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ホテル''フレンズ“

作者: 砂糖の剣豪

僕は都内の大学に通う大学生いわゆるリア充タイプで友達も多い。

僕はインスタ映えするホテルがあると聞き今日はホテルのレストランで昼ごはんを食べることにした。

カランコロンカラーン

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

「1人です」

「こちらへどうぞ」

そこは綺麗な電飾が飾られた素敵な内装だった。

「ホテル"フレンズ"のご利用は初めてですか?」

ウエイターが言った。

「はい初めてです。」

僕は言った。

「そうですか。では当ホテルの料金システムを説明いたします。当ホテルは現金やカードでの支払いのほかに友達払いというのを採用しております。」

「友達払い?」

「はい。友達払いとはお金の代わりにあなたの友達を支払う。つまりあなたの友達が減るということです。」

「はーその場合お金はタダ何ですか?」

「そういうことです。」

「なるほど面白そうですね」

「はい。友達は一品につき1人です。」

「わかりました。僕友達沢山いて正直1人ぐらい減ってもどうってことないんでお願いします。」

「かしこまりました。ではご注文の方お伺いします。」

「じゃあこのコースで」

「かしこまりました。しばらくお待ち下さい。」

しばらくすると料理が運ばれてきた。

「旬の野菜のポタージュスープです」

普段見るポタージュと色が違った。だが味はとても美味しかった。

「続いて春野菜のサラダです」

これはドレッシングがとても美味しくおかわりしたいぐらいだった。

「続いて鴨のローストです」

鴨なんて食べたことなかった。だがもう一度食べたいと思うぐらい美味しかった。

「続いて伊勢海老のピラフです」

これは伊勢海老の出汁がご飯に染みてとても美味しかった。

「続いてブルーシャーベットです」

これはソーダの香りとほのかな甘さが引き立ちとても美味しかった。

「以上になります」

ウエイターは言った。

しかし、僕はもう少し料理を楽しみたかったのでもう一品頼むことにした。

「すいませんこのセロリの胡麻ソースください」

「申し訳ございません。お客様の友達がもういませんので注文していただくことはできません」

「え?だってまだ5品しか食べてないですよ?僕友達100人はいますよ?」

「その人たちは友達ではありません。」

「じゃあその5人って」

「はいあなたが一番親しくしている5人です」

「そんな、、」

こうして僕は友達を失った。その後彼らと会ってももう友達ではないので話すことはなかった。これを読んでいるあなたも友達だと思っている相手が実は本当は友達ではないのかも知れません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 友だちで支払う、という発想が面白いですね。本当の友だちと言える人が五人もいた主人公は、かなり恵まれていたんだなと思いました。
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