第66話、俺たちとエレオノールさんと運命の時
前回のあらすじ
エレオノールさんの想い!最強の装備!作戦前準備!
ようやく、作戦の日が訪れた。
エレオノールさんに装備を頂いてから3日が経った。
エレオノールさんが予測しているリヴァイアサンが進撃を開始する日だ。
観光客はシェーンメーア内のホテルに避難している。
海はリヴァイアサンの影響で少し前から魔物が出現するため、観光客はこの島から出ることが出来ないからだ。
街はと言うと………
「こ、これは一体……」
「へい!らっしゃい!!!!」
「スタミナバーガー今なら半額だよー!」
「最高の武器を鍛えるぞー!」
街はかつてないほどの活気に満ちていた。
「ど、どうして……今日はリヴァイアサンの襲撃が来るはずじゃ…」
「いつも以上に賑わってるわね。まるで襲撃が嘘みたいに」
「ハッハッハッ!我ながら良い民を持った!」
聞き覚えのある豪快な笑い声が市場を駆ける。
「エレオノールさん!これは一体…」
「おい勘違いするな。俺は『避難しろ』と言ったぞ」
「エレオノール様の国が滅ぶわけがない!」
「そうさ!だからこうやって街を盛り上げてるのさ」
「それにエレオノール様や兵士の皆さんが戦うって言うのに、俺たちはただ家にこもってお祈りなんて冗談じゃねぇ!」
「ハッハッハッ!」
エレオノールさんはいつもより少し嬉しそうに笑う。
「皆様。おはようございます。装備の調子はいかがでしょう?」
「セバスさん!おはようございます。はい。お陰様でみんな装備には慣れました。ありがとうございます」
「それは何よりで御座います。皆様がトレーニングをしているとお聞きしております」
「はい。折角頂いた装備を使いこなさなければ勿体無いですからね」
「おや?これは美味そうなパンだな。いや、パンではないか?」
「はい。エレオノール様。こちら、シェーンメーアの新鮮な魚を使ったフィッシュバーガーで御座います」
「そう!それだ!バーガーだ!!おぉ、これはイケる!リヴァイアサンを倒した暁にはこれをシェーンメーアの名物として売り出そう!どう思う?じぃ!?」
「良いお考えかと。ですがエレオノール様。そろそろご準備を」
「おっと。そうだったな。では皆の者、行ってくる!必ずやあの海の魔王を倒してやる!安心して待っていろ!!!」
「おー!!!!!!!」
「エレオノール様バンザーイ!!!」
エレオノールさんの一言で市場は大歓声に包まれる。流石のカリスマ性だ。
「行くぞ、付いて来い」
エレオノールさんと共に兵士達と合流する。
「お前たち!!いよいよ作戦開始だ!!事前に伝えた通りに動け!」
「「「「はい!」」」」
兵士たちが隊列を組む。
「お前たちも、用意はいいか?」
「はい。覚悟は出来ています」
「あれ?海が黒くなっていませんか……?」
アビィちゃんが指を指す。
「あれは……まさか全部魔物ですか!?」
「長く待ち侘びた時が来た。じぃ、これまでありがとう」
「坊っちゃま、お礼は戦いが終わった時に……と言いたいところですが、はい。このじぃ、坊っちゃまとここまで共に来れたこと、心から嬉しく思います」
「あぁ、そうだな。行くぞ、じぃ」
「はっ!」
エレオノールさんは大きく息を吸い込む。
「来るぞ!!!全員、構え!!!!!」
「「「「はっ!!!」」」」
その一声で前衛の盾と槍を持った兵士たちが隙間なく並び盾を構える。
そして、海辺から弾丸の様に大量の魔物が飛び、兵士たちの盾に弾かれる。
凄まじい金属音と共に、戦いの火蓋が切られた。




