6話 休憩
「ん~どれにしようかな?」
僕はコンビニにへとやって来ていた。コンビニへは基本的に歩きで向かうことにしている。特に理由はないが強いて言えば運動の一環だ。そのため今回もコンビニへは歩いて向かった。
「たくさんあるし迷うんだよな~」
コンビニはたくさんの弁当やパンにカップ麺などが置かれている。どれにしようか悩むだけで十数分は経っていた。
「よし!うどんに決めた!」
悩むこと十数分、僕はようやく夜ご飯を決めることが出来た。今日の夜ご飯はうどんにすることにした。今はお腹が空きすぎてなかなか食欲が湧いてこないのだ。そのため食べやすいうどんにすることに決めたのだ。
「ありがとうーございましたー」
「それじゃ帰るか」
会計を済ませて僕は少し早足になって家へと戻っていった。今は夏の夜ということで半袖でいても寒く感じるどころか暑すぎず寒すぎず気持ちよく感じるちょうどいい気温だった。
「ん?あれは?」
家に帰る途中に路地裏へと急ぎ足で向かう人の影を見た。その人の顔は辺りが暗いこととその人が黒いフードをかぶっていたので見ることは出来なかった。普通なら無視をして家へと帰るところではあるがなんとなく気になってしまい少し寄り道をすることにした。
「あれ?誰もいない?見間違いだったかな?」
人の影を見た路地裏へと向かうとそこは行き止まりになっておりそこに人の姿はなかった。
「ゲームのやり過ぎで目が疲れちゃっているのかもしれないな~」
僕はゲームのやり過ぎで目が疲れちゃっていることと辺りが暗かったことから見間違いだったんだと思いその場を後にして再び家に帰るために足を進める。
「ただいま~」
家へと帰ってくると誰もいないことはわかっているのだが癖で「ただいま~」と言ってしまう時がある。そしてその癖は直そうと思っていてもなかなか治る気配は一向にない。
「それじゃ湯を沸かすか」
僕がコンビニで買ったうどんはカップ麺なのでポットで簡単に湯を沸かすことが出来るのだ。ポットではなく普通に湯を沸かすとカップ麺に湯を入れて出来上がるのを待つ時間より待たなくてはならないので僕は常々無駄な時間だと思っていたのだ。その無駄な時間もポットであれば短縮することができる画期的な発明なのだ。
「よし!出来たな!」
ポットで湯を沸かすと沸き上がった瞬間にカチッと音がするので沸いたかどうかすぐにわかるのだ。ポットじゃないヤカンとかで沸かすともう沸いているのかわからない時があるのでポットは沸き上がった瞬間に音が出るのですごくありがたいのだ。
「それじゃいただきます!」
僕はカップ麺に湯を入れて5分待ちようやくご飯を食べることができた。