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第58話、俺たちとエレオノール邸と光るもの

前回のあらすじ!

戦闘開始!洞窟探索!キラキラ光るもの!



「あら、おかえり。洞窟の中は大丈夫だったようね」

洞窟から出ると、フィーが洞窟の側で待ってくれていた。


「はい。ただいま帰りました。魔物は居ませんでしたよ」


「んで、見つかったの?」

ティナさんが腕を組みながら訪ねてくる。


「これー!!」

アビィちゃんが手に持っているものを見せる。


「確かに……太陽の光を反射してキラキラしてるわね……」


「それに随分と綺麗ね……」


「フィーさん、ティナさん、この板のようなものに見覚えはありますか?」


「ないわね……ティナ、貴女は?」


「さっぱりよ。少なくとも森では見たことないわ」


「そうなんですね……。私もアビィちゃんもマリアさんも見た事がないんです……」


「見たことなければ知りもしないことをいつまで考えててもしょうがないし、取り敢えず

エレオノールに報告しましょうよ」


「そうですね。エレオノールさんなら何か知っているかもしれませんしね」


そうして俺たちはエレオノール邸に向かう。

今度は海辺から充分に距離を置いて。



エレオノール邸の前に着く。てか、エレオノールさんと一緒に入る時は自動で扉が開いたのだが……開かない。どうしよう。


今思ったが、この扉、ガラスの様な見た目に自動で開くスライド式の入り口って……まんま自動ドアだな…。


そんな事を考えながら辺りをキョロキョロとしていると自動ドアの隣に魔法陣が描かれている。

何となくそこに手をかざす。


すると……


「〈はい、どちら様でしょうか〉」

何処からともなく声が聞こえる。


「うわっ!びっくりした……」


「〈おや、皆様でしたか。驚かせてしまい、申し訳ありません。直ぐに解錠致します〉」

言い終わると共に、自動ドアが開く。


中に入り進むと、セバスさんが迎え入れてくれる。

「お暑い中、外で待たせてしまい申し訳ありません」


「いえいえ……というか今のは?」


「あれはエレオノール様考案の自動扉と魔力感知センサーでございます。魔力を感知すると魔力の主を特定し、魔力を繋げ、遠隔での会話を可能にします」


「え、遠隔での会話……ティナの精霊魔法以外で出来るのね……」

流石のフィーも驚いている。



てかこれ、完全に自動ドアとインターホンじゃん。この世界でどうやって作るっていうんだ。

最近忘れかけていたが、一応文化レベルは中世の世界なんだが……。


「それで皆様、何かありましたでしょうか?」


「あ、あぁそうです。キラキラ光るものを入手したのですが、エレオノールさんなら何か分かるかなと……」


「そうですか。大変だったでしょう。お疲れ様です。エレオノール様は上階にいらっしゃいます。フロートフロアで上に向かいましょう」


言われるがまま、フロートフロアで上階に向かう。やっぱり昔を思い出す。完全にエレベーターだし。


「ん?おお、リンたちか。光るものでも見つけたか?」

エレオノールは部屋の真ん中で魔力によって投影された映像を見ている。


「はいそうですが…これはなんの景色ですか?」


「これはこの建物の魔力とリンクさせた魔法をかけた石をペットの鷹に持たせて外の景色を見れる様にしている」





ドローンだこれ!!!


「す、凄い……」

それ以外の言葉が見つからない。


「知っている。だが、ありがとう」


「どうやったらこんなアイデアを思いつくんですか?」


「どうもこうもない。ふと思いつくだけだ」


こういう人が偉人になるんだろうなぁ……。


「それで?光るものを俺に見せに来たのか?」


「あ、はい。そうでした。これなのですが……」

そう言って綺麗な水色のアクリル板の様なものを見せる。


「……………」

その瞬間、エレオノールさんの顔が険しくなる。


「エ、エレオノールさん?」


「じぃ、直ぐに会議を開く。ジークと技術部長を呼んでくれ」


「仰せのままに」


「エレオノールさん?一体これは……?」


「今はまだ言えない。確証を得たら言う。それはここに置いていってくれ」


「は、はぁ……では、失礼します」


「それと、近いうちに大きな戦闘になる事を覚悟しておけ」


「へ?は、はぁ」

軽く頭を下げて建物を出る。







「何だったのかしらね?」


「エレオノールのやつ、珍しく険しい顔してたわね」


「そ、そんなにまずい事なんでしょうか……」


「今はエレオノールさんの指示を待ちましょう。そこで提案なのですが………。今のうちに大きな戦闘に備えて、魔物と戦って慣れておきませんか?」


「そうね。ティナに頼ってばかりもいかないわね」


「わたしはおねぇちゃんと一緒ならいいよー!」


「アタシもいいわよ」


「わ、わたしも頑張ります!」


こうして、俺たちは戦闘訓練をしにいくのだった。

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