100円競馬 【ギャンブルの神様】
私は新人ギャンブル神 シナリオ ライターと言います。
私の役割は、担当するギャンブル狂の人間の賭けの結果を
プログラムする事です。「楽しいよ〜、たまにやな思いもあるけど。」と思いながら指示板をみながら「さて今日の担当は..? 花坂 洋さんね なになに...?」と上司神の指示を読んで頷いた。
私は毎度 花坂 洋です。「今日は当たる気がする。」
3連単ね3連単。
「かなり入れ込んでるなぁ花坂さん」画像で今日の担当花坂を見ながら発した。「データーではほぼ負けとあるが今日はどうプログラムしよう?」顎に手を当て考え出したライター。
「このレースだな今日の勝負レースは」
洋は思いっきり入れ込んでいる様子で言う、昨夜から調べに調べて買い目は決まっているがまだ迷いがあるらしく購入には至ってない。「一着は決まりだな3番、2着は 2着は4番と10番どちらかそして、その他3着に来そうなのは、8、9、6だな。」締め切り時間が迫る「どうしようどうしよう」とまだ購入しない。
画像でその様子見ていたライター「今日は花坂winにしてあげよう、だから早く馬券買いなさいな。」
花坂は、ようやく踏ん切りがついたのか締め切り1分前にようやく、1着3番、2着10と4、3着2、10、8、9、6とスマホの画面に打ち込み購入した。
「ふむふむなるほど、1着3番...ね」と花坂が当たるよう
プログラムしてライターは席を立つ。
いつものやる気ないファンファーレがなり花坂の年に一回の大勝負レースがはじまる。とはいえ賭け金は1000円である。
「ドキドキするな〜今日も」などと思いながら目をつぶってスタートを待った。暫くして、
「スタートしました。」とアナウンスされたところで目をあけるどうやら、無事にスタートしたようで安堵して見ている花坂、レースは第一第二第三コーナーを過ぎて最終コーナーにさしかかり花坂購入した馬はいつになく好調な感じで走っている。
「よし、よしそのままそのままと」叫んでる花坂。
ラスト100.50.10mと走ってくる馬達、そして、1着3番2着4番とはいり3着は接戦8、6、5、10、4頭がほぼ同時にゴールした。花坂の購入馬券は3着が5でなければ久々の当たり。
席に戻ったライターは、プログラムの確認のため花坂のレースの入力を確認「あー間違えてる3着、6と入力したはずなのに5になってる」と叫んでる。
レース結果が掲示板に表示されている。
1着 3
2着 4
3着 5と点滅している。3着と4着の着差のところに
「ハナ」と。
「どうせ私の名はハナサカヨウですよ」と泣きながら
叫ぶオヤジがそこにいる。
「すまない、ハナサカヨウさん」と呟きながプログラム室を出る シナリオ ライター。
罪な神だぜ全く。