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第18話、俺?とオカマとポージング

前回のあらすじ!

ティランの噂!ティランを救え!出発!


ティエスからティランへ行く道の途中にある小さな村で一夜を明かし、朝にまた出発する。


ティランに近付いているのか、道も整備されて揺れが少なくなっていた。

ちなみに、馬車などの乗り物にすら乗ったことのないティナさんはついさっきまで乗り物酔いでゲッソリしていたが、整備された道のお陰で少しだけマシになったようだ。



「うぅ…あれがティランなのね…」

ティナさんが弱々しく言う。

ティナさんは念のため、フードを被り耳を隠している。


みんなで話合った結果、ティランが噂通りならエルフだと言うことが知れ渡ると面倒ごとに巻き込まれるかもしれないという結論に至った。



「魔物と争ってるって言う割には今は特に変わった事は無さそうですね?」


「確かに、不思議ね。まずはこの街の人に聞き込みをしましょう」


馬車のおじさんに礼を言い、街の門の前に立つ。


「止まれ!お前たち、何者だ!」

鎧を着た兵士が道を塞ぐ。検問だろう。


「私たちはこの街が大変だと聞いて依頼で駆けつけた冒険者よ」


「うぉ…!なんだこのオカマは…」

「知らねぇよすげぇ筋肉だ…」

小さな声で兵士たちが話している。


「えぇ…と…ではステータスカードを提示してもらおう!」


そう言われてみんなでステータスカードを見せる。


「ふむ……本物だな」

納得してもらい、通り過ぎようとする。


「待て!そこのお前!フードを取れ!」

兵士はティナさんを指差す。


バレたらマズイかもしれない。急いで言い訳をする。

「じ!じ、実は彼女、馬車でとんでもないくらい酔ってしまって……ほら!!もう今にも出したら世間的にアウトなやつが出そうで…」


チラッとティナさんの顔を見ると「マジか」みたいな顔をしている。


「マジか」

終いには言った。


が、しかしすぐに口元を押さえ

「ゥゥウウウ……ウッ!!!オエッ…」

と演技をする。合わせてくれるあたり、やっぱり優しい。


「お、おい!大丈夫かお前!少し顔を上げてフードを取って顔を見せてくれればそれで良いんだが…」


心配しつつも兵士としての仕事をやり遂げようとする。


万事休すかと思ったその時。


フィーが前に出て……おもむろに…











ポージングをし始めた。










突然のポージングに兵士は開いた口が塞がらない。


それを無視し、フィーはあらゆるポージングをする。



そしてフィーは俺に目配せをする。


!!!

そうか!これは連携だ!!!スイッチ行くぞ!!!





「『ストレングス』!!!」


俺はフィーの肉体に強化魔法をかける。




すると、フィーの筋肉が脈打ち、フィーの服が今にも弾けそうにパッツパツになる。


兵士も、商売人も、大人も子供も、周囲の人は手を止め、フィーの肉体に視線が集まる。


ここだ!!!

行くぞ、新魔法!



「『エンハンス』!」


この魔法は魔法の効果を増大させたり、その物質や人のもつ特性を更に強化、増大させる魔法だ。今回は『ストレングス』の効果増大をした。



魔法をかけると







パァン!!!!




と大きな音を立て、フィーの服が弾け飛ぶ。


それと同時に周囲の人は大歓声。拍手喝采。涙を流しながら歓声をあげる人もいる。


しばらくの間、門の前は歓声と熱気に包まれていた。

これが後のボディビル大会の起源だとかそうじゃないとか。






ちなみにフィーの胸元は謎の光で遮られていた。陽の光強いしね。しょうがないね。




フィーはバッグから着替えの服を取り出し、着替える。


その後、検問の兵士たちと強い握手をする。


「素晴らしい肉体だった。我等兵士の憧れだ」

「あんた……世界一だぜ」


「いいえ、私の筋肉も喜んでいるわ。それも、貴方たち、見てくれた人がいるお陰よ」


互いに讃え合う。なんだこれ。


そこには拍手が飛び交い、互いに熱い抱擁をし合うオカマと兵士の姿があった。

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