第51話、俺たちと海と葛藤
前回のあらすじ!
水着選び!可愛いみんな!やばいフィー!
水着を買い、海へと向かう。
木々を抜けた先に海があるらしい。南国にあるヤシの木みたいな木がたくさん植えてある。
「アビィちゃーん!転んだら危ないですよー!」
「だいじょうぶー!!!!」
「子供は元気でいいわね」
「それにしてはティナさん、歩くの早い……というか競歩のレベルですけど……」
「そんなことないわよ!いつもこんなんよこんなん!」
そう言うとティナさんはどんどん前へ進んでしまう。
「うふっ、みんな舞い上がってるわね。でも分かるわ。海って見渡せる場所に行くまでのドキドキ感も楽しいわよね♡」
「そうですね!」
(すれ違う人達がフィーを見るたびに次々と失神さえしなければ)
「おねーちゃーん!はやくー!!!」
「はーい!今行きますよー!」
どうやら木々を抜けられそうだ。
「「「「「せーのっ!!!」」」」」
みんなで一斉に木々を抜ける。
そこには、今まで見たどの海よりも輝きを放つ、大きな海が広がっていた。
本当に綺麗な海って、鮮やかな水色になるんだ……。
「わぁ………!!!」
みんな、子供のように目を輝かせる。アビィちゃんはもちろん、ティナさんも負けないくらいに目をキラキラさせている。
「うみだー!!!!」
アビィちゃんが海に向かって走り出そうとする。それをフィーが手で遮る。
「アビィ?ちゃ〜んとストレッチしないとダメよ♡」
「はーい!!!」
みんなでストレッチをする。俺とアビィちゃんはペアになって背中を押したり、足の裏と足の裏をくっつけて手を繋いだりして、身体をほぐす。もちろん俺ではなくフィーの提案なので事案ではない。
あと余談だが、この姿になってから身体が若干柔らかくなった。
「よし!入るわよー!」
「「「「おー!!!」」」」
フィーの掛け声一斉に海に飛び込む。
みんなで浅瀬で水を掛け合う。凄い。リア充みたい。
正直言ってめちゃくちゃ緊張する。少し前まで冴えないリーマンしてた俺だ。てか今も中身は男なので普通にドキドキする。
しばらく水を掛け合ったりして遊んでいたが、目のやり場に困り、俯く。
「おねーちゃん?どうしたの?」
アビィちゃんが腕に抱きつく。
「!!!!!!!!!」
アカン!!!
「ちょっとー?リンー?何してんのよー!」
「リンさーん?どこかお怪我でもしましたか?」
水の掛け合いを中止し、ティナさんとマリアさんが集まる。
ティナさんは腕を組み得意げな表情を浮かべている。スラッとした足が強調される。
マリアさんは心配そうに近付き、前屈みになって顔を覗き込んでくる。
アカンアカンアカンアカン!!!!!
まずい!!!理性が!!!理性が失くなる!!!!!
「おねーちゃーん?」
アビィちゃんが心配そうな顔をする。
ッ!?なんだこの可愛い生き物!!!
もうダメだ…!!!我慢…でき………ないッ!!!
次の瞬間、肩を突かれる。
本能の赴くままに後ろを振り返るとそこには………
「リン?折角の海なのにもう疲れちゃったのかしら?うふっ♡」
そこには、フィーがいた。
これまでの葛藤は吹き飛び、急激に理性が回復する。
「フィーさん」
「何かしら?」
「ありがとうございます」
「あら?どういたしまして?」
俺はフィーと固い握手を交わす。
その後は、ティナさんに泳ぎ方を教えたり、みんなでビーチボールで遊んだりした。
ティナさんの手を引く時も、ビーチボールを取ろうとしてマリアさんとぶつかっちゃった時も、テンションの高いアビィちゃんにいきなり抱きつかれた時も、隣にはフィーがいた。
フィーの姿を見ると、超絶美少女たちの水着によって失くなる理性が上手く中和される。
その後も何かあるごとにフィーのことを凝視し、事なきを得た。
そんな事をしていると気付けば夕方になっていた。
綺麗な夕日をみんなで眺めながら砂浜に座る。
「楽しかったー!!!」
「ま、まぁまぁね!!」
「でも疲れちゃいましたね〜」
「ゆっくり休んで、また明日遊びましょ♡」
そうして、沈んでいく夕日を後ろ目に、宿へと向かった。
ちなみに、ナンパは一度もされなかった。マリアさんもティナさんも、とんでもない美人なのは間違いないが、フィーのインパクトが強過ぎて、誰一人として近寄ろうとしなかった。
久々な上に文量少なくてごめんなさい!ゴールデンウィークに入れば……きっと!多分!!投稿出来る可能性が高い……かも!




