぅん?」

「僕と手を組まない?」

「一緒に頂点てっぺん目指そうZE、ってこと?」

「そそ」


最終的には戦えと。

こりゃまたご都合主義やね。


「まあ、いいけど」

「ほんと?」

「うむ。一人向きの武器じゃないしな」


呆れたように言えば、軽く笑って。

まあ、いいか。本当の事だし。


「で、そっちは何を言おうと?」

「さっきから威圧感がびしびし来るんだがこれは何なんだろうと」

「…わかんない」


首を傾げて、ぼーっと公園を見つめる。

ふと、シーソーの辺りにでかいミコさんを発見した。


「「指令・指令。巨大ミコ0090〜0100脱走。直ちに討伐せよ」」


二人のミコが同時に口を開く。

まさか…この威圧感…


「巨大ミコ《アレ》?」

「肯定。…で、倒す?」

「まあねえ…」


面倒くさそうな指令に、私達は同時にため息をついた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ