2…始まりの前2
やぁ諸君、また読みに来てくれたんだね。
書いてる僕でさえ先の見えない物語にようこそ。
僕の名前は川田◯乃助。
35歳、独身。
日雇いで食いつないでる。
情けない話だが。
今、金がない。
電気、水道、ガスは、だいぶ前に止められた。
家賃も、もちろん、払えない。
大家さんからは、逃げ続ける日々。
日雇いの連絡を取るために、携帯料金だけは払いつづけてる。
頼れる親もいない。
ホームレスになるんだ、寒いのやだな、お寿司食べたいな。
そんなある日ネットサーフィンしてると。
【キ◯◯シングできない!お困りのあなたに!ご安心下さい!ク◯ジット現金化!利用者多数!業界ナンバーワン!最短5分!即日振り込み!】
ってのを見つけたんだ。
これだ!やった!カードを使えば、お金にできるんだ!
大好きなお寿司を食べて!マットでヌ◯ヌルしてもらっても、家賃と高熱費が払える!
普通に就職していたときに、作ってから一回も使ってなかったカードがある。
親が生きてるとき
「クレジットカードは信用があれば作れるからな、作っても良いけど、使ったらあとが怖いぞ、絶対使っちゃ駄目だぞ」
と口うるさく言われてたから使わなかった。
使用期限ギリギリのクレジットカードがあるから、現金化しよう!
そしたら、騙された。
全然振り込まれない。
リボ払いとか言うのを、限度額をいっぱいいっぱい使って。
ア◯ゾンギフト券、家電、スマホ、大量に買って送ったんだ。
送って連絡したら即日振り込みって、ホームページには書いてあったじゃないか。
終わった。
10億当たったり、違う世界に行ったり、人生やり直したり出来ないかな。
どうしよう。
お金がない。
強盗とか、するしかないかな。
コンビニ強盗とか、簡単そうだしな。
帽子をかぶり、黒い服を着る。
あと、拳銃を持てば、完璧だ。
あ、拳銃なんて持ってないや。
包丁でいいのかな。
包丁をコンビニ袋に入れる。
とりあえず一番近くのコンビニに行こう。
近所のコンビニに来た。
店員は、一人。
店員が、ちょっと怖い、ピアスとかじゃらじゃらつけてるし、でも、なんかやる気の無さそうな店員だ、たぶんいける。
でも、客がいる。
とりあえずトイレに入って客が居なくなるのを待とう。
トイレに入って、鏡を見て気づく。
あ、顔隠してないや。
マスク買わなくちゃ。
小銭もない、クレジットカードで買ってみる。
あ、リボ払いの限度額いっぱいいっぱい使っても、買えるんだ。
トイレに入り、マスクをつける。
5分位してトイレから出る。
よし。
客は居ない。
やってやる。
簡単だ、包丁を出して、「金をだせ」って言えばいいだけだ。
僕ならできる。できる。できる。できる。できる。できる。
「か、金をだせ!」
言ってやった。
後は店員が金を出せばチェックメイトだ。
「は?てめえマスク買ったやつだろ?バカなの?顔がっつりわかってっから」
あれ?
「しかもクレカで買ったマスクじゃね?マジウケんだけど」
なんで金を出さないんだ?
包丁出すの、忘れてた。
しかも顔がばれてる。
逃げよう。
僕は走って逃げた。
ひたすら逃げた。
どのくらい走ったかわからない。
街灯がチカチカして、暗い。
すごい怖い。
とりあえず、隠れよう。
おめでとうございます!!
あなたは後書きまでたどり着きました!
読んでくれて、ありがとうございます!
また後書きまで来ちゃったようだね。
レビューとか、感想とか、書いてみる気になったかい?
なんだって??
まだハイファンタジーでもないし異世界とか出てきてない??
当たり前だろ!なんも決まってないんだから!