第14話、俺?とエルフとオカマ
前回のあらすじ!
村長スピーチ!復興!宴!
次の日、そしてさらに次の日も朝と昼は復興、夜は宴をし、4日目の朝を迎えた。
「よしっ!大体の復興は終わったわね。取り敢えずはこのくらいでいいと思うわ」
みんなの前でティナさんが嬉しそうに言う。
するとエルフの皆から歓声があがり、お互いに称え合う。
「お疲れ様、ティナちゃん♡」
「何言ってんのよ。それはこっちのセリフよ」
「でも終わって良かったですねー!」
などと話していると背後から声がかかる
「みんな、ありがとう」
振り返るとそこには、杖で身体を支える戦士長ギルが居た。
「ギルさん!!!」
ティナさんが駆け寄る。
「ギルさん、無事だったんですね!」
「心配したわよ〜」
「君たちのお陰だ。本当に感謝する。ありがとう」
「ティナにも心配かけたな。すまなかった」
「そもそも、アタシの不注意が原因だから…ごめんなさい…」
「ハッハッハッ!あの生意気なティナが成長したもんだ!!!」
ギルさんは大きく笑い、ティナさんの頭に手を当て悪戯そうに言った。
「な、なによ!だって本当にアタシのせいだし…」
「いいや、お前たちが来てくれたお陰で勝てたんだ。それによ、娘同然のお前を助けるのは俺の仕事だ」
「ギルおじさん…」
ティナさんが涙を流す
「おっと、すまない。湿った空気にしちまったな」
「村長から君たちに話があるそうだ。村の中央に行こう」
言われるがまま向かう。
少し待つと、村長が高台から村のエルフや俺たち向けて話し始める。
「皆の者!復興、本当にご苦労であった!!皆が復興している間、祭司たちと協力し、更に強固な結界を張ることに成功した!」
その報告にエルフたちは喜ぶ。
「しかし!またあの様な事態にならぬとも言えん!常日頃から警戒を怠る事のないようにするのじゃ!」
「そして!人間の冒険者、フィール、そしてリン。我らエルフに協力してくれたこと心から感謝する」
「それでじゃ、考えたのじゃが、この2名を我らエルフの村の一員に加えるのはどうじゃろうか?」
「えっ!?む、村の一員!?」
「あらっ♡嬉しいお誘いね♡」
エルフたちからは歓声と拍手があがる。
「わしらエルフは仲間の危機を見過ごさぬ。お主たちが結界から出た後も、何かあれば全力で力を貸すことを約束する。いつでも帰れるようにお主たちに精霊の加護を授けよう」
そう言うと村長は俺たちの元に来て、握手を求める。
俺とフィーは順番に手を握る。
手を握ると、手のひらに薄緑の紋様が現れ、直ぐに見えなくなった。
「これで精霊の加護がお主たちに宿った。この加護があればいつでも結界を開く事が出来る。何かあれば帰ってくるのじゃ」
「ありがとうございます!」
俺とフィーはお辞儀をする。
村長が高台に戻って行く。
「あんたたちともお別れね」
ティナさんが口を開く
「ま、まぁまぁ楽しかったわよ」
ティナさんは照れながらも少し寂しそうに呟く。
「ティナさん……」
「おおそうじゃ!!重要なことを言い忘れておった。歳というのは怖いものじゃのぉ〜」
村長がわざとらしく言う。
「村長からの命令じゃ」
村長は大きく息を吸う。
「ティナよ!お主はわしらの代表として、冒険者となり、フィール、リンを支えるのじゃ!」
「ち、ちょっと待って村長!そんないきなり!」
ティナさんが慌てる。
「待たぬ!これは決定事項じゃ!結界の外の調査も兼ねて、そのものたちと共に行きなさい」
「もちろん、フィールとリンが良ければじゃが」
俺とフィーは顔を見合わせると、ティナさんの手を握る。
「ティナさんっ!これから、よろしくお願いしますねっ!」
「貴女みたいないい子なら大歓迎よ♡よろしくね♡」
「………っ!!」
ティナさんの顔が真っ赤になる。
「わ、分かったわよ!命令だし、しょうがないから行ってあげるわよ!」
明らかに顔がにやけてる。
そんなこんなで、俺たちのパーティーに新しく、赤髪赤瞳のツンデレエルフ、ティナが加わった。




