表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

私のその後について 庵里花凛

前話の最後の方に話を付け足しました10/13

朝、教室に入ると黒板消しを踏んで盛大に転び、強かに頭を打った。

朝、椅子に座るとブーピークッションが置かれていた。

朝、プリントを提出しようと鞄をあけたら誰にも秘密にしていた今度のイベントに出す予定の薄い本の原稿がみっちり詰まっていてカバンを閉じた。

昼、トイレに入っていたらバルーンアートの犬が落とされた。急いで出たら誰もいなかった。

昼、給食のお盆が私の好きなアニメのキャラが印刷されたお盆だった。周りに問い詰めたら「だ、だって水野ちゃんが……」と、女子の一人が口を割った。そのあと彼女は「しまった!」という顔をして私から逃げ出した。

水野。理解。なるほど、なるほどなるほどなるほど。

学園のロミオと呼ばれる綾原啓太郎くんの金魚のフンと呼ばれている水野佳代子。

奴は何度かファンの女子で制裁を加える話になっていたが、何故か一部の女子が難色を示し、お流れになっていた。

しかしこの間あいつのせいでとうとう私までも振られてしまい、一部急進派とともに彼女の靴箱に生ゴミを入れておいた。帰りの靴箱には手紙を入れておいた。綾原くんに近づくな、と。

それを話した時の穏便派の顔を今更ながらに思い出す。

「お気の毒に……」

彼女は本当に気の毒そうに、“私”を見ていたのだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ