少女架葉参加申込
「真矢良 架葉」
メタ話になるが筆者と同じ名前なのは単にキャラ名が思い付かなかっただけだ。
ミクはタナハ、タナハと繰り返し、覚えようと必死。
可愛い。
そういえばあの威圧感は何だったんだろう。
解らないけれど、多分参加者…?
「ああ、近くにいるよ」
聞いてみると、そういう事らしい。
狙われているのか?
とりあえず地面に下りて、辺りを見回す。
…見当たらない。当たり前だが。
「参加者…それも結構なやり手みたいだね」
「冷静な分析は間に合って…!」
今、うっすらと聞こえた。
Earth of Beat!と。
瞬間、叩きつけられる身体。
攻撃を食らった!?
「あ…あーす・おぶ・びーと!」
多少発音は違えど、ちゃんと発動するものらしい。
なんとか立ち上がった私の手には本。
…これ、武器?
服もただの軽装から軽いけど防御力のありそうな、コートに変わっている。
ともかく、戦闘開始だ!
とはいえ使い方が解らない!
「魔術系!何か呪文知らないの!?」
「適当でいいのか!?架葉さんゲームのしかしらない!」
「それでいいから、次がくる前に!」
「よし!」
とりあえず、あのゲームの本が武器の人の真似。
ぱらぱらとめくるのはページ。
「タナハ、多分あっちだよ」
ミクの指すほうへ向きなおる。
大樹がある。その上に…不自然な影!
「…貴方の心をばっきゅんきゅんっ!?エナジーブラスト!」
「最初のおかしい!」
…いいじゃないか。
ともかく、魔法は成功。
人影に光が炸裂する。
「うぐ…」
小さな呻きと共に人影は着地。
ダメージは同じくらい。
「ってちょい待ち。なして乃木坂くんなんよ」
落ちてきたのは幼なじみの少年。
女みたいな顔立ちのボケ属性。
「あれ…真矢良さん!?なんで?参加者だったの?」
「気付くの遅いなお前は…」
「いやいやいや、でも参加者なら敵だ…!」
急に真剣な顔つきになって、何かを構える。
大変です、幼なじみは本気です。