アンダーソンの日記 大罪篇
私は大罪を犯した
一人の人を救うために何人もの人を裏切った
平和に生きるために人々を裏切ってきた
裏切って裏切って、最後に裏切ったのは自分だった
救うはずだったその人を裏切った
自分で自分を裏切った
私は一人になった
もう失うものも、守るものも何もない
私は何のために生きているのだろう
人々を裏切って何が楽しかったのか
楽しいはずがない
裏切るたびに苦しくなって後に自分を傷つける
ナイフを腕にあてがい切り刻む
この切り傷は裏切るたびに増えていく
ボロボロになった腕を見て私はナイフを突き立てた
痛みも感じぬ
悲しみも感じぬ
残るのは胸の内の自分に対する憎悪と殺意
そして苦しみ
私の周りには裏切りしか存在しない
それを作り上げたのも私だ
嗚呼、私は愚かだ
いっそこのまま死んでしまおうか
そして今私はナイフを振りかぶり
腹に刺した。
いかがだったでしょうか。
かなり暗く重い感じのする作品だと思うのですが、なんかいまいち違うなと感じてしまう部分もありました。
それでは、また次の作品でお会いしましょう。