第6番階級執行者ラファエル戦
053
第6番階級執行者・ラファエル
断罪の執行者
性格は卑劣で残忍で狡猾で卑怯
ルシフェロさんを堕天使に追い込んだ『張本人』
趣味 処刑 拷問
神具 神棒・オルトロス
操る力 怒「自分も相手も」
「ヒャッハー!!!!!!!!!!!!!」
ラファエルはすごいスピードで僕に接近してきた。
「死ねや『ギロチン!!!!』」
と両手のトンファーをクロスさせるように僕の首めがけて殴りかかってきた。
僕はそれを両手で防ぎ前蹴りを入れた。
「ぐほっ!!」
ラファエルは後方にふっ飛んだ、だが受け身を取って着地をした。
「・・・・・・っぺ小僧がなめやがって」
「あんたの動きが遅すぎるだけですよ」
「ほぅほざくじゃねぇかこれならどうだ!!!」
とラファエルはさっきより早く複雑な乱移動で接近してきた。
だが見える。
動きがスローモーションに。
僕のゴッドアームは確実に進化している。
「抉れろ!『ドリル!!!!!』」
トンファーを前方に構え回転して突っ込んでくるラファエルの
背後に回り込み踵落としで地面に叩きつける。
「がはっ!!」
パチパチパチパチ
真白とルシフェロさんが拍手をしていた。
「ハハハ本当に強くなったね~優斗くん。ラファエル相手に圧倒しているじゃないか。ラファエル~?キミの処刑はそんなものかい?」
「桐原くん。かっこいいよー!!」
「クソ共がなめくさりやがって」
ラファエルが立ち上がろうとしたが、
僕はサッカーボールキックでラファエルの顔面を蹴り飛ばした。
ラファエルの口から血が吹き出て、そのまま地面に倒れた。
僕はそのまま馬乗りになりラファエルを両腕で殴り始める。
1発。2発。3発。4発。5発。
ルシフェロさんの分と僕の怒りを込めて1発1発に力を込めて殴った。
「っぶ調っぐ調子っはのってんぐじゃっご」
ラファエルが何かを呟いていたが僕は構わず殴り続ける。
このまま勝負が決まるかと思っていた。
その時だ。
ラファエルの体全体が金色に輝き、
僕はその衝撃波で後ろに吹き飛ばされた。
「はぁはぁはぁはぁー!!!!ブチ切れたぜガキ!!!!」
口や鼻から大量の血を流しつつもラファエルは立ち上がった。
「もう信仰やら規則やら法典なんて関係ねー!!!
こんな脆弱な状態に縛られている俺が
こんなクソガキになめられて黙ってられるかよー!!!」
とラファエルはトンファーを下に捨てて。コートのポケットからヒモを取りだし、
長い髪を後ろで結んだ。
「優斗くん気をつけろ。アイツが本気を出すぞ!!」
とルシフェロさんが叫んだ。
「おもいっきりぶち切れて、てめぇをぶち殺してやるぜーヒャハハハハハハハ」
僕はその狂気に満ちた顔に思わず恐怖を抱いてしまった。
口や鼻からおびただしい血を流しながらもラファエルは笑い続ける。
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
僕はその狂気に満ちたラファエルに殴りかかった。
「神呪縛解放」
その言葉をきっかけにさっきより激しい閃光がラファエルを包み、
僕の左腕が血と共に宙を舞った。
054
僕の左腕が吹き飛ぶのは何回目だろうか。
僕が傷ついて治るのは何回目だろうか。
僕の吹き飛んだ左腕は瞬時に消滅し、僕の左腕は再生した。
ゴッドアームもレベル2になって回復のスピードもかなり上がった。
だがまた僕の左腕は宙を舞うこととなる。
「ヨロレイヒー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
奇妙な言葉を発しながらラファエルがトンファーを振り回して僕に、
見えない衝撃波を放って来た。
僕は咄嗟に右側に避けて直撃は避けたが、左腕が肩から吹き飛んだ。
「ヒーハー!!!!!!!!!!!!!」
僕の左腕が再生するのを待たず、ラファエルは同じモーションで、
見えない衝撃波を放つ。
また同じ技か・・・・・・だがこの威力桁が違う!!。
今までの執行者達とは明らかに違う金色に輝くラファエル。
その衝撃波を僕は右腕を前にガードした。
後ろに吹き飛ばされる。
今までなかった右腕にダメージがあった。
つまり無敵のゴッドアームに傷が入った。
「ハッハハー。ゴッドアームにダメージがあったようだな~」
ラファエルは連続で衝撃波を放つ。
左腕はイメージで再生したが、右腕でのガードにも限界がある。
連続の衝撃波のラッシュで僕の右腕は徐々に徐々に削られていく。
ガードばかりに徹していたならば僕は負ける。
「ゴッドキャノン!!」
僕はラファエルの一瞬の隙を見て、右腕から光線を発射した。
「!!?」
光線はモロにラファエルに直撃した。
着弾地点から爆発が起きる。
現実の世界でゴッドキャノンを撃つのは初めてだった。
爆炎の中から出て来た影があった。
ラファエルだ。
今の僕の必殺技を受けてまだ立ち上がってくるのか?
だがラファエルの右肩から下は完全に消滅していた。
「今のはかなり効いたぜこの野郎が―」
とラファエルが突進してきた。
左腕から振り下ろらせれるトンファーを僕は躱し、
リバーブローを2発叩きこむ。
「うぐっ」
ラファエルは怯むことなく僕の肩にトンファーを振り下ろしてきた。
僕もそれに応戦するように拳を腹に叩きこんだ。
お互いの肉片が飛び散った。
だが両者の殴り合いは止まらない。
両腕対片腕。
手数に差はあったがラファエルは猛烈な攻撃を何度も繰り出して来た。
僕も再生しながら何発も何発も拳を打ち込んだ。
結果としてラファエルのほうが、ダメージが大きかったらしく
殴り合いは僕が制した。
顎への一撃をアッパーカットで決めたからだ。
ラファエルの体勢が崩れた。
僕はそこに今の必殺技ゴッドキャノン!!を発射した。
光線はラファエルの腹部を吹き飛ばした。
「ヒャハハハハハハハハハハ」
とラファエルは血を吐きながら笑いだす。
「勝ち誇った顔しやがって俺を倒したところでお前を狙う執行者は変わらねぇ。
これより先はもっと地獄がまっているぞぉ。
残りの5人の執行者達は俺なんかとレベルが違う、せいぜい地獄を味わえよ」
そのままラファエルは上空にトンファーを投げて仰向けで地面に倒れた。
最後の足掻きでラファエルが投げたトンファーは真白を狙ったものだった。
最後まで卑劣な足掻きだった。
「真白―!!!」
と僕はそのトンファーを弾くべく真白のところに走った。
ドパン!ドパン!ドパン!
トンファーは銃撃を受けて下に落ちた。
ルシフェロさんがパンドラから神銃・ケルベロスを抜き弾いてくれた。
「ふう危ないところだったね、真白のお嬢様」
バチン!!!!!
と激しい音がした。
ルシフェロさんが頬を押さえ痛がっていた。
なぜなら真白がルシフェロさんにビンタをしたからだ。
「もう。今のは桐原くんが私を救うシーンでしょ!!」
真白。キミはどんだけルシフェロさんのこと嫌いなんだい?嫌なのかい?




