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第6話、俺?とレベルアップとオカマ

前回のあらすじ!

冒険者!初戦闘!消えるイモムシ!



日が暮れるまでイモムシを倒していた俺とフィーは街に戻り、魔物の素材を売ることにした。

最初に戦ったイモムシちゃんは跡形もなく消し飛んだ為戦利品は無かったが、その後の戦闘ではフィーと力の制御の練習をしたお陰でイモムシちゃんの牙などの素材が手に入った。


冒険者は自分に合うクエストが無い時はダンジョンに潜ったり、適当な魔物を倒して戦利品を売ったりもしているらしい。


ちなみに素材などの戦利品の買取はギルドが請け負ってくれている為、俺とフィーはギルドへ訪れていた。


「はぁ〜いレイちゃん♡ちょっと聞いて頂戴!今、リンと初めて一緒に戦って来たんだけどすんごいのよぉ〜!こう、筋肉がブワッ!っとなって、筋肉が喜びを感じ出したの!それで一気に拳振り抜いたら魔物が一瞬で消えてね〜〜!」


興奮気味に話すフィーに対し、レイラさんは嬉しそうに笑顔で相槌を打つ。


「ふふっ、こんなに嬉しそうなフィーを見たのは初めてな気がします」


「レイラさんとフィーは付き合いが長いんですか?」


「はい。フィーさんは私がこのギルドの受付嬢になる前から冒険者をしていまして、お仕事でミスをしてヘコむ私をいつも励ましてくれていたんですよ」


「あの頃のおっちょこちょいなレイちゃんも可愛かったけど、今はこんなにデキる女になって、おねぇさん嬉しいわ♡」


そんな他愛のない会話したあと、本題に入る。

「あ、そうそう。レイちゃん、魔物の素材を売りに来たのよ」

そう言って懐からピンク色の可愛いポーチのような物を取り出すと中からイモムシの牙を取り出す。


「これは、『イモムーの牙』ですね。1つにつき、1エスとなります」

そう言って引き出しから硬貨を取り出す。


あのイモムシ、『イモムー』っていうの!?雑!!!


そういえばこの「エス」って言うのがこの世界の通貨の単位らしい。『ティエス王国』だからだろう。


フィーが思い出したかのように口を開く。

「あっリン?ステータスカードを見てみて頂戴。もしかしたらレベルが上がってるかもしれないわよ♡」


そう言われてポッケからカードを出す。


「レベル3になってます!!!」


「あら!おめでとうリン!」

フィーが嬉しそうに拍手をしてくれる。


「レベルが上がるとポイントが貰えます。そのポイントを使ってステータスや魔法の強化が出来ますよ」

「強化する際は魔法を使う時のように意識を向ければ出来ますからね」

レイラさんが分かりやすく教えてくれる。


ん?待てよ?ステータスを上げられるなら支援魔法以外のステータスを上げれば楽になるんじゃ……


そう思い、体力と筋力の強化をする為に意識を向けるが……

あれ?出来ない。

すると突然、頭の中に声が流れる。


『ステータスが上限値に達しております』


へ?

カードを両手に持ちアワアワしてる俺をみてフィーが心配そうに覗き込んでくる。

「どうかしたのかしら?」


「そ、それがステータスが上限に達してるって……」


「えぇ!?だって貴女、筋力や体力はまだまだ伸び代がありそうだったじゃなぁい!」

フィーも予想外だったらしくJKとゴリゴリマッチョのオカマがアワアワしているという酷い絵面になっている。


「少しカードをお借りしてもよろしいですか?」

レイラさんは冷静に対応してくれる。

小さな魔法陣にカードを乗せ、何かを見ている。


魔法陣の光が収まり、カードを返してくれた。

「確認してみましたが、確かに全てのステータスが上限値に達していました」

「私もこの様な状況は初めてで…原因が分からず……。お役に立てず申し訳ありません」


レイラさんは頭を下げる。

「そ、そんな!!!レイラさんは悪くありません!!」


レイラさんは頭をあげると

「ステータスは上げられませんが、新しい魔法の習得や、既存の魔法の強化は可能です。リンさん程の支援魔法適性なら、殆どの支援魔法が少ないポイントで習得可能だと思います」

と教えてくれる。


「じゃあ……」

そう言い意識を向ける。

新しい魔法が俺の中に流れ込んでくる様な、変な感覚がする。


「リン、新しい魔法は覚えられた?」


俺はフィーに向き直り自信に満ちた表情で答える。

「はいっ!」


こうして新しく魔法を習得するのだった。

どんな魔法かは次回のお楽しみだぞっ!

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