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『磁力体質の俺、陰キャだけどスポーツで密かに無双する。正体は絶対バレない。』

作者: 友達0盟主
掲載日:2025/12/07

「初投稿です。読んでいただきありがとうございます。

楽しんでもらえると嬉しいです!」

赤ん坊の頃、俺はベビーカーで散歩中にゲリラ豪雨に襲われた。


そして――雷に直撃した。


 普通ならここで死ぬ。漫画なら主人公補正で生きる。


 俺はそのどっちでもなく、

「一週間ギリギリで生きてたら、なんか身体に物がくっつくようになった」

という、中途半端な結果を手に入れた。


 つまり、磁力。


 東京の片隅に突然誕生した磁石人間。

 でもまあ、赤ん坊だから自覚はない。

 気づいたのは物心ついてからだった。


 ――小学一年生。机の脚にくっついて動けなくなる。


 ――筆箱の中のシャープペンがガチャッガチャ鳴る。


 ――給食のスプーンが顔に吸い付く。

(いやホラーかよ!!!!)


 母親は「育ち盛りね……」で片付けた。

 違うよ母さん、育ちは磁力じゃないよ。

 そんな磁力持ちの俺だが、もちろんスポーツ経験はゼロ。

 陰キャ人生まっしぐらで、学校の体育はいつも端っこ。

 運動音痴すぎて、縄跳びで転ぶ天才。


 なのに――高校入学初日。

「おい新人。人数いねえから、ちょっと助っ人頼むわ」

 唐突に運動部員に連れ去られ、体育館に連行。

 よくあるいじめの導入か?

「お前、シュートだけでいいから。ほらボール!」

 え、いきなり!?

 俺、スポーツ童貞なんですけど!?

 とりあえずボールを拾い上げる。

 その瞬間――

カコン!

 ボールが俺の手に“張り付いた”。

 離れない。

 吸盤かな?

「新人、その持ち方なんだよwww」

「手汗やべぇのか?」

(いや磁力のせいなんだけど!?)

 しょうがなく、ボールを無理やり剥がし、リングに向かって投げる……つもりが、

 ――投げた瞬間、俺の手元に戻ってくる。

「ブーメランかよ!!」

「おまっ……物理法則どこいった!?」

 俺自身もビビって固まる。

(ど、どうしよう……! なんかカッコつけてるみたいで逆に恥ずかしい……!)

 しかし先輩たちは、

「……まあ、面白いから続けろ」

「新人、才能あるわ(物理的な意味で)」

と、なぜか気に入ってしまった。

 こうして、

陰キャ+スポーツ未経験+磁力の謎生物である俺は、

奇妙な体育デビューを果たしたのだった。

――続く。

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