2話 開始
「よし!これで今日からゲームざんまいだ!」
僕は今から高校の初めての夏休みを満喫しょうとしていた。僕は夏休みに向けてバイトをしてお金を貯めそしてそのお金を使い夏休みを毎日ゲームで満喫できるほどのゲームソフトを買ったのだ。そのたくさん買ったゲームソフトのうちの1つを選び、今から始めようとしていた。
「どれにしようかな?たくさんあるから悩んでしまうなぁ~」
僕は夏休みを満喫するためにゲームソフトをたくさん買い込んだのでどれから始めようか悩むことになってしまった。そして僕はこのまま悩んでいる時間がもったいなくてすぐにでもゲームを始めたかったので目を瞑り適当に手に取ったやつから始めることにした。
「まずはこれからだ!」
僕はたくさん買ったゲームソフトから1つのソフトを取り出した。その名は『魔法勇者のグリモワール』という名前のゲームだった。このゲームは主人公が魔王を倒すといったあれふれたテンプレなゲームだ。そんなテンプレなゲームだが、このゲームは他とは少し違う特徴がある。それは勇者が魔法しか覚えられないということだ。そのためモンスターとなる敵と戦うために魔法を覚えるためのたくさんの魔道書を読まないといけないというそんな少しテンプレから外れたゲームなのだ。
「よしゲームを開始するか!」
僕はゲームをやる際にはあまり説明書を読むことはしない。わからないことやどうしてもって時になるまでは説明書を読まないことにしている。説明書を読まずに自力でゲームをやるのがゲームをやる際に一番楽しむ方法だと思っているからだ。僕はゲームの本体を起動させゲームソフトを挿入した。僕がやるゲームは大体が大きな画面でゲームが出来るテレビゲームでこの『魔法勇者のグリモワール』もテレビゲームだ。
「ふむふむ、主人公の名前を決まっているのか」
このゲームは主人公のキャラと名前はもうすでに決められていた。そしてタイトルから進むと、王様から魔王を倒してほしいと言われて旅に出るところから始まる。
「やっぱりシナリオとかはテンプレだな」
このゲームは基本的にテンプレなゲームである。テンプレじゃないのは勇者が魔法しか戦う手段がないということだ。それも魔道書を読むことでしか魔法を覚えることができないと言うことだ。そして魔道書はそんなに簡単に手に入るものではなくとても高価なもので最初は初めから覚えている《インパクト》と言う衝撃波を放つ1つの攻撃魔法でモンスターと戦っていかなければならないのだ。
「よっしゃー!やっと新しい魔法を手に入れたぜ!」
ゲームを始めてから数時間が経った。ようやく《インパクト》以外の魔法を覚えることが出来た。その名も《アイテムボックス》だ。《アイテムボックス》は支援魔法という分類の魔法に分けられていて効果はアイテムを収納することができるという効果だ。今までは限られた数のアイテムしか持つことは出来なかったがこれで今まで持つことが出来ず捨ててきたドロップアイテムを捨てずに持って帰ってくることが出来るようになった。これでゲームの攻略スピードは上がる。
「ふぅ〜少し疲れたな〜」
気がつけばゲームを始めた時は朝だったのにもうお昼になっていた。さすがに少し疲れてきた。僕はゲームをするときは無理をせずやるタイプだ。無理をしてゲームをしていると全力でゲームを楽しめないと思っているからだ。少しでも苦しいとか思えばゲームに集中出来ないと思うからだ。
「もう昼だし、ご飯を食べてからゲームを再開するか」
時刻は12時を指しているので僕は休憩がてら昼ご飯を食べることにした。休憩するのとご飯を食べるのを同時にするとゲームに費やす時間が確保できる算段だ。
「よーし!昼からも頑張るか!」