異世界へ
ボールで飛ばされた先は知らない世界だった。
クラスメイトで飛ばされたのは
不良グループ3名、町屋と渡辺のアイドルコンビ、クラスの人気者の山田とイケメンの木村と普段無口で読書が趣味な山口、そして俺。
周りを見渡すと教会のような壁画が壁一面に展開されている。
ヨーロッパのしらないどこかに飛ばされたのか?いや違うな。俗に言う異世界だろう。
理由は甲冑を来た兵士が壁沿いに並んでいるからだ。
さすがに現代では中世ヨーロッパ時代のような甲冑は使わない・・・だろう。
すると上から綺麗な金髪のロングヘアをした女性が登場する。
金髪女性「貴方たちは、これからこの異世界で5つのパワーストーンを手に入れてください。パワーストーンは100年の寿命です。残り2年で寿命を迎えます。そのため新たなパワーストーンを見つけなくてはなりません」
急に説明されても困る俺ら。
山田「あのー?どうやって探せば?あと、見返りはあるんですか?」
確かに探すって無作為には無理があるだろう。
金髪女性「1つ見つけるごとに1名を現実世界に返します。探す方法としてはこの先に5つの扉があります。この扉の先は新たな別の世界が、広がっていますので」
どういうことだ?9人いる中で4人は必然的に帰れないってことか?
斉藤「おい!女。俺らが5つ見つけたら俺ら3人はともかく残り2人も俺らで決めていいんだよな?」
金髪女性「ええ、もちろんです」
斉藤と清水と佐々木は、渡辺と町屋を見てにやける。
斉藤「戻ったらお礼に俺らと***な」
清水「いやー楽しみだな」
佐々木「さっさと見つけちまおうぜ」
最低だ。こいつら3人は絶対に現実世界には返さないと心の中で誓った俺だった。