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第8話 機械騎士の墓場

 転移した先にあったのはガラクタになった機械騎士の廃棄場であった。

 まあ、これを墓場と表現するのは分からなくもないけどね。

 騎士の墓場ってそういう意味かいってなったよ。


「ここは様々な理由があって放棄された機械騎士が辿り着く場所じゃ」


 聞いてもいないのにおじいさんが語り出したよ。

 あーはいそうですね、と適当に相づちをしながら先に進む。


「ふむ……ちょっと待っとれ」


 おじいさんはそう言うと機械騎士の1体に潜り込んだ。

 しばらく暇潰しに歯車を蹴っているとおじいさんが戻ってきた。


「見てみろ」


 おじいさんがサッカーボールくらいの玉を見せてきた。

 なにこれ?

 わしの金色の玉とか言ったらセクハラで訴えるぞ。


「これは機械球という。機械騎士の力の源じゃ」


 ほう、つまりこれがレガルライゼファーにも載ってるってことか。

 要はエンジンですな。


「わしはこれが欲しくてこの島にやってきたわけじゃ」


 おじいさんは背中に背負っていたリュックサックに機械球を入れた。


「じゃあ機械球も手に入ったことだしこれでクエストクリアってことで」

「何を言っとるんじゃ。最低でも5個手に入れるまでは帰らんぞ」


 あーやっぱりな。そんな気がしてたよ。


「ん?」


 なんだか地面が揺れているような?


「来たか!ほれ、お前の出番じゃ!早く機械騎士に乗らんか!」


 レガルライゼファーに早く乗れと急かされる。

 一体、何が近付いているんだ?

 とりあえず、おじいさんの言う通りにしておこう。

 レガルライゼファー、カモン!


「……機械騎士?」


 山積みになった機械騎士の残骸の影から出てきたのは機械騎士だった。

 だが、その機械騎士には誰も乗っていない。

 胸の装甲がぱかっと開いていて、操縦席が丸見えなのですぐ分かった。


「この島には勝手に動き回る機械騎士がおって危険なんじゃ!」


 足元でおじいさんが解説してくれた。

 あれはどうやら敵らしい。


「敵なら倒すしかないな!」


 レガルライゼファーは地面を蹴って現れた機械騎士に肉薄する。

 機械騎士の動きは緩慢だ。

 レガルライゼファーは握り締めた拳で機械騎士を殴る。

 すると鈍い金属音がした。

 機械騎士の装甲にレガルライゼファーの拳の後がくっきりと残った。


「おっなんだ?殴る気か?」


 機械騎士はふらふらとした足取りで殴ろうと拳を振り上げた。

 俺は操縦桿を後ろに倒す。

 俺の操縦通り、レガルライゼファーは後ろに下がる。

 機械騎士の攻撃は掠りもせず空を切った。

 ふらつく機械騎士の足をレガルライゼファーの足で引っ掛けると機械騎士は盛大に転んだ。


「タコ殴りの時間だ」


 機械騎士に馬乗りになるとボコボコになるまで殴ってやった。

 機械騎士は体力ゲージが『頭』『胴体』『両腕』『両脚』にそれぞれある。

 でも全ての体力ゲージを0にしなきゃいけないってわけじゃない。

 胴体の体力ゲージが0になったら撃破したことになるって今分かった。


「よし、よくやった」


 機械騎士を倒したらおじいさんからお褒めの言葉を賜った。

 べ、別に嬉しくないんだからね!


「先を急ぐぞ。今日は早く用事を済ませた方が良さそうじゃ」

「りょーかいです」


 これは残りの機械球を手に入れる度に戦闘があるパターンだな。

 俺はこういうことに詳しいんだ。



△   ▼   △   ▼   △



 案の定、俺の考えた通りの展開になった。

 おじいさんが機械球を手に入れる毎に機械騎士が襲い掛かってくきたよ。

 まあ、レガルライゼファーの敵じゃなかったけどね。


「機械球は4つ手に入った。残り1個は……まあボス戦かなぁ」


 そんなことを言ってるとおじいさんがまた機械騎士を弄り始めた。

 これが最後だし何が飛び出してきてもいいように身構えておこうっと。


「お、おおお!?なんじゃ!?」


 あれ?

 おじいさんどうしたの?

 腹の調子が悪くなったか?


「この機械騎士動き始めよった!ああ、操縦席に閉じ込められた!」


 そりゃ見れば分かりますって。

 そうか、最後の敵はおじいさんであったか……。


「なにしとる!早く助けてくれ!」

「はいはい、分かってますよ」


 ちょっと趣が違ったボス戦だけど、やってやりますか!





 ====================


 名前:カイト

 レベル:10

 体力:283

 魔力:33

 技力:111


 ステータス

 筋力:18(+5)

 防御:16(+2)

 魔力:16

 敏捷:26

 器用:55

 幸運:30

 ステータスポイント:40


 装備

 頭 【空欄】

 体 【初心者の服(防御+1)】

 腕1 【キーナイフ:レガルライゼファー(筋力+5)】

 腕2 【キーナイフ:レガルライゼファー(筋力+5)】

 足 【初心者の靴(防御+1)】

 装飾品1 【空欄】

 装飾品2 【空欄】

 装飾品3 【空欄】

 装飾品4 【空欄】


 スキル

 なし


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