少女の過去
今回も遅くなってしまいすいません。
次回作も遅くなるかもしれませんが、気長にお待ちください。
もう新学期が始まりましたね!ご入学、就職して社会に出られた方おめでとうございます。
新しい環境で慣れないこともあるかと思いますが、頑張ってください。
では続編をどうぞ。
「今日の授業はこれで終わります。質問がある人は来て下さい、ない人は解散。」そう言って今日の授業(英語)が終了した。 大輝は授業が終わり片付けをしている時に愛華の事について先生に聞こうか迷っていた。
(このまま聞かずに帰るのもなんかもどかしいな…よし聞くか!)
そう心の中で決め、英語の丸山先生に近寄って
「丸山先生自分の席の前の川崎って高1ですよね??なんで高2のクラスにいるんですか??」
すると先生が「あぁ君が愛華とバイトで同じの青山くんだね いつも孫の愛華がお世話になってます これからも愛華の事をよろしくね。」
「えっ 川崎は先生の孫なんですか!?!?」大輝は思わず大きな声で先生に問いかける。
すると先生は「そうよ。愛華と名字は違うけど私の孫なのよ。 これからも仲良くしてあげてね あの子内面は凄く恥ずかしがり屋で内気だから。」
「あ はい!分かりました。」大輝は頷きながら答える。
「で先生何故川崎がいるんですか??」 大輝は再度先生に問いかける。 「実は愛華はとても頭が良くて来年の勉強を早くしたいって言うから特別に青山くんと同じ2年生の授業を一緒に受けているの。」 大輝は一瞬前にバイトでバカにされた事を思い出したが、それ以上に大輝は愛華の成績が知りたくて仕方がなかった。 「川崎はどのくらい頭がいいんですか? 学年1位?とかですか??」大輝が問いかけると先生は少し落ち込んだ様子で愛華の過去について話始めた。
「実は愛華は小学生の時から天才なの。学力は校内 いや都内でも1、2を争うほどの。塾講師の私からしたらとても嬉しい事で、小学生の頃から愛華には医者になりたいという夢があったの。」
「どうして川崎は小学生の頃から頭が良くて医者になりたいという夢もありながらこの高校に来たんですか? 医者になるためにはもっと偏差値の上の学校へ行くべきだったのでは??」 大輝は質問した直後に少し聞きすぎたと思ったが、訂正する前に答えが返ってきた。
「それはね…。 愛華の母親が亡くなったからなの。愛華の母親は医者で愛華はお母さんのようになりたいと毎日言って勉強してたの。でも、小学生5年生の時に交通事故で他界したの。それから愛華は夢を追いかけるのをやめたのよ。何故かは分からないけれど。多分お母さんという存在 目標がとても大きかったのよ。 ってちょっと喋りすぎたね。愛華の事これからもよろしくね。」
「あ はい もちろんです。変なこと聞いてしまってすいません。」
「いいのよ。じゃあまた明日ねさようなら。」
「さようなら。」そう言って大輝は教室を出た。
自転車に乗りゴミが無くなった道路を駆け抜ける。道路のゴミは地域のボランティアによって片付けられたのだが大輝はその事に気づかずにただひたすらに家まで自転車を漕ぎ続けた。
家に帰り食事の準備をして椅子に腰掛け大輝は一息つく。時計は3時を示している。
大輝はそれからずっと頭の中で愛華の事について考えていた。
(はぁ 聞いてはいけないことを聞いてしまった気分だな。それにしても愛華は何故将来の夢を諦めたんだろうな…。やっぱり丸山先生の言っていた通り母さんの存在が大きかったんだろうな。)
大輝は5歳以降母親に女手一つで育ててもらったため、母親の存在の大きさが人一倍分かっていた。
「はっ」大輝がふと時計を見ると時計は4時を示していた。 「もう4時か、今日はアルバイトが無いし少し英語の勉強でもするか。」そう言って大輝は英語のテキストを鞄から取り出し英語の勉強を始めた。
「はぁー 疲れたー。」そう言って大輝は英語のテキストを閉じる、時計は5時30分を示している。
「今日はコンビニ弁当でも買いに行くか。」そう言い大輝は財布と携帯を手に取り1階の自転車置き場へと歩を進め、自転車を取りコンビニまで漕ぎ始めた。
「ただいま」誰もいないアパートの1室に向かって大輝が声を放ち、その部屋へと入って行く。
いつも読んでいるライトノベルを手に取り大輝は椅子に腰をかけながら本を読み始める。
本を読み終え、食事と入浴を済ませて大輝は再び机の前へ座る。時計は8時30分を示している。
「もしもし、今日もよろしく。」
「はいよー、では今日も始めますか。」そう言い大輝と京介は英語の勉強を始めた。
「そういえば俺もアルバイト始めようかと思ってるんだけど大輝オススメある??」
「ん〜、どのアルバイトもしんどいからあんまりオススメはないかなー。」
「そうか、OK また自分で探してみてバイト先決まったら、また連絡するわ。」
「了解、じゃあ今日はこの辺で終わろうかな。」
「そうやな、終わろうか。あ!そういえば今日塾に行ったら俺の所にも可愛い子が入ってきたよ。大輝の好みのロングじゃ無くてショートカットの子なんだけど凄く可愛かったよ、大輝に見せたいわ。」
「まじか!俺も見てみたいなー。」
「俺まだ川崎さん?見たこと無いんだよね、川崎さん見てみたいな、どういう子かめっちゃ気になる(笑)」
「そうか?またお互いに紹介し会おうぜ(笑)」
「俺はまだ見ただけだから、その子と話せるようになってからなー。」
「了解、じゃあお疲れ。」
「おう、お疲れ。」 そう言い大輝は電話を切った
「明日は寿司屋のバイトがあるな…。もう寝るか。」そう言い残し大輝はベットに横たわった。
「ごめんね愛華。」
「うん、大丈夫だよ、おばあちゃん おやすみなさい。」
「おやすみ。」
この度は数あるライトノベル作品の中から私の作品を読んでくださり誠にありがとうございます。
読みづらい文面、正しくない表現があるかと思いますが、ご了承ください。そして出来ればご指摘頂けると嬉しい限りです。
誤字脱字は見つけ次第訂正していきます。こちらも見つけて下さった場合はご指摘頂けると幸いです。
この小説の続編の方も書かせていただく予定ですが、今回同様に遅くなる場合もございますので、気長にお待ちください。