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11.矛盾した存在

朝早く学校へ行き、夜遅くに家に帰る。果たして、私はいつ小説を書けばいいのでしょう?

 進化が完了した。着ていた魔のローブも進化の影響を受けたのかデザインが変化している。そういうこともあるんだな。


「無事、進化出来ましたね」


「あぁ、助かった」


 今回は進化で一番大きな恩恵はなんといっても声帯が出来た事による発声、会話が可能になった事だろう。『簡易閲覧』で自分がどんな魔物に進化したのか見てみよう。



『ホーリー・デミリッチ』

 体力20万

 魔力100+50

 攻撃20+8

 防御20+20

 素早さ20+20


『治癒魔法』『簡易閲覧』『ドレイン』『神聖魔法』



『聖魔のローブ』

 聖なる輝きを手に入れたローブ。そのローブはアンデッドを寄せ付けず、アンデッドに対して優秀な防御能力を持つ。


『魔聖のスタッフ』

 魔の性質を持つ杖が相反する性質を受け入れた姿。骨の身は遂に土という肉を得た。この杖は所持者の意志を汲むだろう。




 ふむ。ふむ?


「めっちゃ矛盾してね!?」


 いやいや、なんでアンデッドが聖なる性質とか手に入れたんだよ!?それになに『神聖魔法』って!どうせアンデッド特攻とかあるんだろ!?そうなんだろ!?


「聖属性…。あぁ、海斗様はアンデッドになりながらも本質は変わらないみたいですね!」


 これ俺の本質とかそういうのなの?絶対『治癒魔法』のせいだと思うんだけど。


「おー、スケルトンがスケルトンしなくなった」


「そうだな。なんて呼べばいいんだ?」


 おっと、そういえば話せなかったから俺の名前とか言ってなかったのか。


「俺の事は、海斗って呼んでくれ」


「わかった、カイトだな。これからもよろしく頼む」


「カイト〜?名前なんてあったんだ?」


「まあな」


 にしても、俺のこの身体、土なのな。手触りとか普通に人と変わらないのに。


「さて、海斗様、一度街へ行きましょう。私達以外の他の人も全員入り口付近に集めましたし」


「街?俺が行ってもいいのか?」


 俺、魔物だぜ?


「見た目的にはまだ魔物ですけど、問題ありません」


 まあ、カオリがそう言うなら大丈夫なんだろうが、他の人間に会うのか…。襲われたりしないか不安だな。





 俺の不安はどうやら杞憂だったらしい。俺達全員が入り口まで行くと待っていた全員が俺に礼を告げて来たのだ。その顔はどれも見た事があった。俺が辻ヒールしていた人達だ。

 中には怯えている人や警戒している人もいたが、こちらは魔物だ。当たり前の反応なので無視しておく。


「これはカオリの仕業か?」


「はい。海斗さ……んの事を理解している人達ならまず襲って来ないだろうと思いまして」


 あ、立場気にしてさん付けになった。


「そうか。でも見張りまでなんで俺の事受け入れてんの?」


 見張りとは会った事ないんだが。


「そこはまあ、少し、ほら、あのー、ね?」


 あっ……。俺は見張りの人達には優しくしようと誓った。権力に負けないで強く生きろよ、見張り員…。


「で、ではサングリアまで行きましょう!人数集めて討伐会議をしないといけませんからね!」


 まあ、何はともあれまさか魔物のまま街に行けるとはな。文化的な生活ってのは人間になってからだと思ってたが、世の中何があるかわからないもんだな。

設定考える暇がないんじゃぁぁぁ!

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