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料理に興味が一切ない俺が、味覚が狂った異世界に転生した  作者: 弐屋 丑二
ミチャンポ王国、漁師連合国の諍い

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44/200

諍いの原因

ゴリマッチョなネコミミ王は

「君たちは、我が国と、南にある漁師連合国の

 紛争を知っているかね?」

ピグナがゾクゾクした顔で手を挙げて

「はいっ、はーいっ!知ってます!」


「よろしい。紛争も始まってもう七年になる。

 厭戦気分が高まっていてな。

 そろそろ決着をつけたいと思っていたのだよ。

 君たちは相当な手練れだろう?見ればわかる」


いや、手練れなのは多分バムとピグナだけですよ……

と思いながら、恐る恐る

「け、決着って?」

ペップがドヤ顔で胸を張って

「やつらの間違いを認めさせることにゃ!」


バムが冷静な顔で王に

「間違いとはどういうことですか?」

王は難しい顔で

「つまり、やつらの魚の食べ方を改めさせるということだな。

 魚は生で食べるか、焼く。煮つけでも良い。

 つまり様々な旨い食べ方があるのだ。

 あるのだが……」


王は大きなため息を吐いて

「樽の中にわけのわからん香辛料と一緒に入れて

 わざわざ発酵というか、むしろ腐らせて

 食っておるのだよ。あの国の阿呆どもはな」

「アホだにゃ!魚も食われる甲斐がないにゃ!」

ペップも顔を真っ赤にして同意する。


「その食べ方って……死人が出ませんか?」

「現に毎年、何人も出ておる。だがやつらはそれを

 改めようとせん。魚を愛するハイキャッターとしては

 捨ておけぬ、なので他国のことだが諫言を呈したら

 あそこの阿呆の頭目は、戦いを挑んできおったのよ……」


「どうしてやめないんですか?」

バムの質問に、ペップが悲し気な顔をして

「やつらによれば旨いらしいにゃ……旨すぎて死んでもいい味らしいにゃよ」

「そうなんですか?」

再度のバムの質問にも、王は笑いながら

「試しに舐めて見ればよい。吐き気がしばらく止まらぬよ」


味覚が正常なハイキャッターたちが言うのならば

俺たちもそうなるということである。

ピグナが嬉しそうに

「じゃ!手伝うということで!戦いが始まったら

 知らせてくださいねー」

「感謝する」

王は玉座から立ち上がってニッコリ笑った。


宮殿から出て、上下差の激しい街の

大通りを歩いていると

いきなり警察らしき制服姿のハイキャッターたちに囲まれる。

「ペップだな。探索願いが出ている。

 署まで来て貰うぞ」


「くっ、王の指図だにゃ!?やられたにゃ!」

余計なことをしないかと心配になり

そっと見ると、ピグナはニヤニヤしている。

そのままペップは喚きながら警察に連れていかれた。

ホッとしながら、バムとピグナに


「あれでいいのか?」

「いいんじゃないのー?また御縁があれば会えるよ」

「とにかく我々は街で情報収集をしましょう」

そのまま三人で街に繰り出して

買い出しのついでに、ハイキャッターたちから

紛争がどうなっているかという情報を仕入れだした。


宿に戻って、ピグナと仕入れた情報を検討し始める。

バムはさっそく調理場を借りて夕食を作り出した。

ちなみにファイナはまだ寝たままである。

「七年の紛争で死者は出てないみたいだね。

 紛争って言ってるけど、不良の大規模抗争程度だなー」


残念そうなピグナに

「どうやったら紛争は止まるか分かる?」

「うんっ。えっとさっきの王様と向こうの長を殺したら

 止まるね。あとついでにナンバー5くらいまでの幹部も」

「いや、そういう血生臭いやり方じゃなくて……」

「えーそう言われてもなぁ……あっ、いい方法思いついた」

黙ってピグナを見つめていると


「たしか、そろそろ王を選ぶ選挙近いんだよね。

 あのペップを、この国の王にしたら操り易そうじゃない?」


「……」

それは無理だと言いたいが、不可能を可能にしていくのが

悪魔のピグナである。とにかくバムが戻るまで不要な発言は避ける。

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