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第47話、俺たちとマリアさんとティエス


前回のあらすじ!

ありがとうセルティア!さようならオルバさん!ようこそマリアさん!




「あっ!見えてきた!!」

アビィちゃんが馬車から身を乗り出し、外を指差す。


「あら、本当ね」


「なんだか久し振りな気がします」


「あれが皆さんの住む街ですか!」


セルティアから出発し、4日目のお昼。

途中途中で休憩や宿を借りたりして、やっとティエス国の中心、首都ティエスが見えてきた。


「や……やっと…着い………た………」

馬車酔いでグッタリとしたままティナさんが言う。


途中で「少しはマシになるかも」と言われ、マリアさんに魔法をかけてもらっていたが、その魔法も今は切れてしまったらしい。


そんな会話をしながら馬車に揺られる。


馬車はティエスの門を潜り、街に入る。

御者のおじさんにお礼をした後、ギルドへ向かう。



「ただいまでーす!」

ギルドの扉を開ける。すると、奥のカウンターから凄い勢いでレイラさんが向かってくる。



「皆さん!!!聞きましたよ!!また、悪魔が現れたとか!!!」

レイラさんは興奮気味に訊ねてくる。


「ただいまレイ♡そうよ、ダンタリオンって言う悪魔を退治してやったわ♡」


「あ、おかえりなさい……って!ダンタリオンってあの、人を操るっていう悪魔ですよね!?皆さん大丈夫ですか!?怪我はありませんか!?」


「はい、大丈夫ですよ。ダンタリオンのことをご存知なんですね」


「レイはすっごく頭が良くてね、物知りなのよ♡」


「そ、そんな事はありません!本で見た事がある程度ですから…!」

レイラさんは顔を赤らめる。


「そ、そんな事より!そちらの方がシスターの方ですか?無事ヒーラーを見つけられたようで安心しました」


「は、はじみまひて!!!マ、マリアです!!!よ、よろしくお願いしましゅ!!!」

マリアさんは突然話を振られて、あたふたと答える。



「ふふ、初めまして、マリアさん。私はこのギルドでお仕事をさせて頂いております、レイラと申します。よろしくお願い致します」


「わぁ…………!」

マリアさんはレイラさんに羨望の眼差しを向ける。


「それにそちらは……アビィさんですか?随分と表情が明るくなりましたね!」

レイラさんはアビィちゃんに微笑む。


「うんっ!」

アビィちゃんは元気よく返事をする。


確かにアビィちゃんはここ数日で見違えるほど表情が明るくなった。

きっと今まではアビィちゃんなりに俺たちに気を遣っていたのだろう。


セルティアで俺に打ち明けてくれた時から少しずつ、本来の子供らしい元気な雰囲気に変わっていった。



「ではマリアさん、冒険者登録をしますので、どうぞこちらへ」



お約束通り、マリアさんの冒険者登録をする。

少しの間、扉の外で待つ。流石にこの人数で部屋に入るのはマリアさんも緊張してしまうだろう。







扉が開き、マリアさんとレイラさんが戻ってくる。


「お待たせ致しました。無事、冒険者登録は完了致しました」


「お疲れ様です!マリアさん、ステータスはどうでした?」


「えっと……見てもよく分からなくて…」

マリアさんは冒険者カードの裏面を見たりして慌てる。


「マリアさん、貴女のステータスを皆さんに伝えてもよろしいですか?」


「は、はひ!お願いします!」


「マリアさんのステータスですが、魔法の適性、というよりも回復魔法の適性が非常に高いです」


「そりゃそうよね、シスターだし」


「はい。確かにそうです。ですが、他のパーティーのヒーラーの方々と比べてもかなり高いです」


「それってつまり…?」


「はい、マリアさんの回復魔法は非常に優れています。この歳でこれ程の回復魔法適性は中々お目にかかれませんよ」



「じゃあマリアさんってやっぱり……かなり優秀…ってことですか?」


「はい。その通りです」


「へっ!?わ、私ですか!?」


「確かにオルバさんも『シスターとしての素質はある』みたいなこと言ってましたね」



「これは明日からの冒険が楽しみね♡とりあえず今日はゆっくり休みましょう♡」


「そうですね。マリアさん、改めてよろしくお願いしますね」


「は、はい!!よ、よろしくお願いします!」

そう言うとマリアさんはニッコリと微笑むのだった。


遅くなり申し訳ありません。

一週間に1、2回の投稿ペースになると思います。連載自体は続けようと思いますので、よろしくお願いします。

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