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第52話、俺たちとチャラ男と噂

海!理性!フィーありがとう!



シェーンメーアでの二日目が始まる。

一日目は海で遊び疲れ、ご飯を食べてすぐに寝てしまった。


目を覚ますと、アビィちゃんが腕に抱きついて寝ている。最早日常の一部となってきているが、まだ緊張する。



アビィちゃんを起こし、準備をした後、皆んなで集まる。


「今日は何をしましょうか?」


「うみー!!」

「ア、アタシも海でいいわよ」


アビィちゃんが元気よく発言した後、ティナさんも続く。どうやら海が気に入ったらしい。


「私は合わせるわよ♡」

「わ、私もです!」


「じゃあまた海に遊びに行きましょー!」


「「「「おー!」」」」



水着に着替えた後、上からTシャツやパーカーを羽織り、海へ向かう。

何故だかフィーにチラチラとこっちを見られる。何で見てくるんだろう。


「フィーさん?どうかしましたか?」


「へっ!?あ、あぁ……えっと…」

フィーにしては珍しく歯切れが悪い。


「何かあったんですか?」


「ほら、あれよ。昨日、皆んなで海行ったじゃない?その時にリンが何回も私のことをジッと見つめてくれたから恥ずかしいのよ♡」




あーーーーーー。確かに間違ってはいないがフィーを見ていたのは理性を回復する為であって、それ以外の意味はなかったんだけども……。








「あーー。ほら、フィーさんの水着が素敵だなぁ……と」

いや我ながら無理がある言い訳。

隣にいるティナさんが口を開けて目を見開いてこっちを見てる。


その目やめて。選択肢ミスったのは俺が一番理解してるから。


「そ、そうなのね。嬉しいわリン。ありがとう♡でもリンの水着もすっごく可愛いわよ♡」


「あ、ありがとうございます」




などと話していると、これまでマリアさんと楽しそうに話していたアビィちゃんがふと、気付く。




「今日、人すくないね?」






言われてみれば確かにそうだ。昨日はすれ違い様にフィーの水着を見て失神する人が居たが、今日はまだ誰ともすれ違っていない。


「確かに……あっ!向こうから誰か来ますよ!」

マリアさんが指差した方を見ると、水着姿で金髪のいかにもチャラ男みたいな男性がこっちに歩いてくる。


「あのぉ〜?」

勇気を出して声をかける。


「ん?あれれ??まさかの逆ナン?俺っちも遂に春来た!的な?てか君可愛いね。ってよく見たら後ろのおねぇさん達もマジでイケてね?」


「イケてる?」

アビィちゃんが聞きなれない単語に首を傾げる。


「お?お嬢ちゃん、『イケてる』ってのはめちゃくちゃ可愛い的な?お嬢ちゃんめちゃくちゃイケてるんじゃないの的な?」

チャラ男は膝をつきアビィちゃんの目線に合わせて説明をする。



「よくわかんないけどありがとー!」

何となく褒められているのは通じたらしい。



「Oh……てかアンタ、筋肉ヤバすぎ症候群じゃね?男として、憧れみ感じちゃう的な?てかてか、漢らしさをkawaたんなパーカーで隠すの、マジ高等テクニック過ぎてノンストップリスペって感じなんですけど」

チャラ男はフィーを指差しながら言う。


「あら、貴方分かってるわね。ありがとう」

フィーを優しく微笑む。


「あ、それで俺っちになんか用っすか?」



「はい。あの、何でこんなに人が少ないのかなぁ……っと思いまして」


「ん?あぁ、海閉鎖してるんすよ。なんか、魔物が出たっぽい的な?」


「魔物……ですか」


「そうそう!おねぇさんたちも知らない系?」


「はい……全く知りませんでした」


「なんか、ホテルから注意喚起とかされるらしいんすけど、俺っち寝てて気付かなかったんすよマジ卍」


「注意喚起なんて無かったわよね?」


「小さいホテルだと情報共有が間に合わなかったんですかね?」


「あ、そうじゃね?君頭良さそうでマジノンストップリスペ」


「は、はぁ。ありがとうございます……」

なんなんだノンストップリスペって。


「でも、海がメインのリゾートで海に魔物が出るなんて大変ね」


「そうなんすよー!今までは魔物が出たなんて聞いたことないんすけどねー。まぁ?この先に行っても?しかめっ面した人らに追い払われるだけ的な?」


「なるほど。ありがとうございました」


「いやいやむしろ、こんなイケてる人たちと話せてこっちが感謝的な?んじゃ、俺っち戻るから、おねぇさん達もビーケアフル〜」

そう言うとチャラ男はホテルの方に戻る。







「口調は兎も角、良い人だったわね」


「アタシにはよく分からない言葉だけど、まぁ、悪い気はしなかったわ」


「そ、それよりどうしますか?魔物って……」


「念の為、海に向かいましょう。冒険者としても勿論ですが、綺麗な海を守りたいですし」


「さんせーい!」


「確かにそうね。魔物なんてとっとと片付けて遊びましょ」



アビィちゃんは素直に乗り気だが、ティナさんだけは熱を感じた。余程海が気に入ったらしい。


俺たちは調査の為、海へ向かうのだった。

念の為説明すると、『ノンストップリスペ』は『尊敬が止まらない』とかってニュアンスなんですけど的な?



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