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潜入ゲーム a revolution  作者: 水兎
すべての始まり
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第一章 すべての始まり

ジリリリリリリリリン

頭の痛くなりそうな目覚ましが鳴った。

日めくりカレンダーを剥がし4月30日になったのを確認した。

「そろそろ行くか。」

そう言うと、少年は立ち上がり着替えて部屋から出た。そして少年は忙しそうに手帳を見ていた。中にはびっしりと文字がつまっていた。そこには、依頼人、同伴する人の名前や場所がめまいがしそうなほど書いてあり、大変なのがよく分かる。

そしては少年は事務所らしきところに入っていった。すると中には、中年男が二人と20代の男が二人いた。

すると見覚えのない若い女子高生がいた。すると一番奥にいる中年男が、

「こいつ、今日からここでバイトすることになった・・・、名前何だっけ?。」

そう聞かれた少女は、

「ここで専門家をやることになったピナです。よろしくお願いします。年は16です。」

するともう一人の中年男が、

「おいおい、ナレそろそろ名前覚えろよ。2回目だろ。」

ナレと呼ばれた中年男は、

「まあまあナオお前もだろう?カヴォとウルはこれから仕事だよな?じゃあ、サキチ、ピナに仕事を教えてやれ。年が近い者同士だからな、仲良くしろよ。」

そう言うと、仕事に戻る振りをした。

「じゃあ説明から始めるか。まず知ってると思うけど潜入捜査の事からだね。まず潜入捜査は、夢に入って記憶をパズルみたいにつなぎ合わせる事によって、記憶を視覚化することが出来るのは、知ってるよね?まあ、もう少し正しく言うと『脳に入る』だと思んだけどね。で潜入中は、時間の流れが現実よりもかなり早いから潜入中の10分は1秒と考えた方がいいよ。でも中に入ってる間は、普通の時間が流れるから。」

「ハイ、わかりました。」

「そのパズルを出すためにアトラクトの箱に(キー)を使うんだけど、その(キー)を探す道具を出すのが、我々の仕事内容かな。あとは、同伴するだけだから大丈夫だよ。まあ、基本的には俺たちだけで行くことの方が多いかな。ちなみに、その道具をだす事は出来るんだよね?」

「ハイ」

少し嬉しそうな顔で答えた。

「とにかく、実践してみるか。じゃあ俺たちだけでやる依頼があるからついてきて。」

少し中年男二人にニヤニヤしてみられた気がしていたので、逃げる様に事務所を出た。

歩きながら簡単に説明した。

「まず、脳の中に入ったら、鍵を探してその鍵でパズルのピースを集めるんだけど、一つ集めたら、同じ部屋で違う環境の所に自動的に移動する。何が起こるかわからないから気を付けてね。とは言ってもさすがに俺もついて行くから大丈夫だよ。」

そんなことを言っている間に、依頼人の家についた。中に入ると、依頼人らしき人がソファーに座っていた。とても優しそうな人で少しホッとした。最初の依頼で怖いひとだと流石に可哀想だ。それでも、緊張しているらしい。最初はやはり緊張するのは当然だ。緊張をほぐすために深呼吸をさせた。するとさっきまでの緊張が嘘かのように緊張が消えたのが見て取れた。アドバイスを一応した。

「まず中に入る前に具現化するものをイメージするんだいいな?」

すると小さい声で、

「ハイ」

と言った。そして専用の手袋をつけて依頼人の頭に乗っけた、そしてもう片方の手袋をピナにつないだ。その手袋越しにピナのての震えが伝わった。

そして目の前が真っ暗になった。

そして目を開けると、中心に箱があり潜入に成功したのがわかった。そして具現化させたものがピナの手にあった。初めての依頼で頼んだものが全て具現化出来ていて、正直驚いた。しかし、それよりも驚いたのは、面白い視点からものをみることが出来る事だ。そのおかげで、はやく仕事が済んだ。とても期待できる素質を持っていた。それは難しい依頼を進める時に、一番重要になってくるものだ。しかし、まだ慣れていない感じがする。こればかりは慣れるしか無いので、慣れるまで同伴することにした。しかし次は、同伴者がいる。とにかく、また説明しなければいけない。

「今回は、同伴の仕事だからアドバイスとかするかな?ちなみに、依頼人は主婦で、依頼内容は赤ちゃんが気に入っていた『兎のおもちゃ』がある場所を特定すること。だそうだ。潜入中に使うものを聞き具現化すればいいから。」

少し急いでいたせいか、早口になってしまった。だがそのおかげで、時間には間に合った。待ち合わせ場所に行くと、同伴する人がもういた。そしてその人が依頼人の部屋に案内してくれた。そして具現化して欲しいものを聞くと、パチンコ、かなずち、ライター、ナイフを頼まれた。その時点で、なんとなく初心者なのがわかった。もしかしたら、潜入自体が初めてなのかもしれない。しかし、さっきの依頼でかなりピナは慣れた感じだった。そして手袋をはめて依頼人の頭に手を置き。もう片方の手にはピナと同伴する人の手が乗っていた。

そして目の前が真っ暗になった。

そして目を開けると、中心に箱があり道具も、すべて具現化に成功していた。そして同伴者の不安を和らげるために

「サキチですこれから一緒に頑張りましょう。

意外と簡単な仕事ですよ。」

と言った。今回はあまり難しくない以来だったので、すぐ終わった。そしてすぐ次の依頼があったので、三人で移動した。運良く同じマンションだったので、20秒もかからなかった。今度は婚約指輪の場所を特定して欲しいらしい。今回も簡単そうだった。

案の定、簡単な依頼でカフェにあることがわかった。ようやく今日の依頼が全て終わり帰っていると、途中で60位の男性が、

「あんた、潜入捜査の専門家だろう?依頼があるのだが、いいか?」

とても驚いた。60代というのもあるが、なぜわかったのかということである。あまりに不思議だったので、

「なぜわかったんですか?」

と聞いてしまった。

「何故って、今時そんなに裕福そうなのは公務員か偉い人ぐらいだが、お偉いさんの子供がこんなところにいるはずがないし、未成年でもなれる公務員は潜入捜査の専門家ぐらいだからな。」

正直、なぜそんな頭のきれる人が依頼するのか不思議でならない。だが断る理由もないので、受けることにした。

「わかりました。では依頼内容と名前を教えて下さい。」

「わかった、名前は賀川国枡賀川の賀は年賀状の賀で川は普通の川、国も普通で枡は木へんに一升の升って書けばいい。内容は昔の記憶を見たいんだ。だからまず俺を連れて行って欲しい。あとそこの女の子もついてくるといい。理論的にはできるだろ?」

少し迷ったが、出来るので、

「はい、できますよ。他になにかありますか?」

と聞いたが、なさそうなので、言われたことをメモして。帰った。

それにしても、あまりに大変そうなので困った。なぜなら何か特定の事を確かめるには数ピースでもできるが。全体像をつかむには数十ピース集めないと行けないので、とても大変なのだ。だからその分、数人いるので、少し楽になるのでよかった。

しかしなにか違和感を覚えた。なぜかはわからないが何か嫌な感じがした。それと同時に、強い風が吹いた。


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