第19話、俺たちと兵長とクエスト
回のあらすじ!
ティランへ!検問!ポージング!
フィーのパフォーマンス?が終わり互いに讃えあう。
「では我らの兵長に会ってもらう。おいお前、案内しろ」
「は、はい!了解しました!」
兵士は近くに居た新兵らしき男に命令する。
新兵らしき男は緊張気味に答える。
凄い。ティナさんのこと忘れてる。
「で、では冒険者の皆さん、こちらへどうぞ!」
少しして、フィーが口を開く。
「私たちはフィー、リン、そしてティナって言うの。あなたは?」
フィーが簡単に自己紹介する。
「あ、ご、ご丁寧にどうも!僕はセレンと言います。先ほどのパフォーマンス、お見事でした!」
「うふっ♡ありがと♡」
「実は僕、まだ兵士になったばかりで……あなたの筋肉は憧れです!それにそちらの貴女もまだ若いのに素晴らしい魔法でした!」
セレンさんは目を輝かせながら言う。
「ありがとうございます!」
「あ、すみません。つい足を止めてしまいました。こちらです!」
セレンさんと共にまた歩き出す。
「ねぇ、この街は戦争中だって聞いたけど、今は随分と平和そうじゃない?」
ティナさんが新兵に言う。
「あぁ、それはこの時間は襲撃が来ないからですよ」
「襲撃が来ない…ですか?」
「はい。魔物が襲撃に来るのは夜なんです。今はお昼前ですし、まだ時間があります」
「夜だけ……少し嫌な予感がするわね…」
フィーが顎に手を当てる。
それから少し歩くとセレンさんが足を止める。
「兵長!救援に来てくれた冒険者の方々をお連れしました!」
セレンさんは姿勢を正し報告する。
「うむ…ご苦労。下がれ」
「はいっ!」
セレンさんは俺たちに一礼しその場を離れる。
「遠路はるばるご苦労。私はこの街の兵長を務める『ハルベルト』だ。救援感謝する」
ハルベルト兵長の挨拶の後、それぞれ簡単に挨拶する。
「そこのお前。この街にいる間は、そのフードを外さない方がいい」
ハルベルトさんはティナさんに言う。
「どうしてそう思うのかしらぁ?」
「理由はお前たちも分かっているだろう。無駄話が過ぎた。作戦について説明する」
そう言うとハルベルトさんは説明を始める。
「知っての通り、この街は魔物と戦争をしている。戦争というより防衛戦に近いが」
「魔物たちが夜しか襲ってこないというのは…」
「セレンから聞いたか。その通りだ。明らかに統率が取れている」
「そうよねぇ。魔物をまとめるリーダー的な存在がいるかも知れないわねぇ…」
「あぁ、いる。魔物の司令塔と思わしきものから使者も来た」
その使者からのメッセージは
1、街を差し出せ
2、抵抗しなければ素質のあるものだけは仲間にする
3、抵抗すれば殺す
要約するとこのような内容だった。
「魔物に司令塔がいるの分かってて防衛戦なんてしてる訳?」
「あぁ。我々兵士には何も出来ない」
ハルベルトさんの表情が少し暗くなる。
「どういうことですか?」
「言った通りだ。我々兵士は命令でこの街を離れる事が出来ない。だから司令塔自身が前線に出てこない限り攻撃する手段がない」
「命令って…そんな命令一体誰が……」
そう言うとハルベルトさんは黙り込む。
「そんなの決まっているわよリン。この街の貴族よ。我が身可愛さに戦力を分散させるのが怖いのよ」
「それに関しては俺からは何も言えない。だが、戦力が足りないのも事実。だからお前たちの力を貸して欲しい」
「元々そのつもりで来たのだし、構わないわよ」
確認のため、こちらを振り向くフィーに俺とティナさんは力強く頷いた。
こうして3人で行う初のクエストが始まるのだった。
最近物凄く忙しいので投稿遅れるかもしれません。申し訳ありません。




