第49話、俺たちと海とシェーンメーア
前回のあらすじ!
海!リゾート!シェーンメーア!
俺たちは『シェーンメーア』というリゾート地に向かう事になった。
ちなみに陸路で港まで行った後、海路でシェーンメーアに向かう事になっている。
それ程離れている訳ではないらしく、2日もあれば着くそうだ。
ティナさんはマリアさんに酔い止め代わりに魔法をかけて貰っているお陰か、いつもより顔色はいい。が、出来る限り外の景色を見て酔わないように頑張っている。
念の為、効果時間を延長する支援魔法もかけてあげた。
「おねぇちゃん、これは?」
「これは『絶景』って読むんですよ」
「わぁ…さぞかし綺麗な景色なんでしょうね〜!海は見た事ありますけど、シェーンメーアには行った事ないから楽しみです!」
俺とアビィちゃんとマリアさんは一緒にガイドブックを読んでいる。
フィーはそんな俺たちを微笑みながら見ている。
馬車に乗ってから数時間が経った。まだ港には着いていないが日が落ちてしまっているので近くの宿で寝泊まりする事にした。
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次の日の朝、再び馬車に乗り港を目指す。
暖かい陽の光のせい少し眠い。
もう慣れた馬車の揺れに身を任せていたら自然と目を閉じていた。
「…………ちゃん!おねぇちゃん!!」
大きく身体を揺すられる。
何事かと勢いよく目を覚ます。
「おねぇちゃん見て見て!!!」
アビィちゃんは馬車から身を乗り出す。
「あら、おはようリン。ほら、見てみなさい?」
そう言われ、フィーが指差した方を見る。
そこには綺麗な海が広がっていた。
「わぁ…………!!!」
つい声が漏れてしまう。
『綺麗な海』と表現したが、本当に綺麗な海だった。
日本では見れない程に透き通っており、蒼色というよりは、水色の方が近いだろうか。水面は日の光が反射し、キラキラと輝きを放つ。
アビィちゃんは馬車から身を乗り出しながら目を輝かせている。
ティナさんはアビィちゃんが馬車から落ちないように服の裾を掴みながら、人生初の海を見る。
その目はアビィちゃんと同じように、まるで幼い子供のように輝いて見える。
「やっぱり海は綺麗ですねー!」
「そうね。きっと、シェーンメーアの海はもっと綺麗よ」
全員で海を見ていると、港に到着する。
御者のおじさんにお礼を言い、代金を払う。
残念ながら港では海を見る事は出来ても、海で遊ぶことは出来ない。
頰を膨らませるアビィちゃんをなだめ、船のチケットを買う。
船と言っても、客船のような壮大さは無く、どちらかと言えば漁船のような感じだ。
この時代ならばこのくらいが妥当だろう。
アビィちゃんもいるし、女性のみ?の為、相乗りは無しで5人+操縦者というプランにした。
アビィちゃんとティナさんは初めて乗る船に心を踊らせる。
俺とフィーとマリアさんが先に船に乗り、アビィちゃんが俺の手を掴みながら乗り込む。
ティナさんも続いて乗り込み、船が出航する。
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船が出航してから30分が経っただろうか。
最初はアビィちゃんと一緒にはしゃいでいたティナさんだが、今では船から身を乗り出している。違う理由で。
ティナさんのプライバシーに関する事なのであまり言えないが、顔色は真っ青で口元を押さえている。
もちろん、マリアさんの魔法も俺の支援魔法もかけたが、船相手には通用しなかった。
ちなみに、船は魔力を動力としているらしく、思っていたよりも早い。これなら時間もかからなそうだ。というか早く着かないとティナさん的にやばい。
アビィちゃんと俺は一緒に釣りをしている。
貸出用の釣竿があった為、やる事にした。
と言っても、あくまで体験コーナーであり、キャッチアンドリリースが前提だが。
しかし、アビィちゃんはとても楽しんでくれているようだ。
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釣りをしたりガイドブック読んだり雑談したりする事9時間。
「おーい。お客さん方〜?島が見えてきましたよ〜!」
操縦者のおじさんの声でみんなは外を見る。
「お待たせしやした。ここがリゾート地、シェーンメーア島ですよ」
遠くからだからあまり見えないが、遠目でも分かる程に大きい島だ。
何とか眠る事が出来たティナさんを起こさないように荷物をまとめる。もちろんティナさんの荷物も。
そんな事をしていると船が泊まる。
リゾート地なだけあって、停泊場も豪華に飾られている。
「ティナさん、着きましたよ」
ティナさんを起こし、荷物を降ろす。
着いたとは言え、もう夜なので宿を探す。
人気のリゾート地だけあって、満員の宿が多い。4軒目にしてやっと見つける事が出来た。
今日は移動しただけだが、疲れが溜まっている。特にティナさんは。
荷物を整理した後、俺とアビィちゃん、ティナさんとマリア、そしてフィーに分かれ、眠る事にした。
「おねぇちゃん、明日楽しみだね!」
アビィちゃんはわざわざ俺のベッドに移り、隣で寝る事にしたらしい。
「そうですね。早く寝て、明日はいっぱい遊びましょうね」
「うんっ!」
そういうとアビィちゃんはニッコリと笑いながら目を閉じる。
俺はそんなアビィちゃんの頭を撫で、目を閉じる。
次回!!!!水着回!!!!!!




