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27.おっさんの介入

いやぁこいつまた書かなくなったかって思いましたよね?まあそうなんですけど今回はちゃんと理由があって書けてないんですよ。


もう2月ですけど、もうすぐ学校卒業というのがありましてですね。卒業前に卒業公演ってのがあるんですよ。それに出る事になってまして。稽古も始まってるんですよね。で、趣味のこっちよりも優先させなきゃいけないって事で書けてないのです。申し訳ない。


今回の更新もそういった事情説明をしなきゃと思っての事です。次の更新は公演が終わった後になりますので気長に待ってもらえたらと思います。

「はぁ!!」


 さて、これはどういう事だろう?いや、名前を複数人確認する為に見回した時に見つけたからいるのは知っていた。知っていたけども、だ……。


「何で俺の方援護来てる訳!?」


「何、他の手は充分だったのでな」


 この手を切りながら聞こえていたから知っているがこの場は41人しかいないんだろ?おっさんがこっち来たら人数に偏りが……。


「人数なら問題ない。任せていい奴らもいるのでな。それよりも、だっ!」


 おっさんの能力値は依然として見ることが出来ない。それ程俺とおっさんで実力差があるという事だろう。これまでこの戦線が崩壊していなかったのはこのおっさんがいたからというのが大きいんだろうな。


「久しいというほどにはまだ時間は経っていないが、よく生きていた」


「そっち、こそなぁ!」


 おっさんは人間だからいいが、俺はアンデッド。会話するのも辛い。


「いや、アンデッドに生きていたというのはおかしいか」


「あんたそんな喋る奴だったっけ!?」


 だけどもこうも色々言われると話すなという方が難しい。


「何、前回は其方の口が聞けなかったのでな。黙っていただけだ。それに疲弊もしていたしな」


 軽口を叩きながらおっさんがアンデッドメイルを吹き飛ばしていく。その手の煌きはあの時よりも美しい。


「こっのっ」


 動きの鈍ったアンデッドメイルに『治癒魔法』をばら撒いていく。自分の苦しい状態だ。果敢に攻めるなんて事は出来ない。攻めるのはおっさんに任せる。


「其方とは生きたまま会いたかったぞ」


「なんで、だよっ」


「拳聖士を継げる逸材だからだ」


 拳聖士ぃ?なんだその厨二みたいな名前。


「其方も気付いているだろう。魔法の応用に」


「あぁ、そういう……」


 俺が使ってる『神盾縛』とか『聖華樹』がその魔法の応用ってやつだ。でも他の冒険者がやってるのは見た事がない。今もウォーリアーと応戦している冒険者が魔法を行使しているが、丸状のを放っているだけだ。


「応用には発想力と制御力、そしてなによりもセンスが必要なのだ。其方の応用は目を見張る物がある」


「別にっ、褒められても嬉しくとも何ともねぇよ!」


 別に俺は無からあれらを生み出した訳じゃない。アンデッドになる前の、前世の創作物から似たようなものを引っ張ってきているだけだ。

 だから褒められても嬉しくとも何ともない。


「拳聖士は生者にとっては武器だが、其方のような死者には諸刃の剣。継げとは言わないが、死してなお『神聖魔法』を使える其方に興味がある」


「あぁ、そうかいっ!」


 俺には話す余裕なんて無いのがこのおっさんには分からないのか?

 体力値的には危うい訳では無い。むしろ展開で減らされるよりも『ドレイン』で回復する量の方が多い。だが痛みが無くなる訳じゃ無い。終わりなき痛みがずっと身体を巡っている。


 解除すれば、おっさんがいるから、ここまで減らしたし……そんな思考が何度も頭をよぎる。だが、だからこそ解除出来ない。今『治癒魔法』を解除すればアンデッドメイルは何をしてでも俺を潰しに来る。奴らの勝機はそこにあるからだ。だからこそ、俺は解除出来ない。そんな中で……。


「会話なんか、してられねぇんだよっ!」


 耐えてんだよ。いてぇんだよ!察しろおっさんがぁ!


「ふむ。ではこいつらを片付けてから話すとするか!」


 そうしてくれマジで。

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