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ブッチギレ!真白さん

041


「今までずっと私に隠して来たってことになるのかしら?」

真白はかなり怒り気味だ。ブッチギレだ。

「いや~あの~その~ていうかルシフェロさん」

「え?俺に振るのかい?優斗くん」

「この黒スーツの人が全ての元凶ってわけ?」

サリエルを吸収したのが大きかったらしく。

ルシフェロさんは中途半端ではあるらしいが実体を取り戻せたらしい。

ゆえに真白にも見えるし話せる。

「一応初めましてってことになるのかな?俺の名前はルシフェル。でも優斗くんが呼ぶようにルシフェロさんでいいよ。聞きなれたし」

「話は大体わかったわ。あなたが桐原くんに力を渡したことで桐原くんは超人になって天使達に狙われるようになったわけね・・・・・・全部あなたのせいじゃない!!」

「ハハハそうなるね」

「ハハハじゃないわよ。私今回どんな怖い目にあったかあなたわかる?」

「すいません」

「すいませんじゃないわよ。死にかけたのよ私。あなたに責任が取れるの?」

「・・・・・・」

ルシフェロさんが論破されるのを見るのは初めてだ。てか真白さん容赦無さすぎ。

「まぁそれで私と桐原くんがくっつくことになったのだから、一応あなた様は、

恋のキューピッドってことになるのね。いいわ。それなら許してあげる。だから今日はもう

私達の前から消・え・て」

「・・・・・・優斗くん。家で待っているよ」

ショボショボと僕の家の方向に戻るルシフェロさん。

あんなルシフェロさんを見たのも初めてだ。


ルシフェロさんが帰った後、キッと僕に目を向ける真白。

「桐原くん。なんで今まで私に隠していたの?」

「ゴッドアームのこと?」

「それもそう。そんな命をかけた死闘を繰り広げていたなんて私初耳よ。私これでもあなたの婚約者よ。よくも私にそんなこと隠しておけたわね」

「いや~巻き込みたくなくってさお前をさ」

「ふ~ん」

「いや本当だってこの純粋な眼を見てくれ」

ザクッ!!!

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

目をフォークで突かれた。てか目潰れたんじゃないですか。

「本当ねすぐに治ったわね」

「なぜいきなり彼氏の目を潰すまねをするんだ。僕じゃなかったら死んでるぞ?」

てか血流れてるし。マジでやりやがったよこの人。

真白さんと憧れていたが、こっちのが本性なんだよな~たぶんこの人は。

まぁこういうところも嫌いじゃないんだけどさ。ドMか。

ウェイトレスが僕の悲鳴を聞きつけて来てくれた。

「大丈夫です。急に叫びたくなっただけですので」

「・・・・・・はぁ」

僕の一言でウェイトレスは行ってしまった。

「真白今のでわかったろ?本当に今の僕は不死身で超人で化け物なんだ」

「よくわかりました」

と端的に答えられた。悪びれはないのかこの人は。

「どうしたら許してくれるんだ真白~」

「・・・・・・」

無言だった。がそのうち真白から提案があった。

「2つ言うことを聞いてくれたら許してあげるわ」

「何?何でも言ってくれ。できることならなんでもするから」

「今なんでもするって言った?」

「・・・・・・いいました」

言ってはいけないフレーズを言ってしまった気がする。

「じゃあ言うね」

真白の条件はこうだった。


042


「1つ、二人の間に隠し事は絶対しないこと」

「2つ、学校が休校の間、付きっきりで真白と行動デートすること」

だった。

「絶対守れる?」

と真白から睨まれて言われた。

「はい。絶対守らせていただきます。神に誓います」

「うん。じゃあ少しだけ許してあげる」

「・・・・・・少しか」

「ではさっそくいきますか」

「いきなりデートでしょうか真白軍曹」

「新しい携帯を買いにいくのよ」

「携帯?なんで?」

「携帯・・・・・・壊されたでしょ?私の携帯もそろそろ変え時だから一緒に変えようと思っています。いいよね?それとも私からの着信を無視するの?」

真白の口調がいつものようにもどってきた。

「はい是非変えさせて頂きます。」

「じゃあ行こっか」

僕達は喫茶店を後にした。

喫茶店で生じた料金は僕が払わせてもらった。


携帯電話ショップについた。

僕は今までガラケーと今じゃ呼ばれている機種を使っていたので、

店内の商品が皆スマートフォンに変わっていて驚いた。

時代って奴だ。悲しいね~。

そのガラケーは店内にはないようだった。

「桐原くん。もう機種は決めているの。こっちに来て」

と少し店内を物色してたかったけど真白に呼ばれてカウンターに行った。

既に手続きを始めている真白の横に僕は座った。

最新機種の携帯2台がカウンターに置かれていた。

SDカードはお持ちですか?と言われ、僕は真っ二つに両断された携帯を出した。

これが本当のガラケーってやつだよ。店員は僕の携帯を見て少し引いてた。

殆どアドレス帳には必要最低限のアドレス(恋人・家族・友人)

しか入って無かったけど

SDカードを移し替える『引っ越し』という作業のおかげで新しい携帯にデータは移された。

先ほど、最新機種の携帯2台と言ったが、

真白と僕の新しい携帯は全く同じ機種だ。

「恋人割引も入れて下さい」

と真白は店員に言った。

「これで電話かけ放題だね。桐原くん♡」

「そんなに長電話することあるかな~」

「何よ!!そんなに私と長電話するのが嫌?」

「すいませんでした」

「わかったならよし♡」

このやりとりを見てまた店員は引いていた。

ちなみにこの携帯の代金は真白がカードで払ってくれた。

しかも一括で。お嬢様が持っているブラックカードには

いくら入っているんだろう。


「スマートフォンって言う割には今の携帯でかくなってない?

なんか画面割れそうだし」

と新しい携帯を操作しながら真白と歩いている。

保護シートは張って貰ったが画面割れが少し心配な長年ガラケー信者の僕だ。

「そんなスマートじゃないこと言わない。せっかくお揃いの携帯にしたんだから機能とかアプリとかそういうことを2人でお勉強しましょう」

「是非それはご教授願いたいって話だよ」

「じゃあ私の家に行こっか?」

私の家・・・・・・真白の実家にはもういったことがあるけれど、真白の家今住んでいるところのマンションには入ったことがないんだよな~。

「いいの?じゃあ行きたい。行きたい」

「Hなことを期待してもいいんだよね?」

「はい?」

「恋人が2人きりの密室だよ。なんか興奮してくるよね?ね?

私はちなみにOKだよ」

「なにがOKなんですか?」

「エッチ♡」

「・・・・・・」

と真白の家に向かった。

まぁ約束が約束だからしばらく真白と付きっきりで過ごさなければならないけど。

僕の恋人真白ユキは基本ドスケベだ。それは036回でわかっているはずだ。

僕の身が綺麗なままでいられるかどうかは、

次の話で判明する。

神んぐスーン。

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