ツンデレ保育士(25)が読み聞かせる桃太郎
貴方の好きなツンデレキャラは誰ですか?
ちょっと昔の話よ! むかしむかし、あるところに、結構貧乏そうなお爺さんと、昔は綺麗だったお婆さんが仕方なく居たらしいわ。
お婆さんが川へ仕方なく洗濯してあげても良いんだからね! ってジャブジャブしていると、川上から大きな桃が「べ、別にアンタの為じゃないんだからねっ!」「仕方なく流れてあげてるのよ!? 感謝なさい!!」と流れてきました。
お婆さんが「アイツ、ジジイのくせに桃が好きだから、持って帰ったらもしかしたら喜ぶかも…………」とデレた辺りで、桃の中から大きなシェケナベイビーが出て来たっていいじゃない!!
その男の子は生意気にも桃太郎と立派な名前を貰って、何も知らない温室育ちでぬくぬくと育ったらしいわ。
そして桃太郎とやらが大きくなると、鬼退治へと出掛けたの。べっ、別に桃太郎が何しても私には関係無いんだけどさ、私にも心の準備ってものがあるじゃない!? そう言うところが生意気だって言うのよ……でも、そんなところがアンタの長所でもあるんだからしっかり胸張ってやりなさいよね!
桃太郎が鬼ヶ島へ向かっていると、犬が歩いてきました。多分シベリアンハスキーね。少しくらい撫でても良いかしら?
「も、桃太郎さん! 仕方ないから鬼ヶ島のお供をしてやるわ! そうね! そのきび団子を無様に私にくれたら考えてやらないこともないわね……!!」
桃太郎は誰にでも優しいから、きっと犬にもきび団子をホイホイあげちゃって、きっと犬も懐いたわ。
次にキジがやって来ました。キジ……キジって何かしら? ちょっと大きいスズメ的な奴かしら?
「も、桃太郎……さん。私以外の女と鬼退治したら…………殺す」
「すまない。ヤンデレは帰ってくれないか?」
桃太郎はキジを断りました。キジとか良く分かんないし、別に私が居るんだから他の女は要らないでしょ!?
次にサルがやって来ました。犬とサルが一緒に居て良いのかしら?
「桃太郎……きび団子…………鬼退治……一緒に……行く…………」
ま、大人しそうなサルだし、別に端っこに居るくらいなら、良いんじゃないかしら?
桃太郎は色々あって鬼ヶ島へ辿り着きました。そして鬼達を血祭りに上げて、財宝を持ち帰りました。おしまい!
でもね、財宝を皆で分けて自分はびた一文貰わないアンタが、私は一番好きよ…………