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第26話 指輪を求めて森へGO

 おっす!俺、カイト!

 今、俺はピカピカになったレガルライゼファーでお出かけ中!

 行き先は草原を抜けた先にある森だよ!

 何で森へ向かっているかというとね……。


「マリちゃんの使いっ走りだよちくしょうめ!」


 なんてこった。

 まさかお金を借りたことがこんな裏目に出るなんて。

 この俺の目をもってしても見抜けなかったぜ。

 でも、仕方ないじゃん。

 この使いっ走りをすれば返済する金額を減らしてくれるって言うんだもん。

 この誘惑には抗えなかったよ……。


「えっと……マリちゃんのお願いはレアアイテムを手に入れてこい、だったな」


 何でも森には蜂のボスモンスターがいるらしい。

 そのボスモンスターが低確率で落とすアイテムが欲しいそうだ。

 アイテムの名前は【蜂蜜の指輪】だってさ。

 なにそれ甘そう。

 なんて考えていると森が見えてきた。


「こんなおつかいさっさと済ませてしまおう」


 俺はそう決めて、森へと向かった。



△   ▼   △   ▼   △



「うわ……気持ちわりぃ……」


 つい思ってたことが口に出ちまった。

 くそ、まさか森が虫モンスターのパラダイスだなんて……。

 マリちゃんさてはこのことを知って俺に押し付けたな?

 俺、虫は苦手なんですけど。


「テンション下がるなぁ……」


 今も目の前に蜂のモンスターいるし。

 きっとボスモンスターはこの蜂を大きくした感じなんでしょ?

 はぁ……嫌だなぁ。

 戦いたくないなぁ。


「さっきからぶんぶん煩いな……無駄なんだよ」


 蜂は先程からお尻の太い毒針を刺そうと躍起になっている。

 しかし、レガルライゼファーの装甲には通じない。


「はいはい、ご苦労様でしたー」


 レガルライゼファーの両手が蜂を捉えた。

 潰れた蜂は体力ゲージが0となり消えていく。


「ここは最悪の場所だ……もう帰りたいなぁ」


 レガルライゼファーの性能があれば虫モンスターを恐れる必要は全く無い。

 だが、絵面が酷すぎる。

 見てるだけでげんなりとしてしまう。

 俺の心が折れちゃいそう……。


「頑張れ俺!もう少しでボス戦なんだぞ!」


 無理矢理やる気を出して行こう!

 さあ、ボスモンスターはすぐそこだ!



△   ▼   △   ▼   △



 虫モンスターの襲来が立て続けに起きているんですけど……。

 さっき持ち上げた俺のテンション返して?


「虫、虫、虫……嫌になるなぁ」


 もう今日は頑張ったし町へ帰ろうかなぁ。

 そもそもこのゲームは楽しむためにやってるわけだし。

 嫌なこと続ける必要はないよね?


「……あれ?向こうで大量の羽音がしてる」


 近付きたくはないが行かないといけないんだろうなぁ。

 あの羽音のする場所がボスモンスターのいる場所だろうし。

 それいけレガルライゼファー。

 俺をボスモンスターの元へ導いてくれー。


「あれがボスモンスターの蜂か」


 いるよ。

 普通の蜂が小さく見えちゃうくらいデカいのがさ。

 半分地面に埋まってる巣の上に乗っかってる。


「今まで目を背けてきたけどさ……この森の蜂ってミツバチじゃないよね?」


 あの凶暴なフォルム。

 どう見てもスズメバチですよ!

 運営は何考えてるんだ。


「本当にあれから【蜂蜜の指輪】が出るんだろうか?」


 ちょっとどころじゃない疑問が浮かんだわ。


「うーん……ここはマリちゃんの情報を信じるしかないか」


 頼むぞマリちゃん!

 これで実は無駄骨でしたとか許さないからな!

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