クリスマス当日の晩をクリスマスイブと言います
エイプリルフールは、4月1日終日じゃなくて、4月1日午前中だけです、という話から、そういやクリスマスについても、日本ではあまり知られていないみたいだなあ、ということで書いてみました。
キリスト教(というより、昔の欧州の)暦は、1日は日没から始まって日没に終わります。(「晩→朝→昼→夕」で1日となります。日が暮れた瞬間に「翌日」となります。)
つまり、キリスト教で言う12月25日は、現代暦の12月24日の日没(東京では今年は16:33)から、12月25日の日没(東京では今年は16:34)までの間のことを言います。
言い換えると、現代歴の12月24日の晩がキリスト教でいう12月25日(=クリスマス)の晩で、現代歴の12月25日の晩はキリスト教では12月26日の晩となるわけです。
クリスマス当日の晩=クリスマスイブ=現代歴の12月24日の晩 ということですね。
余談。
クリスマスは、元々はキリスト教とは無関係な行事であり、古代ミトラ教(ミトラス教)の祭典だったものをキリスト教がキリスト教の祭として取り入れたものと考えられています。(なお、キリスト教発祥のものは、復活祭です。)
ミトラ教は、太陽神を主神とする古代ローマで栄えた宗教でした。太陽神が歳を取り昼が短くなっていき、やがて生まれ変わって昼が長くなっていく生まれ変わりの瞬間である冬至を祝う祭が行われていたと言われています。これが原型になったのではないかというのが有力な説です。
なお、キリスト教ではクリスマスは「イエス・キリストが生まれた日」ではなく、「イエス・キリストが降誕したことを祝う日」としているようです。(降誕日ではなく、年に1回、日を決めて祝っている。)