9話 餡子とエルフ
突如と現れた5人のエルフ達は、敵意を剥き出しにしていた。
「あれ、そこに居るの餡子じゃんお久」
弓を構えていた女性エルフが弓を納め餡子に近づく餡子は、龍桜の後ろに隠れながら苦笑の笑を浮かべ久しぶりと返す。
ローズが5人に近づきこっちを見た。
「こいつらを紹介したいとこだが今は宿を探してるんだろ?私たちの里に来るといい、全力でもてなすぞ」
笑顔で招待するが餡子に迫っていた女性エルフが勢いよくローズに近づく。
「それだけは絶対に反対、餡子はともかくこの人間達を入れるのは」
最後の言葉を言う前にローズが目で女性エルフを黙らした。
「なに心配するなこの人達は、餡子の連れであり私の友人達だ安心しろ」
女性エルフに優しく声をかけ後ろに振り向く。
「では、私についてきてくれエルフの里に招待だ」
ローズが先頭で歩き後ろをついて行く、ローズが男性エルフ2名を呼び先に向かわせた。
少し歩いてると静かにしてたシャルロッテが後ろからローズに近ずき耳を触ろうと手を伸ばすが、後ろから手を掴まれた。
「姉さん許可も取らずに触るのはダメだよ」
「なら許可を取れば触っていいのよね」
プラス思考で考えるシャルは、ティオが止めようとするが無視をして、ローズに走りより許可を貰い始める。
「ローズさん耳触らしてさっきから気になってるの!」
ローズは、歩きながら少し考え込む。
「後でならいいぞ、もう里につく先に宴会でもしよう」
少し先の木の上に数多くの家が見え、家から家に吊り橋が架かっていた。
ツリーハウスだ!
少し小走りで里の入口に近ずくと先程ローズの命令で先に行った男性エルフが出迎える。
入口の前でローズが止まり龍桜達の方を向く。
「ようこそエルフの里へ!私達は、君たちを快く歓迎するよ」
里の中では、宴会の準備が始まって忙しそうにエルフ達がしている中ローズに連れられ1つの宿に入る。
宿の中は、外とは違い静まりかえっていた。
ローズは、宿の主を呼ぶ。
「ライミーいるかすまぬがこの者たちに部屋を貸しくれないか」
奥から服を着崩し寝癖をつけたままの小学生くらいの女のエルフが目を擦りながら出てきた。
「なんだよローズ俺っちまだ眠いんだけど昨日も寝るの遅かっだよ」
ローズは、ライミーの服をただし寝癖を治した。
「前から言ってた餡子とそのお連れを連れてきたのにお前は、もう少しちゃんとしろ」
「餡子お久しぶり、俺っち身長伸びたんだよ」
ローズの説教を無視して餡子に駆け寄り手を挙げる。
慣れた様子でライミーを抱き上げるとシャルとエレーナがこれを機にと餡子の周りに集まり戯れる。
ローズは、呆れたように見ていると龍桜が近づく。
「ローズさん先程の弓を撃ってきた女性エルフといい彼女といい餡子と仲が良さそうですが、餡子はこの里とどのような関係なんですか?」
「餡子は、この里を造るきっかけとなった1人で、そのあとも色々とこの里のためにしてくれてるからな、この里のエルフ全員が餡子のことが好きなんだよ」
話を聞き納得すると少し間が空く、するとローズが嫉妬かと茶化すとティオも会話に参加する。
「この世界に来る時、手を繋いで来るほどの仲だからな」
照れながら弁解をしてると餡子達が落ち着き何話してるのとこちらに近寄る、なんでもないとその場を誤魔化すと話をローズに振る。
ローズは、そうだったと話を戻してライミーに説明を始める。