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俺たちとセバスさんとエレオノールさんの過去

前回のあらすじ!

鱗!リヴァイアサン!海の魔王!




「ではこれより、対リヴァイアサン戦の説明をする」

エレオノールさんは立ち上がる。


「で、でも…本当にあの海の魔王に勝つ方法があるんですか……?」


「ある。昔からアイツの対策を考え続けてきたからな」


「え!?な、何故ですか!?」




「……………」

エレオノールさんは黙り込む。




「エレオノール様。もう、仰ってもよろしいのではないでしょうか?」

セバスさんが言う。



「…………任せた」


「かしこまりました」

セバスさんはエレオノールさんに向けて一礼した後、こちらに振り返る。


「皆様。少々、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?年寄りの小話に付き合ってはくれないでしょうか?」


俺たちは静かに頷く。







………………………


……………


……




エレオノール様は、小さな漁村に産まれました。


そこでは様々な種族が互いに助け合い、暮らしておりました。



「おとーさん!だーれだ!!」

小さな子供が大人に後ろから飛び掛かり目を覆う。


「おっとっと!その声はレオだなぁ〜?」


「せーかい!!!」


「よしよし。どうしたんだレオ?」


「おとーさん!僕も漁に行きたいよ!」


「ダメだぞ。海はおっかねぇっていつも言っているだろ?」


「大丈夫だよ!僕はお父さんの子供なんだよ?」


「ハッハッハッ!だがな、海には嵐や魔物以外にも海の魔王なんて呼ばれてるおっかねぇやつもいるんだぞ」


「なにそれー!」






エレオノール様は、その漁村の村長の息子として産まれました。

裕福ではありませんが、幸せな暮らしをしておりました。






「おや、エレオノール様おはようございます」


「じぃ!おはよう!様付けはしなくていいんだよー?」


「私はエレオノール様のお父様に命を救われた身、お許しを」


「ハッハッハッ!セバスはな、海で溺れてるところを漁の最中に偶然見つけてな。助けたらこんなんになっちまった!そんな畏まらなくて良いって言ったのにな」


「とんでもございません。ただでさえ身元不明でありながら、更に記憶喪失の私を助けた上に、家にも住まわせて頂いております。この程度のことは当然でございます」






私はエレオノール様のお父様にこの命をお救い頂き、家にも住まわせて頂いておりました。

溺れていたのが原因か、はたまた別の要因なのか、記憶喪失になった私を、快く受け入れて下さいました。


そこで私はお仕事をさせて頂きながら、執事の様にお仕えしておりました。

その為、エレオノール様が産まれた時から見守っておりました。







「おっと、そろそろ時間だな。レオ、俺は漁に出る。セバス、レオを頼む」


「はっ、かしこまりました」


「おとーさん……」


「レオ、もう少し大きくなったら漁に連れて行ってやる」





エレオノール様のお父様が漁に行かれる際、レオ様を見守るのが私の仕事でした。その為、エレオノール様とは常に一緒におりました。


それから、いくつかの日が経った時、それは起きました。





「セバス、これから漁に出るからレオのやつを頼む」


「はっ、かしこまりました」


「おとーさん、頑張ってね!」


「あぁ。ありがとうレオ。あとそれとセバス。今思い出したが漁に使う船のパーツをそろそろ変えないといけなくてな、悪いが街まで買ってきてくれないか?」


「仰せのままに。しかし街までは遠いですから、帰りは夜になってしまうかもしれません」


「あぁ構わない。なんなら街で一泊してきてもいいぞ。レオも連れて行って欲しい。街に行くなんて珍しいからな、楽しんできてくれ」


「街に!?やったー!」

エレオノールは飛び上がって喜ぶ。


「じゃ、頼んだぞ2人とも。くれぐれも遊ぶだけ遊んで、船のパーツを買い忘れたなんて事がないようにな!ハッハッハッ!」


そう言うと、お父様は私に近付き、こう仰いました。


「セバス、レオを頼むぞ。アイツは一人で勝手に何かやろうとしちまうからな。しっかり守ってやってくれ」


「このセバス、命に代えてもお守り致します」


「固い固い!だが、セバスがいれば安心だな!ハッハッハッ!!」





豪快な笑いが特徴的なお父様が漁に行くと同時に、私とエレオノール様は街に行きました。

忘れない様にと、まず船のパーツを買い、その後はエレオノール様と共に観光をしました。


夕方になる頃には、エレオノール様はすっかり疲れきっていた為、街で宿を借りました。


次の日、再び村に向かいました。






村に着いたのは夕方。

しかし、そこに待っていたのは地獄でした。




坂を登り、村を一望できる場所に出た時、
















目の前には海が広がっていました。








道を間違えたのかとも思いました。

しかし、見慣れた景色を間違えるはずもございません。

そうです。村は、海に呑まれたのです。

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