第30話、俺たちと朝チュンと今後
前回のあらすじ!
ただいまティエス!ようこそアビィちゃん!歓迎会!
窓から射す陽の光で目が覚める。
「いたた……昨日は飲み過ぎた…」
昨日は飲むとテンションがハイになるが飲み過ぎると具合が悪くなったり次の日に頭痛や怠さを感じさせる飲み物を沢山飲んでしまった。
『オサーケ』という飲み物らしいが、どこか昔を思い出す美味しい飲み物だった。
ボーッとしながら身体を起こす。いつもよりベッドが狭く感じる。
不思議に思い隣を見る。
そこにはパジャマ姿のアビィちゃんの姿があった。
やばいやばいやばいやばい。明らかにアウトだろ。児童誘拐、猥褻行為、幼児性愛………まずい単語ばかりが頭をよぎる。
「リン?アンタ何してるの?」
声の方向に目をやると扉を開けてこちらを見るティナさんの姿があった。
「ここここ、これは、その、違うんです!アビィちゃんには決して何も……!」
終わった……一生変態の烙印を押されて生きていくのか……
「あ、結局アビィと一緒に寝たんだ。アンタたち、随分仲良くなったじゃない〜」
ティナさんは嬉しそうに言う。
「へ?」
「リン覚えてないの?呑み過ぎよ」
「昨日、歓迎会が終わった後、一人で寝るのが怖いって言ったアビィがリンを指名して一緒に寝ることになったじゃない」
「そうよ〜?二人ともとっても仲よさそうに、まるで姉妹のように寝ていたわよ♡」
そう言うとフィーも部屋に入ってくる。
「姉妹……?」
そうだった!!!!
俺!!!
女の子だった!!!!!
よ、良かった。普通に酔って忘れてた……。
「んん……おねぇちゃん……」
アビィちゃんが目をこすりながら俺の服の裾を握る。
「あ、アビィちゃん!おはようございます!……おねぇちゃん?」
「……?………!!い、いえなんでもありません!お、おはようございます!」
そう言うとアビィちゃんは急いで起き上がる。
「じゃあ、2人の準備ができたらまた集まりましょ♡」
着替えて、準備を整える。ちなみにアビィちゃんが着替えるときはトイレに行く事にしたので見ていない。
再び4人で集まる。
「人も増えたけど、まだ足りないわよね」
ティナさんが腕を組みながら言う。
「そうね。前衛アタッカーの私、後衛アタッカー兼サポートのティナ、そして後方支援、妨害のリンとアビィちゃん……って感じよね」
「他にどんな役職の人を入れましょうか?」
「それなら私に提案があるの」
俺の問いに直ぐにフィーが答える。
「これから、更に強力な敵と戦う事も増えてくると思うわ。今までは怪我をしても市販のポーションで何とかしていたけど、それもそろそろ厳しいと思うの」
「だから、私はヒーラーを探しに教会に行ってみるべきだと思うわ」
「「「教会???」」」
俺とティナさんとアビィちゃんは3人で目を合わせる。
「そう言えば説明した事なかったわね。いい機会だし、説明するわよ」
フィーは紙とペンを持ち、何処から取り出したのか、赤縁の眼鏡をかける。
「フィー先生が教えてあげるわよ♡」
「じゃあ問題よ、『ポーション』ってそもそも何だと思う?」
急によくわからないコーナーが始まった。
「そんなの簡単よ。薬草などの植物を調合したものよ」
ティナさんは自信満々に答える。
「私もそうかなーと思いました」
「半分は正解よ。昔は調合で作った物をポーションとして使っていたの」
「エルフの村では未だに調合でポーションを作っていたけど、大多数の人はもうその方法はしてないわ」
「えっ?そうなの?じゃあどうやってんのよ?」
「ポーションの正体は、教会にいるシスターさんたちの祈りが凝縮された『聖水』なの」
「薬草でポーションを作るには、薬草の専門知識や製造の専門知識とか、必要なものが多かったの。それに適当な薬草を使った粗悪品も出回ったせいで、今は教会に委託しているの」
「エルフの皆さんは植物に詳しいから調合でポーションを作れていたんですね……」
「そう言う事♡」
「でもここからが本題よ」
そう言うとフィーはメガネをクイッと上げる。
「ポーションは祈りを凝縮したものだけど、シスターに直接祈りを捧げてもらった方が回復の効果が何倍にも上がるわ」
「だからギルドは教会と提携して、パーティーが欲しがるシスターをヒーラーとして派遣しているの」
「なるほど!だから教会に行って、私たちと合いそうなシスターさんを探すんですね!」
「イエス♡」
フィーはウィンクをする。
「じゃあ決まりね、次のアタシたちの目標は『教会でヒーラー探し』ってことで!」
「「「はーい!」」」




