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第13話、俺たちと村のエルフたちと復興

前回のあらすじ!

戦士長の雄叫び!村長!村復興!


村長の了承も得る事が出来、少しの間エルフの村に滞在する事になった。


ティナさんは村外れの森で泣いていたエルフの女の子のアイラちゃんを迎えに行くため、一時的に別れる。



村長と村に戻ると、崩れた自分の家を見て立ち尽くすエルフ、泣き崩れるエルフ、怪我をし横たわるエルフ、皆の絶望した姿が伝わる。


村長は村の高台に立ち、大きく息を吸う。

「皆の者、よく聞くのじゃ!!魔物たちはエルフの戦士、それと人間の冒険者のお陰で倒す事が出来た!」


「しかし、それでも村の被害は凄まじく、皆思うところはあるだろう。その気持ちはこの村の長であるわしも同じじゃ」


「じゃが!どんなに家が崩れようが、焼けようが、皆がいれば復興は出来る!!今こそ皆で力を合わせ、1から村を作り上げるのじゃ!」


村長がそう言うと、村のエルフたちの瞳に光が戻る。


「そうだ……また作ろう。家も、思い出も、村も…!」

「そうね!みんなで力を合わせれば出来ないことなんてないわ!」


村のエルフ達が次々と立ち上がる。


「怪我をした者はわしの元に集まるのじゃ!」

村長が声を上げる。


村のエルフたちはお互いに励まし合い、直ぐに村の復興を始める。



「村長さん、凄いですね…」

村長と村のエルフたちの信頼に驚く。


「まぁね。あれでも一応、この村を長く治めて来たから」


「ティナさん!アイラちゃんは無事でしたか?」


「えぇ、この子ったら結界の中で安心したのか、この通り」

そう言うとティナさんの背中で眠るアイラちゃんを見せる。


「良かった…」




「あら??そういえばあんだけの騒動の割に、エルフのダメージは少なくなぁい?」

唐突にフィーが呟く。


確かに…家などは崩壊しているし、怪我をしている人も多いが、死に至るほどの怪我や亡くなったエルフの方の姿は見ない。


「それはきっと、村長の力ね」


「村長さん…ですか?」


「えぇ、村長は村で一番の精霊使いでね、村の守りにおいて村長以上の適任者はいないわ」

「きっと、村の結界を張り直すと同時に、村のみんなに精霊の加護を付与して魔物から守っていたのよ」


「…す、凄い……!見た目は優しそうなおじいちゃんなのに…」


「伊達に村長やってないってことよ」

ティナさんは自分のことのように喜ぶ。


「うふっ♡それなら私も安心したわ♡じゃあ、私たちも早く復興のお手伝いをしてあげましょ♡」




「精霊の加護よ!」

ティナさんは精霊の術を上手く使いながら作業を進める


「フンッッッ!!!」

「やるなー!人間の冒険者!」

「俺だって負けてらんねぇぞ!」

「いいぞいいぞ!エルフの力見せてやれー!」

フィーはエルフの力自慢の者たちと競い合う様に重いものを運ぶ。あのエリアだけやたらと盛り上がってる。


俺はと言うと

「『ストレングス』!」

「『リーンフォース』!」

みんなの筋力強化や家の土台の材質強化などをしながら、みんなに水を配る。



怪我をしたエルフの戦士の方たちも、村長の精霊術によって少しずつ復興に参加する。


夜は皆で火を囲い、宴を開いてくれた。

村長が俺たちをもてなしてくれると同時に、エルフの士気を高めようとしているのだろう。


フィーはエルフたちとすっかり意気投合し、腕相撲大会で猛威を振るっている。


ティナさんは子供たちの面倒を見たり、村のお偉いさんたちと今後の復興について話し合ったりしている。



「この服可愛い〜!!」

「綺麗な黒髪ね、憧れるわ〜!」

「ねぇねぇ、貴女好きな人とかいるの?」

「きゃー!気になる気になる!」


俺はエルフの女の子たちにやたらと好かれている。なんでも、エルフにとっても人間と会う機会はティナさんの様に結界の外に出て調査に行ったりしない限り、一生のうちで殆ど無いらしい。


珍しい生き物を見て興味が湧くのは分かるし、正直凄く嬉しいのだが……だが……


恥ずかしー!!!!

こんなに女の子たちに囲まれた事なんてないから緊張する!!!!


「あー!顔真っ赤になってるー!」

「じゃあやっぱり好きな人いるんだー!」


「ち、ちがっ!これはそういう事じゃなくて!」


「慌ててる〜!可愛い〜!」


ダメだ。もう色々と限界だ!頭クラクラする!!


「あら〜♡ここだけお花畑ね〜」

腕相撲大会で優勝してきたフィーが現れる。

「恋バナならおねぇさんにも聞かせて頂戴♡」


フィーが現れるとエルフの女の子たちは盛り下がる……事などなく、むしろ大盛り上がり。相変わらずフィー人望には驚かされる。


フィーはエルフの女の子たちの恋愛相談に乗ったり、過去の出来事などを話している。


フィーの周りに人が集まるお陰で俺は少しだけ解放された。


「ごめんねリン。みんな、人間を見るのは初めてだから…」

そう言いながらティナさんは飲み物を差し出してくれる。


「ありがとうございます。いいんですよ、私もエルフの方たちと話せて嬉しいですし」


「リンたちのお陰で復興もあと2日くらいで何とかなると思うわ。本当にありがとう」


「いえいえ!私たちも楽しんでますから」


ティナさんは微笑む。

その後、落ち着きがない姿で言う。

「あ、あんたたちは復興が終わったら帰るわけよね?」


「はい…そのつもりですが……何か他にやって欲しい事とかありますか??」


「べ、別にそう言うのじゃないけど!あ、あの、もし良かったらアタシもい、一緒に……」

「やっぱり何でもない!!!おやすみ!!!」


そう言うとティナさんは走り去る。何だったのだろうか。



フィーたちも話が一段落ついたらしく、みんなそれぞれの寝床に戻っていく。


俺とフィーも仮の家を貸してもらい、そこで眠る。



次の日、そしてさらに次の日も朝と昼は復興、夜は宴をし、4日目の朝を迎えた。

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