〜エピローグ〜 現実世界から異世界へ
♪キーンコーンカーンコーン
3時間目のチャイムが鳴ると同時にクラスメイトが着席をした。
俺は、佐藤17歳。高校デビューを失敗したうえに、1年間いじめを受けている。
ことの発端は、清掃時間中に体育館でゲームをしていたクラスメイトの不良グループを見てしまい、それを教師にチクったことから始まった。
(次の4時間目は体育か・・・)
そう心の中でつぶやく。
体育はいじめのラッシュタイム。特に球技系は必ず当てにくるから困ったものだ。
しかし、なぜかドッヂボールだけはボールを交わすのが得意な体質だ。
そして、次の体育はドッヂボールが確定している。
4時間目、体育。
予定通りドッヂボールが開始された。
いつものように敏捷な俺はボールを交わす。
斉藤「おい!佐藤!当たれや!!!」
強いボールが飛んでくるも交わす。180センチ近い身長の斉藤は不良グループのリーダーだ。
清水「いつまで逃げてんだよ!女子に笑われてんぞ」
佐々木「おい、ダセーことすんなよ」
小太りの清水と坊主の佐々木も不良グループの一員だ。この3人が不良グループのメンバーだ。
軽快に交わす俺。そんな中、1人クラスメイトが消えた。
渡辺「え?ボール当てられた町屋さんが消えた・・・?」
渡辺と町屋はクラスきってのアイドル女子コンビだ。
ざわめくクラスメイト。
斉藤「なんか知らねーけどおりゃ!」とボールが山田に当たる。
すると山田も消えてしまった・・・
斉藤「おもしれーwwwなんか知らねーけど当ててやるわ!」
逃げるクラスメイト。女子の悲鳴もありながら数名が当てられて消えていく。
斉藤「わたなべぇ!お前も消えろw」
渡辺が泣きながら悲鳴を上げる。それを見た俺はとっさに渡辺を庇ってボールが当たってしまった。