3…始まりの前2.5
やぁ諸君。気になって来たんだろ?
そろそろ、物語が、動き出すかもね。
ゴミ置き場が、いい感じに隠れられる。
ちょっと、暗いから、怖いけど、しょうがない、少し、休みたい。
やっちゃった。
頭の、良くない、僕でも分かる。
笑われて、当然だ。
包丁も出さずに、金をだせ、なんて言っても、出してくれる訳がない。
しかも、顔がばれてるらしい。
捕まったら。
家賃と高熱費、クレジットカードの支払は、しなくていいのかな。
でも、後から払えって、言われるなら。
今、集めて、払っておいたほうがいいよね。
街灯がチカチカ。
チカッ、チカチカッ、チッカチカチ、
チカチカが止まって消えちゃった。
どうせ捕まるんだ。
覚悟を、決めよう。
お金を、かき集めてやる。
覚悟を、決めたら、声が聞こえてきた。
「ああ、街灯が切れてんのか」
ばれちゃうから。
顔は、出さない。
「街灯ってどこが管理してんのかしらねぇけど、しっかり仕事しろよ」
なんか怒ってる。
でも関係ない、僕は、包丁を、持ってる。
最初は、この人に決めた。
何か、歌いだした。
おら、とか言ってるし、田舎の歌だ。
村が、嫌らしい。
めちゃくちゃ下手くそだ。
ちょっと笑っちゃう。
歌ってるから、顔を出さなくても、前を通ったのがわかる。
よし、行こう。
とりあえず、さっき包丁出すの、忘れちゃってたから、持っておく。
後ろを、ついていく。
スーツ着てる。
コンビニの店員よりは、弱そうだ。
やっぱり、この人に決めた。
物凄い、気持ち良さそうに、歌ってる。
声をかける、タイミングが、わからない。
歌い終わったら、声をかけよう。
歌い、終わった。
声をかけようとしたら。
細い路地に、スッと入っていった。
何か、素早い動きだった。
僕も、急いで曲がる。
そしたら、止まっててくれてた。
声をかけよう。
なんて言えば、いいかな。
やっぱり、すいません、かな、いや、大きい声で、金だせ!だろう。
よし。
ばっ!
スーツの人が、いきなり振り向いた。
心臓が、止まるかと思った。
思わず、ビクッってなって。
声が詰まる。
「か、か…金だせ…」
小さい声になっちゃった。
あれ?
思ってた感じと、違うぞ。
物凄い、睨まれてる。
あんなに、気持ち良さそうに、下手くそな、歌を、歌ってたのに。
後ろ姿は、弱そうだったのに。
目が、怖い。
何て、言うんだっけ。
そうだ、三白眼ってやつだ。
コンビニ店員より、怖い。
でも、僕は、包丁をもってる。
包丁を向けられて、怖くない人なんて、いない、いないはずだ。
たぶんいける。
もう一回言ってみよう。
「金「そこで!ババア登場じゃねーのか!!ぶち殺すぞ!!」
あ!
ビックリしすぎて。
腰が抜けた。
あと。
お尻が暖かい。
確実に出てる。
このまま、尻餅を着いたら。
大変なことになる。
何とかしなきゃ。
包丁を持ったまま、なぜか前に倒れて。
僕は死んだ。
おめでとうございます!!
あなた後書きまでたどり着きました!
読んでくれて、ありがとうございます!
読んでくれてる皆さんにご報告!
正直な話。
最初に書いた。
夢の中の声が。
邪魔だ。